進化する冒険と魔法の時間

2022年3月に脳出血を発症し、後遺症で左半身麻痺となり、身体が不自由になったけど現在もリハビリ続けて少しずつ前へ進んでいます。 魔法の世界を見つけるための冒険をはじめました

進化する冒険と魔法の時間

2022年3月に脳出血を発症し、後遺症で左半身麻痺となり、身体が不自由になったけど現在もリハビリ続けて少しずつ前へ進んでいます。 魔法の世界を見つけるための冒険をはじめました

最近の記事

「ネット社会」に救われた力で前向きに:入院生活と片麻痺の工夫

新型コロナウイルスの収束が見えない中、私は脳出血を発症し、緊急入院することになりました。当時の病院では感染対策のため家族の面会が禁止されており、家族との連絡は、自分のスマートフォンで電話やメールをするか、病院の許可を得てオンライン面会を行うかのいずれかでした。 そんな状況下で、私は近年の「ネット社会」に大いに助けられました。家族との連絡手段はもちろんのこと、病室やデイルームに設置されたテレビに加えて、ベッドに寝たままスマホやタブレットで動画配信サービスを利用できたことは大き

    • ✦もしも神様に選ばれた人間だったら✦最終章:物語は続く

      かつて、冒険とイマジネーションの海を訪れた伝説の冒険者がいた。その人物は、険しい坂や数々の階段をものともせず、力強くその地を歩き回り、すべての物語を楽しんだと言われている。その話を聞いたとき、私はその冒険者のようになりたいと強く思った。 今、私も夢と魔法の王国を訪れることができるようになったが、その隣に広がる冒険とイマジネーションの海は、まだ私にとって挑戦の地だ。坂や階段を超えるためには、もう少し力をつけなければならない。そして一日中自力で歩き回るには、さらなる修練が必要だ

      • ✦もしも神様に選ばれた人間だったら✦第4章:再び冒険の地へ

        治癒の光が降り注ぐ「希望の砦」を後にし、私は静寂の城――自らの居城へと戻った。そこは「再生の儀式」の地であり、戦士としての力を取り戻すための日々が流れていた。私はその修練の日々を「癒しの修練」と名付け、再び冒険の地へ足を踏み入れることを固く誓った。 新たなる道を求めて 「癒しの修練」を続ける中で、私は古の魔導書に記された「勇気の輝石」や「希望の光結晶」と呼ばれる力の源を手に入れるための試練を目指すことになった。これらは新たな冒険への扉を開く鍵であり、手にした者は「知識の

        • ✦もしも神様に選ばれた人間だったら✦第3章:希望の芽生え

          私には、大切な場所がある。 そこは、夢と魔法が溢れる輝ける王国。 その扉をくぐるたびに、心の中に隠れていた童心が目覚め、世界が光の粒で満たされる。 ただ想像するだけで胸が高鳴り、心に小さな灯がともる――そんな特別な場所。 再びその地を自分の足で歩き、夢と魔法の息吹を感じること。 それこそが、私の抱いていた大きな希望だった。 しかし、その希望の道は遠く険しかった。 「希望の砦」と呼ばれる癒しの地を旅立ったばかりの頃、 私にとって、近くの森でさえ一人で訪れるには遥かに遠い夢

          ✦もしも神様に選ばれた人間だったら✦第2章:新たな一歩

          私はこの物語の主人公であるならば、どんな試練も乗り越える力があるはずだ。そう信じた瞬間、私の新しい旅が始まった。 それは「癒しの道」と呼ばれる、果てしなく続く試練の旅だった。 目の前に広がるのは、霧に包まれた険しい山道。足元はふらつき、手にした杖は頼りなく感じた。「どうしてこんなに険しい道なの?」と思わず立ち止まりたくなる瞬間が何度も訪れる。 けれど、そのたびに私は天上の宮殿で耳にした神様の言葉を思い出すのだ。 「この試練を乗り越える力を、お前は持っている。」 初めの

          ✦もしも神様に選ばれた人間だったら✦第2章:新たな一歩

          ✦もしも神様に選ばれた人間だったら✦第1章:もしも神様に選ばれた人間だったら

          私は普通の人生を送っていた――少なくとも、あの日までは。 いつもと変わらない朝。窓から差し込む光に目を細め、日常が繰り返されると思っていた。けれど、突然の痛みとともに、全てが暗闇に包まれた。 目を覚ますと、左側の感覚が失われていた。足も手も思うように動かない。「これが夢なら早く覚めてほしい」と何度も願ったけれど、現実は容赦なく私を引き戻す。 そんな中、ふと天上の宮殿で聞いたような気がした言葉が、頭の片隅に浮かんだ。 「この試練を乗り越えたとき、お前の魂は輝きを放つだろう。

          ✦もしも神様に選ばれた人間だったら✦第1章:もしも神様に選ばれた人間だったら

          ✦もしも神様に選ばれた人間だったら✦プロローグ

          あるとき、神々の集う天上の宮殿で、一人の人間が選ばれた。神様はその人間に試練を与え、言葉を残した。 「この試練を乗り越えたとき、お前の魂は輝きを放つだろう。そして、その輝きは世界に希望をもたらす。」 選ばれたのは、私だった――そう信じるまでには少し時間がかかったけれど。

