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詩たち

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2024年6月の記事一覧

詩📓「ニワカナカワニ」

詩📓「ニワカナカワニ」

20240630

本来 一般的に使われる ニワカ と言う言葉には あまり良い意味が 籠っていないように 感じる それはニワカには信じ難い という使い方ではなく スラングとしての ニワカファンなどの方の 言葉として だ ただ 個人的に 何においても ニワカでありたいと 思っている 自分は 自分の作品を 売らなければならない立場だ 人を崇拝したり 作品に耽溺している 場合ではない 自分のファンは 誰

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詩📓「アタリマエデアルコト」

詩📓「アタリマエデアルコト」

20240630

栄養のないものを 食べ過ぎている 気がする 危険信号 改めなければ 料亭にいた頃 賄いが美味しかったけど 普段は セブンの揚げどりか ポテチしか 食べなかった その頃に 戻ったみたいだ 久々に 手料理を食べたら 見直さなきゃなと 思った シャケや 肉なんかと サラダだけ 買って 白飯を炊けば 良い感じになるだろう 少しずつ 改善していかないと 身体が ボロボロになって 崩れて 

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詩「猫(究極な究極の究極である孤独)」

詩「猫(究極な究極の究極である孤独)」

20240629

究極の孤独をあげる
究極の孤独をあげる
究極の孤独をあげる
究極の孤独をあげる

究極の質問してあげよう
究極の答え用意して
究極の方法で導き出す
究極の究極がはみ出す

究極の粗相で究極の猫が
究極のビンタで究極に行く
究極には究極の神殿があり
究極の壁と究極の床

究極が描く円が
究極に円なので驚きながら
究極の円をなぞって
究極の猫は顔を洗う

究極のこんにちは
究極のあ

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詩📓「ピコピコドカーン」

詩📓「ピコピコドカーン」

20240629

昔 コンビニの店員を やっていた頃 業務中 ゲームのように 見立てて やっていた アルバイトだから 気楽だったのかも知れない レジ打ちをするたびに 客という敵を 撃ちまくる コマンドは バーコードを読み取る動作と 金額を打ち込む操作だ それを思うと 忙しい時には レジ打ちが楽しくて 仕方なかった ポイント制にして 自分でスコアを付けても良い そこまではしていなかったが 人生の内

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詩📓「ムシノユメ」

詩📓「ムシノユメ」

20240627

涼しい夜なのに 蚊に悩まされ なかなか寝付けなかった ようやく眠気がやって来て 目を閉じて 頭がふわりと 浮かび 空の上に旅立ち そこで 映像が広がった スクリーンに入り込み まるで 現実のようなそこは やけに楽しげで それが不気味に思えた 巨大なクリーニングをしている工場を 見学した そこには 大量の小蝿がおり それを売りにしていた 従業員は 小蝿がいることを 気にしていなか

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詩「最高の街」

詩「最高の街」

20240616

駅前の巨大なモニターに
サッカーとそれ見る観客が映る
泣いたり笑ったり
どうかしている状態の人間を見る

なんの曲なのか
全くわからない
弾き語りが聞こえる
誰かの曲ということだけはわかる

蒸し暑さの中で茹で上がる脳が
あぶくを出してハジけている
あまり楽しくないのに笑いが込み上げてくる
全てが少しだけズレた見栄えの悪い最高の街

もうそろそろ
終電が通り過ぎて静かになる

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詩📓「ポエムナヨル」

詩📓「ポエムナヨル」

20240622

君との 時間を 出来るだけ 引き伸ばしたくて 夜更かししてしまいたくなる そんな時は どうすれば良いだろう 身を任せるべきなのか? ゲーム実況を観よう 牛沢さんは いつも 丁寧なプレイをしている 過去作への リスペクトが強くて 大好きな世界観が より際立つ PS5が買えないから 観るだけで我慢するしかない 君が眠っていたって 確かに 君と居る時間だから どんな動画を観ていたって

