マガジンのカバー画像

毒書人の楽園(映像版)

26
観ている映画やテレビドラマについてあれこれ
運営しているクリエイター

記事一覧

2025年冬ドラマの中間感想(原作ありとなし、どちらのドラマが面白い?)

今年の冬ドラマもいろいろ楽しませて頂いていますが、一番楽しませて頂いているのは、「ホットスポット」です。 ご近所系宇宙人コメディという謎のキャッチフレーズにピッタリのゲラゲラ笑うわけではなく、クスリとさせるところ満載のドラマで、バカリズムがシナリオのドラマとしては、前に『ブラッシュアップライフ』を観た時同様に楽しめて、今後もバカリズム脚本というだけでドラマを見続ける理由になりそうです。 宇宙人と地球人との関わりで、シリアスになることなくドラマを楽しめる内容に出来るとは、バカリ

『室町無頼』理解力が足りなくて申し訳ない気分

今年公開の映画で予告編を見て一番期待していた映画ですが、ちょっとガッカリ。 最近、邦画を見る前に期待し過ぎて、見終えて辛口になることが多いので、今後はできるだけ期待せずに映画をもっとフラットな心持ちで観たいと考えたりします。 なんにせよ、チャンバラ映画としては楽しめる映画である事は間違いありませんし、映画館の大迫力で観るべき映画であることも間違いない映画でした。 ただ、面白かったのですが、これは映画で理解するのは諦めて、原作小説を読んでみるしかないと思った次第です。 時代

『仕掛人・藤枝梅安』殺したら殺される死の螺旋の物語

池波正太郎原作の「仕掛人・藤枝梅安」のシリーズは全作読んでいないのだけど、必殺仕事人が好きだった私としては、このシリーズも好きな部類に入ります。 渡辺謙が主演のテレビシリーズは全作を観ることが出来ませんでしたが、再放送で何作かは観ています。全部の作品を観たいのですが、諦めていました。今回映画二部作で主役を豊川悦司に変えて製作されましたが、映画館に観に行こうと思っていたら、すぐに上映が終わったので観ることができず、やっと観ることができました。 池波正太郎が生み出した不朽の名作

『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』一本では楽しみ半減だけど‥

キャプテン・アメリカという名前は時代遅れに感じても、中身はアップデートし続けています。 キャプテン・アメリカ自体も代替わりし、ヒーロー名が受け継がれていくというヒーロー自体が珍しいのではないでしょうか。 今回の映画でも一本の映画としては成立していますが、これまでの長いMCU(マーベルシネマティックユニバース)の作品群を観ていなければ十全には楽しめない作品ではあります。 ですが、これだけ観て楽しめないというわけではなく、楽しめる映画に仕上がっているけど、なんだか惜しい気分になる

『ドクターX FINAL』いや失敗してますけど

今年の映画というよりも去年公開なのですが、映画館での公開が終わる前になんとか間に合いました。 テレビドラマのシリーズで長らく楽しませて頂きましたが、この映画でついに完結という事で、これは是非にも映画館で観なければなるまいと思っていました。 毎回主役の天才外科医の大門未知子が「私失敗しないので」と言いつつ難手術をこなし、高価な手術代をメロンと一緒に請求するというパターンでドラマを楽しむというより一種の方の決まったコメディとして楽しんでみていた感じです。 最初は巨大な権力を持っ

『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』日本語の副題ってホント間違ってると思う

簡単にストーリーを書くと、死者を見ることができるというか、霊魂を見るというか、しゃべることの出来ない死者の代弁をするというか、とにかく霊能力を持ったコックが大量殺人を食い止めるために奔走する物語とでも言ったら良いのでしょうか。 YouTubeとInstagramで動画が流れてきて面白そうなので検索したらAmazon Prime Videoで観ることができたので観たのですが、今後続編も同じ世界線で作ってもらいたいと思えるほど面白かったです。 ですが、副題を見て想像した内容か

『TAKE FIVE 俺たちは愛を盗めるか』で愛は盗めたのか

HuluにU-NEXTにAmazon Prime Videoを契約しているので、いろんなドラマを一気見することになったりしていますが、今回一気見したのはこのドラマ。 一応公式ドラマサイトからのあらすじを転載してみたけど、簡単に書くなら、正義の泥棒軍団が愛を持って盗みを働く物語というところでしょうか。 正義のために、愛のために泥棒を働く5人組の伝説の泥棒達が現代に甦る。 元々泥棒というか義賊の物語は古くは石川五右衛門とか、鼠小僧とか、アルセーヌルパンに、怪人二十面相、漫画では

レッドワン サンタはマッチョでなければならない!

