世界が染まる前に、今すべきこと。
本日は #推薦図書 がテーマ。
何だか、世の中が嫌な方向に行っているような気のする今日この頃。
今までにも、危機感を感じたことは何度もあり、そんな中で知ったのが、今日ご紹介したい本。といっても、有名な本なので、ご存じの方も多いかも。
ある日、「茶色のペット」しか飼えなくなった。
その本『茶色の朝』(フランク・パヴロフ:作 ヴィンセント・ギャロ:画)は、手に取ったらあっと言う間に読み終わります。けれど、読み終わった後には、きっと忘れられなくなります。
この本は、最初「茶色のペットしか飼えなくなった」と法律が変わったところから始まります。違和感を感じながら、政府が決めたことだから、と友人と主人公は、自分の茶色ではないペットを安楽死させます。
最初は「その程度」のことでした。それがだんだんと世界が茶色に染まっていき、やがて。。。というお話。
たびたび話題になったので、ご存じの方も多いと思うけれど、もし未読の方がいらっしゃれば、ぜひ。
すでに問題は始まっている
この本が出版されたフランスでは、「茶色」は、ナチスドイツを連想させる色で、この本は、ずばり「ファシズム」の恐怖について書かれた本です。
しかしふと我に帰ると、今の現実って、結構やばいんじゃないかしら。
今もうすでに、茶色のペットしか飼えなくなってるような、そんな気がしてならないのです。少し前までは、「茶色のネコ以外はネコじゃない」と声高に語るヤバイ人はいても、まだまだ、この国は大丈夫だと信じていましたが。。。
茶色以外の色を認めない社会は、まっ茶色ではなく、真っ暗。
2004年の想い出話~懐かしのトラックバック
私がこの本を知ったのは、2004年。ネット上で話題になり、速攻で書店に買いに行きました。
当時は、まだブログ黎明期でしたが、いろんな問題について、ガシガシ討論を戦わせていました。私もカワイイひよこを隠れ蓑にして、いろいろ書いていたような。。。
トラックバックなども盛んでした。トラックバックとは、他の人のブログ記事を引用して書いたときに、そのことを知らせる仕組み。
元記事のブログ記事用トラックバックURLにpingを飛ばすと、元記事の下に自分の記事のURLが表示されるというもの。トラックバックをたどると、同じテーマの記事を順に読むことができて、本当に便利で素敵なシステムでした。トラックバックこそが、ブログの醍醐味という感じだったのに。
そのシステムを壊滅させたのは、言うまでもなく悪質なスパム。ITにおいて、既存の優良なサービスをぶち壊すのは大抵そうだけど。
トラックバックも例外ではなく、相手のブログに自分のURLを表示させることを目的としたスパム(主にエロ(苦笑))があまりにも増えたため、トラックバックを拒否するブロガーが続出。この素晴らしい文化は残念ながら、あっと言う間に消えてしまったのでした。
さて、このnoteにはこの古き良きトラックバック文化が実装されていると読んだのですが、いったいどこに??と思っていたら、使い始めてしばらくして、その謎が解けました。
自分の記事にオットの記事を埋め込んだところ、オットの元に「陽菜ひよ子さんの記事であなたの記事が話題になりましたよ、って連絡が来た」とのこと。
ふむふむ、相手の方にリンクは飛ばないけど、相手に連絡は行くんですね。またリンク飛ばすと、スパムとのいたちごっこになっちゃうからなんだろうなぁ。なんて考えていたら、よそで私の記事が話題になって連絡が来ました!るん♪
やっぱり便利よね、このシステム。だって、その人の記事に触発されて記事を書いても、なかなか「書きました!」と言って行くのって勇気がいる。
相手が著名な方だったら、売名行為に受け取られかねないし。でもさりげなく通知が行って、自分の想いを伝えられるならいいよね。
やっぱトラックバックっていいシステム。ずっとこのまま続いて行ってくれるといいなぁ。
最悪の俺に、とびっきりの天使がやってきた
ところで、『バッファロー'66』(1998年)という映画をご存じでしょうか。推薦図書なのになんで映画?と言う感じですが。大好きな映画なのでご紹介させて下さい。
タイトルはその映画のキャッチコピー。その「とびっきりの天使」を演じるのがクリスティーナ・リッチ。クリスティーナのかわいらしさはもうもうもう、本当にたまらない。
この映画を見ると、自分も男になって、この子と結ばれたいと本気で思う女子は、私だけではないと思う~~~。
この映画、ストーリーはもちろん、斬新なカメラアングルや渋い色調など、そのスタイリッシュさでカルト的な人気を誇るそうです。
この映画の監督・脚本・主演・音楽を手掛けたのが、ヴィンセント・ギャロ。彼は画家でもあるマルチクリエイター。
今日ご紹介した本は、彼が装画を手掛けた本なのです。本もいいですが、この映画もオススメ。
※この記事は、8月初めの「あいちトリエンナーレ問題」が起きた際に、書き始めてそのまま #熟成下書き になっていたものです。