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ポストクロッシングからみる戦争ー


Nice to meet you.

My name is Mari

I would be happy to warmly exchange with people from all over the world.

I live in Tokyo with my husband and daughter.
I am a manga artist by profession.

My hobby is to explore and study old life and customs from the 19th century to the 1950s.
I feel a deep nostalgia for those times.

I like reading, painting and watching old films.
Also letters.

I like delicacy, nostalgia, paper and art.
I also like stamps.

I am researching World War I and World War II.
I am exploring European and Japanese sources.
One day I hope to be able to paint works from that period.
That is my life's work.


📮Favourite card.

🦞Lively markets in your country.

⛩️Churches, mosques, temples and shrines in your country.

🐣Easter postcards. 

🌟Saint-Exupéry's own portrait.
(I like his book 'Night Flight').

🇺🇸Barbara Cooney painting.

🏮 festivals in your country.

🧧Lucky charms from your country.

🧝‍♀️ Shamans in your country. 

🍱Traditional foods and sweets in your country

🗿 archaeology in your country

🎎folk costumes from your country

🪭 Paintings of beautiful women

🖼️ Paintings by proud artists from your country

👻Spirits and ghosts in your country

🌌Mysterious places in your country

🎥Pictures from the 19th and early 20th century

🌸 Peonies
🪸nudibranch
🪿 Aquatic life and plants in rivers and lakes
🦭 Dugongs
🦉 Owl
🪼deep-sea fish
🐇Rabbit
🐹 Guinea pig


Cards relating to World War I and World War II.

war legacy


I collect FDCs from my country.
If you send me inexpensive FDCs from your country, I will send you Japanese FDCs in return.

Please don't forget to write your address on it: ☺️


Sorry, we are not fond of mascots or character items.
We would appreciate it if you could avoid them.

Also, I don't need a meet-up card.
because I want to read a message from you.


It is perfectly fine if you don't have a card listed in your profile.
I will gladly accept any card. ❤️☺️

Thank you very much.



唐突ですが、以上の文章は、私がポストユナイテッドで綴ったプロフィールです。

ポストクロッシングではもっと長文ですので、ユナの方をこちらに載せました。

ポストクロッシング、ポストユナイテッドは、世界中の人とポストカードを交換するシステムです。

プロフィール記述で、希望するカードの一つに、戦争にまつわること、戦争遺産と書きました。

本当は一番要望しているのはそれなんですが、先の戦争はあまりに複雑な惨禍を今なお残しているため、送りたくない国の人もたくさんいるだろうと思い、
多くのリストのうちの一つとして書きました。


そして。。。。。


ポストユナイテッドでオーストラリア🇦🇺の方から初めて届いたWWⅡのポストカードがこちら。


オーストラリア軍の従軍カメラマンとして活躍したダミアンペーラー。

このカードを頂いて、はじめて彼の存在を知りました。

カードの文面には、

「彼はオーストラリア軍のカメラマンだったが、パラオで日本人に殺されました。」

と書かれていました。

日本軍ではなく、日本人、と書かれているところにわたしはちょっと胸を痛めてしまったのですが、調べてみると、ペリリュー島でアメリカの戦艦入港の撮影中に、日本軍の銃撃によって死亡してしまったそうです。

彼はココダ作戦を映画化した、オーストラリアで初のオスカーに入った
「ココダフロントライン」(1942)の撮影監督でした。


そんな偉大な人を日本人が殺した。。。。。

戦争にまつわることを送ってもらうのは、なかなか手強いことを提案したな。。。
と自分の浅はかさに呆れつつも、知らないことが知れた有り難さの方が大きかったです。


確か、サンテクジュペリを撃墜した飛行士も、「相手がテクジュペリ」だと知っていたら絶対に撃たなかった」というエピソードがありました。
(当時テクジュペリはすでに有名な作家で、ドイツにもファンが多かったのです。)


しかし、当時の日本人は、欧米人と知ればどの相手であれ、血の色変えて
殺したのでしょう。。。。


こちらはドイツ🇩🇪の方から送ってくださった戦後のドレスデン。

以前にも記述しましたが、ドイツの戦後の復興は遅く、50年代になっても瓦礫があちこちにあったそうです。

ドイツではWWⅡについて浅はかに口外することはタブーなので、戦後といえども
葉書を送ってくださったことに感謝しています。


こちらは台湾🇹🇼の方から。

日本軍はアジアを侵略してきたので、アジア圏からは戦争のカードは来ないだろうな、と思いました。
ポスクロポスユナは友好の場なので、そこで禍根を綴るようなことは、
もし自分が当事者なら避けるし、事実、アジア圏から頂いたカードは今のところこれのみです。

日本軍が占領していた時期の現地に建てられた鳥居で、
1929年12月に鎮座されました。
このユニークな鳥居はクジラの骨🦴だそうです👀‼️
当時は地元の名所で多くの人が訪れたそうですが、今は現存してません。

