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『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』日本語の副題ってホント間違ってると思う

簡単にストーリーを書くと、死者を見ることができるというか、霊魂を見るというか、しゃべることの出来ない死者の代弁をするというか、とにかく霊能力を持ったコックが大量殺人を食い止めるために奔走する物語とでも言ったら良いのでしょうか。

YouTubeとInstagramで動画が流れてきて面白そうなので検索したらAmazon Prime Videoで観ることができたので観たのですが、今後続編も同じ世界線で作ってもらいたいと思えるほど面白かったです。

ですが、副題を見て想像した内容からはかけ離れたものと言わざるを得ません。というか、日本に映画を公開するときに映画のタイトルをつける人のセンスがないというか、私の趣味に合わないというか、映画タイトルはそのままタイトルをカタカナにしたものというのは良いとして、副題に納得できない映画が多いというのはよくあります。
今回の映画でもそうですが、まず死神は映画には出てきません。死神ではなく、ボダッハと呼ばれる理不尽な人の死に際を眺めるのが好きな悪霊とでもいう存在は出てきますが、死神ではない。
主人公にも救世主という言葉は当てはまりませんし、ただ、オッドの意味合いとして奇妙なという意味はあります。
だから、副題を「死神と奇妙な救世主」とした人のセンスというか、お前本当にこの映画最初から最後まで見たのかと問いただしたい気持ちになってしまいます。

それはそれとして、映画の内容としては楽しめました。
死者の姿を生きているかのように観ることができるオッド・トーマス、死者はしゃべることが出来ないので死者の言いたいことをなんとか読み解いて死者を殺した犯人を突き止めて捕まえたりしますが、街の警察署長がトーマスの味方というのが心強いです。
でも、この警察署長役の俳優がスパイダーマンのグリーン・ゴブリンを演じていた人で、そのイメージが強すぎてちょっと違和感はありましたが、仕方ありませんね。

また、死神でなく悪霊?のボダッハが出てくるところが地獄から来たのか、どこか異次元の別世界から来たのか、こいつらとの全面対決というか人との全面抗争を描いた続編が出来ないかなぁと期待しています。

が、映画の公開は2014年1月という11年前の作品なので、ここまでできてないということは、もう続編の可能性はないんだろうなぁ。

調べてみると原作はディーン・R・クーンツのシリーズものらしく現在日本では4作飜訳されているようで、これは買って読むしか無いと思って購入しようとしたら、もう絶版になって古本しかない。
これは、しばらく古本屋でいろいろ探してみるしかないけど、本が簡単に絶版になって手に入らなくなるのも紙の本が衰退していく理由の一つではあると思うので、絶版にしたらせめて電子書籍として購入できるようにするということを出版社はやってもらいたい。
というか、してください。

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