ぽぽら

【🏠詩と読みもの📬】何の変哲もないようにみえる暮らしの中の、人の胸のうちを綴りたい。 …

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【🏠詩と読みもの📬】何の変哲もないようにみえる暮らしの中の、人の胸のうちを綴りたい。 🍀お立ち寄りいただきありがとうございます🍀

マガジン

  • ♯シロクマ文芸部

    時には共通の課題があることの、部活のような楽しさを♪ シロクマ文芸部さんに参加させていただいた、詩、エッセイ、創作物語などをピックアップ。

  • どこにでもいそうなわたしから、どこにでもいそうなあなたへ

    何の変哲もないようにみえる暮らしの中の、人の胸のうちを綴りたい。エッセイ。 散文バージョンまとめです。どこにでもいそうなわたしから、どこにでもいそうなあなたへ。

  • 【くら詩note】 #一緒に生きよう

    人生、山あり谷あり。晴れたりやんだり。楽しいときも辛いときも、いつもポケットに詩がありました。今までさんざん書き散らかしてきた詩のノートより、お気に入りをピックアップ。♯一緒に生きよう ♯生き辛さ ♯優しい心と繋がりたい

最近の記事

  • 固定された記事

【自己紹介】思いきって初投稿してみた

ふりかえれば、内向型があいまって、人間関係の悩みで、心は二転三転の日々。自己嫌悪は、更に生活の数々の場面に影響を及ぼしました。仲間外れなどが起因の体調不良からきた皮膚病は、見た目からくるキモイの言葉の攻撃を生みました。マイナス因子に囲われる日々は、後々、就活にも絡んできました。 色々あったな。色々あったけれど、一番辛い時、悲しい時、誰もわかってくれないと落ち込みまくっていた時、幸いにも私には、書くことという、没頭できる時間がありました。たくさん詩や文章を書くことで、自分と向

    • 木の実と葉【詩/シロクマ文芸部】

      【木の実と葉っぱ】 木の実も葉っぱもみんな いつかこぼれてゆきます 木の実も葉っぱもいつか どこかにこぼれてゆきます 形をかえてひとつにしてくれる やわらかくゆたかな土のにおい 形がなくなって溶けて 浮かび上がってくるものを ぜんぶうけとめてくれる空 かなしくても なにひとつ とりこぼさないし きっとどこかで ひとつにしてくれる 何かにしてくれる きっときっときっと 巡り巡って くり返される季節といのち にんげんは そのあいだに立って 一本の木のように 今日も季節

      • 夕焼けは(詩/シロクマ文芸部)

        【夕焼けは】 自宅のデスク 窓際にほおりっぱなしにしていた スケッチブック 美術の課題 あしたの空 今日の空を見据えることさえ 必死なわたしに あしたのことなんて描けるのだろうか そんなことを考えていることさえ だんだんけだるくなって キッチンの冷蔵庫に逃げて みかんジュースを飲んでしまった デスクの前に戻ったとき 描きかけの雲に日が射していた かきかけの空に 夕焼けが映りこんでくる 日が沈む 日が沈む かきかけの空なのに もう完成したみたいに 一枚の景色になっ

        • 風の色(詩 /シロクマ文芸部)

          風の色 晴れた日の空の下 真っ白なせんたくものが 風に揺れています 小さなマンションのベランダで その真下を赤い自転車に乗った子が りんりんりんとベルを鳴らし 海へと続くなだらかな坂道を 口笛を吹きながら下って行きました 背高のっぽの秋空の青さ 地面で静止する私の肩に 直滑降の陽の光 綿雲は音を立てずに流れてゆきます あなたは今日 風を感じることができましたか 遠い風ですか 長い風ですか それとも 今までに見たことのないくらい 生まれたての静かな静かな風ですか す

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        【自己紹介】思いきって初投稿してみた

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        • ♯シロクマ文芸部
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        • どこにでもいそうなわたしから、どこにでもいそうなあなたへ
          7本
        • 【くら詩note】 #一緒に生きよう
          7本