このカードを送ってくださった方は、台湾🇹🇼原住民のルカイ族の切手を送ってくださったり、綺麗なコラージュをあしらってくださり、文字も美しく、個人的にとても好印象を持ちました。

少し話はそれますが、2002年に大学の卒業旅行で韓国🇰🇷へ行ったときに、
電車でおばあさん2人から日本語で話しかけられました。

「私たち、小さい頃日本語を教えられていたから喋れるのよ」

と言っていました。にこやかに話してくれましたが、当時の日化政策の被害者ですよね。。。
そのあと、友人と複雑な気持ちで市中を歩いていたらのを覚えています。


こちらは以前にも紹介したオーストラリア🇦🇺の方からプレゼントで頂いた、
オーストラリア軍の🇦🇺カードです。


その中で気になっていたのがこちら↓


原住民に介護されているような絵葉書。

どのような戦闘なのか分からなかったのですが、切手の文面を読むと、

「ココダトラック作戦」

先ほどのダミアンペーラーが撮影監督として参加した戦闘です。

当時オーストラリア🇦🇺領であったパプアでの日本軍との戦闘で、
オーストラリア軍は孤立した山岳地帯とジャングルで地形的に非常に苦しみ、空からの救援物資もなく、重い砲撃や機関銃が地理的に運びづらいという悪条件だったようです。
一方日本軍は山砲と軽榴弾砲を装備しており、厳しい山岳地帯では有利でした。

ココダトラック作戦は日本優勢で進んでいましたが、
ガダルカナル島の玉砕をきっかけに、撤退を命じられた日本軍は敗退に追い込まれ粘り粘って、1943年に1月に戦いは終わりました。

すみません。。。。

わたし、この戦いを知りませんでした。。。(゚o゚;;

ですので、このカードを送ってくださったオーストラリア🇦🇺のクロッサーさんには感謝しかありません。

日本人でも知らない方が多いかと思います。

日本軍は一度オーストラリアに空襲をしたということも知りました。



こちらはポーランド🇵🇱のクラクフに住んでいる方から。

以前にも記述しましたが、アウシュビッツの絞首台です。

かなりビックリするものを送ってこられてギョッとしたのですが、
ポーランド🇵🇱の人にとっては決して風化させてはいけない記憶なのだろうと思います。


そして。。。。

先日アメリカ🇺🇸の方からはじめて頂いた戦時中にまつわるカード。

アメリカ🇺🇸も日本の民間人を大量に殺した国家なので、さすがに来ないだろう。。。と思っていたのですが、

ああ、さすがアメリカだね。。。。

これできたね。。。。

と、苦笑いせざるを得ないカードでした😅


硫黄島の戦いの、象徴的な当時のポスターです。

送ったクロッサーの方は
「喜んで頂けましたら幸いです」
と純粋な気持ちで綴っていました。
なので、ご本人に悪気はないのですが。。。

そこがまた、戦勝国の恐ろしいところだな、とも思いました。

先日見た、NHKのドキュメンタリーは、このポスターとは異なる、アメリカの兵士たちのことをあぶり出していて興味深かったです。


ただ、有り難いことに、
こちらの方は切手も戦争関連のものを貼ってくださりました。

左側は死亡した時に確認する兵士の名前プレートですよね、確か。

真ん中の軍人さんは、オマールブラッドレー。

ノルマンディー上陸作戦の第一軍司令官であり、
彼1人で130万人もの兵士を指揮し、アメリカ陸軍史上では最大級の記録といわれている超凄腕の軍人さん。

アイゼンハワーとも同窓であったそうで最後の陸軍元帥だそうです。


最後に、最近ヤフオクで落札した海外切手の中に、
パラオの海に沈んだ零戦の切手があったのでシェアします。


1番右下です↗️



今なお南洋の島や、シベリア、アッツ島には何千何万もの日本兵が埋まったままです。

これから何百年か先、もし世界が🌍今より親密になっていたなら、
考古学的歴史学的発見として掘り起こされる日がくるかもしれません。
そのとき、未来の人たちは何を思うのでしょうか。

今回は戦争という観点からポストクロッシングをシェアしてみました。

敗戦国である日本人のわたしにとって、当時の戦争にまつわるあらゆる国の人たちの想いがポストカードを通して透けてみえることは、とても貴重な体験だと思います。

雄弁に語ってくれる方、語らない方、一方的に語ってくる方。。。。
相見える相手は様々で、世界の彼らの思っていることを、ポストカードという形から、過去とどう今の人は向き合い、未来に繋いでゆこうとしているのか、その感触を探り、感じ取って、資料として学び自分の作品作りに活かしてゆくことが、わたし自身が未来に向けてできる、ささやかな一滴だと思っています。

時に苦しみが伴いますが、今後も自分が抱いた感情や疑問と向き合いつつ、自分なりの、国境を超えた答えを未来へ向けて探り続けてゆきたいと思っています。