自宅で今年最初に観た映画は、去年のクリスマス前に観るのがふさわしかった映画で、映画館に観に行くつもりが、すぐに終了してしまって残念ながら観に行く事ができませんでした。 サスペンス風に描くなら、サンタクロース誘拐事件ということろでしょうか。 良い子にしていればクリスマスにサンタクロースからプレゼントがもらえるんだよと言う言葉を信じていたのは何歳までですか。 というか、キリスト教徒か信じていない、聖ニコラウスとか、そういう風習がなかった日本にサンタクロースが来るようになったのは

ビーキーパー 養蜂家の正体は養蜂家?

今年最初の映画として選んだのは日本映画でなくて、洋画でした。 去年の最後は邦画でガッカリしたので、洋画でスタートです。予告編を見た段階で好みの映画の感じだったのですが、こういうの好きだわ。 静かな隠遁生活を送る養蜂家をジェイソン・ステイサムが演じていますが、もうジェイソン・ステイサムがいる時点で普通の人では無い雰囲気が紛々と漂っています。 最初の平和な暮らしが壊されることが分かっているので観ていて少し辛いですが、フィッシング詐欺に引っかかって自殺に追い込まれてしまいます。

ドクター・フー タイムマシンと電話ボックス

このテレビドラマがSFのドラマとして古くからあり、最長のシリーズであるという事は聞いていたので興味があり、スター・トレックが好きな私としては、きっと気に入るだろうと持っていましたが、DVDとかでも販売されていなくて半ば諦めていました。 が、ディズニープラスでスペシャルドラマと最新シリーズが見れることになり、観てみるとやはり面白く、しかも今回Huluでこれまでのシリーズが全話見ることができるということになり、毎日数話ずつ鑑賞する日々が始まりました。 スベシャルドラマと、最新シー

『全領域異常解決室』は新たなドラマの始まりか

冬ドラマを見始める前にやっと撮りためていた秋ドラマを見終えましたが、相棒は秋冬の2シーズンあるから見続けるにしても、観ようと思って結局観なかったドラマが4本もありました。 「ウィングマン」「下山メシ」「海に眠るダイヤモンド」「ダブルチート シーズン2」観ようと思っていたのだけど、録画が失敗したり、見逃したり、配信サイトが有料で見れなかったりで、いずれ私が登録しているどこかで配信されていることを祈るばかりです。 それにしても今回の2024秋ドラマは私的には豊作でした。 一年を

2024年の映画館で観た映画をランキング

2024年、映画館で観た映画は全部で20本でした。 家で配信で観た映画は27本。家の方が映画館よりも本数を観るのは当然と言えば当然ですが、この映画は映画館で観たかったなぁと思う一本も、映画館で観たけど、家で観れば良かったと思えるものも、いろいろでした。 時系列順に映画館で観た映画は ・首 ・エクスペンタブルズ ニューブラッド ・ゴールデンカムイ ・ゴジラ -1.0 ・アクアマン 失われた王国 ・マダム・ウェブ ・ゴジラ×キング 新たなる帝国 ・陰陽師0 ・猿の惑星 キングダ

2025冬ドラマへの期待

2024秋ドラマは現在最終回ラッシュを迎えていますが、皆さんはどのドラマを一番楽しんだでしょうか。 『相棒』は今回も2シーズンぶっ通しでやってもらえるので、最終回はまだ先ですが、今回私が一番楽しめたのは『全領域異常解決室』です。 このことについては、いずれまた語るとして、もう次のシーズンのドラマがいろいろ情報解禁されていますので、年が明けて次に観るドラマを自分の中で整理しておくことにします。 今のところ、今回楽しみにしているドラマは以下の通りです。 まずは、来年の大河ドラマ「

映画を観るときの人数は何人?孤独を愛し、群衆をおそれよ、そして趣味に溺れよ

一昔前、二昔前というと、映画を観に行くというのはデートの選択肢として上位にあったのではないでしょうか。 その次として友達と一緒にとか、家族と一緒に映画を観る。 そして、一人で映画を観るという順でしょうか。 映画館の暗闇に包まれ、巨大スクリーンに心を奪われるひととき。 ポップコーンの香りに包まれジンジャーエールを片手に、これから始まる物語に胸を躍らせる。 しかし、その感動を共有する「人数」は、映画体験の質を大きく左右する重要な要素ではないでしょうか? 孤独を謳歌せよ! 〜尖