        記事

          【エッセイ】テストで0点をとった話

          あなたは0点をとったことがありますか? 私はあります。エヘン!!!!!(何を自慢してるのだ~!) 忘れもしない小1の算数の小テスト。 私は、1+1=田と書いたのです。 その他の計算も同じような感じで解答しました。 本人といえば、意外にも、テストの結果を待ち遠しく思っていたのです。というのもその頃、近所のお兄さんたちとクイズ大会をしたのです。そこで「1+1=?」の質問に「2」と答えると、「ちがいましたぁ。答えは、田んぼの田です!!」と返ってきたのです。 意味が分からない私

          【エッセイ】テストで0点をとった話

          尖った小石を懐かしむように(詩/シロクマ文芸部)

          過去にあった格段にいいことよりも 過去のよくなかったことに 声をかけてあげたいのです 懐かしいよ ありがとうって あの頃のおかげで ほんの少しだけど 強くなれた気がするって まっすぐに 伝えられたらさいわいです 時は音をたてずに流れてゆきます かなしいことは無理に急いで どこかに捨てに行かなくていいよね 小さな川が透明な海へと続くように 四季の水の流れの中で 尖った小石が しだいに丸くなってゆくように ゆっくりとゆっくりと かなしいことは 捨てるのではなく 少しず

          尖った小石を懐かしむように(詩/シロクマ文芸部)

          【くら詩note】太陽しか見えない日

          【太陽しか見えない日 】 私にはあなたが見えた  太陽で何もかも見えない日 街の片隅でひっそりと臨んだ 消えそうで消えない 今日の朝の三日月を まぶしすぎて見失ってしまう うつむくだけで  光の影になってしまう いい子になるつもりなんてない ただ誰かの笑顔が見たかっただけ 明るいことがすべてだと 勘違いしている真昼の世界から どうぞ連れ出して 太陽しか見えない日に  どうかしている私に  素顔になれる光を与えてください 真っ白な三日月よ  手に手をとって  あなた

          【くら詩note】太陽しか見えない日

          流れ星(エッセイ/シロクマ文芸部)

          【流れ星】 ニセモノの飛行機雲が流れると感じた真昼は、僕たちの本当の空はどこだと思ってしまうのです。 太陽が沈んであたりが暗くなってゆくと、とてつもないネオンサインが星のように流れ出します。流行に沿って、ついたり消えたり。用を終えたらすぐに違うかたちに替えられてしまうネオンサイン。余りにもたくさんありすぎて、変に眩しすぎて、未だに僕は心を開くことができずじまいです。 何もかも進化してゆく時代に、もう人工の流れ星をつくるのは簡単なことかもしれません。また、高額のお金を払え

          流れ星(エッセイ/シロクマ文芸部)

          【エッセイ】以心伝心のお月さま

          【以心伝心のお月さま】 月曜日が辛い朝。見上げた空に、昨日どこかでみたような白い三日月が映ります。 満員電車に乗って吊り革を握りしめた時に、思い出したのです。どこかで見かけた三日月は自分の爪の中にあったことを。 近頃は忙しすぎて爪の先までかまっている暇なんて忘れていました。そう思いながらみつめているうちに、中途半端に伸びて白くなった私の爪の中の三日月が今日は愛おしく思えてきました。 生きているから伸びてくるゆびさきの爪と。この星の空にあるから満ち欠けするまあるい月と。

          【エッセイ】以心伝心のお月さま

          夏の雲 (詩/シロクマ文芸部)

          【夏の雲】 仕事の出先で 真昼のバスを待っていました 高層ビルとビルの間に見える 長四角の空をみていました 端から端を探しても どこにも夏の雲は見えません 見えるのは 嘘なのか本当なのかわからない 雲一つない空がみえるだけ 今にも高層ビルの影の中に 吸い込まれてしまいそうな空 思わず心細くなって 思い出してしまうです 夏休み 田舎のおじいちゃんに 手を引いて 連れて行ってもらった日のこと 青田の揺れる道の上で 大きな大きな空の下で タカいタカいしてもらってみた 遠い

          夏の雲 (詩/シロクマ文芸部)