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エッセイ「俺が何者であるか」

エッセイ「俺が何者であるか」

言わなければ伝わらないことだってあるのは確かで、言わなくてはいけないとさえ思った。

俺は、2012年ごろ、17歳から詩を描き始めた。
それ以来12年間、ずっと詩のことばかり考えて生きてきた。

だからどうということでもない。
もっと長く続けてる人もいるだろう。
俺は、12年のキャリアを言いたいわけではない。
そんなものは、売れてなければあってないようなものだ。

12年間、1日として、詩のことを

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詩📓「ユクユクハユクコト」

詩📓「ユクユクハユクコト」

20240617

花占いを 一日に 何百回もやっている 好き 嫌い それ以外 何もない それって実は 割と可哀想なこと そう 彼は可哀想だった 誰も信用していない 誰にも信用されていない それが心地良い そんな日もあるが 大抵は寂しい 寂しんぼは 刺身を買ってきて テーブルに直に並べ 醤油を一直線に引いて 吸い上げて 食べるくらい 寂しい 寂しんぼは コップを バーテンダーよりも 綺麗に 磨いて

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詩「装填」

詩「装填」

20240615

瘡蓋だらけのコンクリートと
お似合いの靴でタラッタッタッターラ
夜は長そうだけどとっても短い
朝から夜まではとっても長い

擦りむけた頬にハンカチを当てて
灼熱のネオンと誘蛾灯を跳ね返しながら
かけすぎて飽きた眼鏡を吹っ飛ばして
リズムとメロディーに歩幅を合わせて

歪む視界 なんとなく 中華料理店に入り
一番色鮮やかな天津炒飯を注文して
口に入れた途端にシュワシュワと溶けてゆ

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詩「新たなる饅頭」

詩「新たなる饅頭」

20240612

自分の身体が他人のもののように感じる時
彼はいつも空を見上げることにしている
宇宙から伸びる糸を 操る両手が
彼を動かそうとするのを待つことにしている

いつまで経っても動かされることはなく
暇つぶしをしようにも 何も持っていない時は
両手から伸びる糸を動かして足元にある地球で
彼に動かされるのを待つ人々を動かしてみる

まやかしだった人との関わりを思い出して
糸に動かされる人

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詩「微塵粉」

詩「微塵粉」

20240611

ミジンコの頭を齧り
上目遣いをする
五歳になった記念の日に
ちょうど良い池を探す

ミジンコが絶滅したら
もう終わってしまう
プラナリアなら
少しくらいは腹の足し

ミジンコを錬金術で
生み出せず
ボウフラを食い
癖が強くていやになる

ミジンコの絵を描いて
賑やかな壁紙の子供部屋
クレヨンを齧って
空腹を誤魔化して寝転がる

ミジンコに似ている
隣に住むお兄さんに
気付かれな

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詩「詩人とは名ばかり」

詩「詩人とは名ばかり」

20240613

雑音混じり つぎはぎだらけ
どうでも良いことばかりに悩んで
怒りも絶望も 慣れてしまった
これから何処へ向かえば良いのだろう

彼は一人 何時までも一人
美しい世界が 遠くに見えて
揺れているから 機嫌が悪い
此処は見晴らしが良いだけだ

いつか言われた 言葉が聞こえる
「それは全然 違うことじゃないか」
やりたくもないことの話から
やりたいことを語った時に言われた

夢を語れ

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詩「奴の頭ん中」

詩「奴の頭ん中」

20240611

寂しがりを極めた夜を
殺す朝にはわかるはずも無い
彼と夜の長い歴史を
多くの秘密を 独自の言語を

だから彼は朝が大嫌い
だから夜は彼を包むしかない
夜はまた生き返る 朝がまた夜を殺す
本当は同じ顔なのに それは彼に伝えてはいない

朝も夜も彼も 全ては奴の頭ん中
しかし昼だけは違う 奴を狙ってつけ回す
奴はとってもかくれんぼが得意で
幼稚園の頃 数を数える友人を置いて

その

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