          【くら詩note】透明

          【透明】 いるのかいないのか ときどき人に よくわからないと言われます ときどき透明が怖くなります 交差点を渡る人ごみに紛れて 私はどこかに いなくなるような気がします いるのかいないのか わからない透明に 飲まれてしまいそうで ついつい確かめるように 歩道に力をいれて コッツコッツと歩いてしまいます 渋滞のクラクションが響きます さっきまでうつくしい円形だった 見事な夕日さえ ほろりほろりと 明日に消えてゆきます とっぷりとっぷりと 今日は透明になってゆきます 生

          【くら詩note】透明

          風鈴と(エッセイ / シロクマ文芸部)

          暑いというよりは、熱いという漢字の方がハマるよね?今年の夏は。 そんなことを考えて、夕暮れの道を歩いていると、目の前に濡れた道が。 暑さが暑さですから、道は濡れているけれど、熱気でちょっとしたサウナのようでした。 ここの付近だけ雨が降ったのか?一瞬、そのように思ったけれど、よく考えてみたら、ここは高齢の女性の方がおひとりで住まわれている家の軒先でした。丁寧に育てられた植木の数々。おそらく、水やりのついでに打ち水をされたのでしょう。 暑すぎるのだからそんなことしても無駄だよ

          風鈴と(エッセイ / シロクマ文芸部)

          朝からかき氷(創作/シロクマ文芸部)     

          「かき氷を食べに行きたい!!」 社内の昼休みにみるSNS。そこには映えるおしゃれなかき氷の数々。 カラフルでPOPなかき氷もあれば、抹茶にあんこという純日本風のものまで。店内の様子も実にバラエティーにとんでいて、目が離せない。 かき氷といえば、私が子供の頃、ばあちゃんが「特別だよ」って、高い戸棚の上から降ろしてみせてくれた、手動のかき氷器が衝撃的だった。 「え?!もしかして、近所の店にある小さいカップのじゃなくて、 ガラスの器にワンサカ盛られた、カフェ的な奴が食べれるの

          朝からかき氷(創作/シロクマ文芸部)     

          夏は夜(詩/シロクマ文芸部)

          「夏は夜」 あんなに眩しかった真昼のすべてが 見渡す限りの夜に包まれています 部屋の窓をひらいた時に 海からのむかい風が 通りすがりのお店で今日 ついつい買ってしまった風鈴を ゆうるりと鳴らしてくれたのです 生まれたての夜の音 薄明りの宵の光に揺れながら 静かに光ってくれたのです 昨日の雨で今夜は ほんのすこし過ごしやすい夏の夜です 眩しすぎるものが多すぎて 手に負えず どことなく疲れていた私のぜんぶが 夏の夜になって響いています どこかに消えてゆきます 夏は夜

          夏は夜(詩/シロクマ文芸部)

          手紙には(詩/シロクマ文芸部) 

          【手紙には】 私の生きごとは他人からみれば 他人なんだから他人ごと あたりまえのこと だけど 時々かなしくなってしまうのです パソコンの隅っこに この思いを綴るのもいいのですが もういらなくなったノートに 長々と書き綴ってもいいのですが 今日はなんだかとてつもなく かなしすぎて やりきれなくなった そんな日には せめてもの 自分への生きているしるしとして 手紙を書いてあげようと思うのです 手紙には宛先もありません 自分から自分への手紙 いらなくなったら捨ててもいい手紙

          手紙には(詩/シロクマ文芸部) 

          【くら詩note】 そっぽ

          動物園のキリンが 僕たちと違う方角を見ている 君はあれからすぐに フラミンゴの方角にみとれて  僕と違うところを見ている 今日の風はどこ吹く風 広場の風見鶏は屋根の上で くるくるとまわりっ放し 東西南北にいそがしい 日曜日の動物園  おおぜいのひとは どうしようもないくらい  ひとである一日を忘れて 陽ざしの満ちる方角にあふれていた 時々そんな日が  僕たちにあってもいいじゃないか  ひとであることにそっぽむいて 僕たちはカンガルーになって走った 陽のにじむベンチにも

          【くら詩note】 そっぽ