          ✦もしも神様に選ばれた人間だったら✦プロローグ

          便利ツールの紹介『ウカンムリクリップ』

          ウカンムリクリップサンスター文具株式会社が販売している 『ウカンムリクリップ』は、 本やノートを開いた状態で固定できる便利なクリップです。 片手が使えない場合、本やノートを押さえ続けるのは大変ですが、このクリップを使えばその不便さを解消できます。 〈後記〉 お近くの書店や文具店などでお求めいただけます。また、ネット通販でもご購入いただけます。 このツールは、片手が不自由な方も、そうでない方も快適にお使いいただける便利なアイテムです。

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          「できない」を「できる」に変えた〈片手で髪をまとめる編〉

          片手だけで髪をかんざしでまとめます。私は左片麻痺のため、右手だけで髪をまとめています。 片手が使えない場合、ロングヘアをまとめるのは難しく、多くの方が髪を短く切ってしまうようです。 しかし、少し工夫をすることで髪をまとめることができる方法を見つけました。 今回は、その方法をご紹介します。 ①ヘアバンドをします。 ②髪を後ろでまとめてねじりながら束ねていきます。 ③束ねた毛先を頭頂部のヘアバンドにはさみ込みます。 ④毛先が落ちないようにヘアバンドと毛先をヘアクリップで止めます

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          想像していなかった未来

          パンデミックのはじまり2020年、新型コロナウイルスのパンデミックは世界中に深刻な影響を与え、人々の生活を一変させました。 感染拡大を防ぐために緊急事態宣言が発令され、多くの人々が急遽在宅勤務を始め、不要不急の外出を控える生活を余儀なくされました。私も例外ではなく、毎日自宅で過ごす日々が続きました。 人生最大の試練それから2年後の2022年、まだパンデミックの影響が続く中、突然、人生最大の試練が私を襲いました。脳出血により身体の半分の自由を失い、それまでのように歩いたり、走

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          感謝が人生を変える「ありがとう」の魔法

          身体が不自由になってから、スムーズにできないことが増え、周りの人に助けてもらうことが多くなりました。 その際、私は「すみません」や「ごめんなさい」といった言葉を口にすることがほとんどでした。 そんなある時、別のことを調べている中で、偶然こんな記事を目にしました。 “「ありがとう」は、言われた人を幸せにするだけでなく、言う人自身も幸せになれる言葉です。” その言葉にハッとさせられました。 振り返ってみると、助けてもらった時に「迷惑をかけてしまって申し訳ない」という気持ちが強

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          「できない」を「できる」に変えた自助具の紹介

          片麻痺になると、身体の左右どちらかが動かなくなったり、動かしにくくなったりするため、不自由さを感じることがあります。歩行はもちろん、特に手作業では、これまで両手で行っていたことを片手だけで行わなければならず、不便に感じる場面が増えます。 こうした不便を少しでも軽減するために、『自助具』と呼ばれる福祉用具を活用したり、家にある物を工夫して自助具の代わりとして利用したりすることで、作業をよりスムーズに行えるようにしています。 今回は、私が「できない」を「できる」に変えた自助具

          「できない」を「できる」に変えた自助具の紹介

          リハビリを開始する前に目標を立てる

          リハビリを開始する前に目標を立てる理由は 明確な目標があることで意欲が高まるからです。 以下のポイントを加えることでさらに充実した計画が立てられます。 1.目標の具体化 短期目標や長期目標を明確にし、具体的な行動に落とし込む。 例: 「〇〇を1日5回行う」「〇〇の動きを2週間で改善する」など。 2.優先順位を決める どの目標が最優先かを決めることで、効率的にリハビリを進められる。 例: 基本動作(歩行や座る動作)の改善を優先するなど。 3.測定可能な目標 進捗

          リハビリを開始する前に目標を立てる

          突然、身体の自由が奪われたら

          ある日突然、身体の自由が奪われたらあなたはどうしますか? 絶望する  何もできなくなったと感じ、未来への希望を見失う。 落ち込むが、前向きに考える  初めはショックを受けるが、できることを模索しながら新しい道を探す。 冷静に受け止める  現実を受け入れ、状況を分析して次の行動を考える。 怒りや不満を抱く  「なぜ自分が?」と怒りや不満を感じるが、それがエネルギーになり行動につながる場合もある。 他人に頼ることを考える  家族や友人、医療・福祉の専門家にサポートを求め

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          社会復帰へ

          私は、2022年3月に脳出血を発症し緊急搬送され そのまま急性期病院へ入院。 治療しながら3日後にはリハビリを開始。 2週間ほどで急性期病院を退院し そのまま回復期リハビリテーション病院へ転院。 約半年間のリハビリ入院を経て退院。 退院後は自宅から通所リハビリに通いリハビリを続け社会復帰を目指しました。 病気発症から2年経ってもまだ麻痺側の足には短下肢装具が必要で杖を使わないと歩行できず 介助者なしでの外出もできません。 仕事をするにもいろいろと制限されてしまいます。 ◆現

          ¥300

          進化する冒険と魔法の時間

          あいさつ はじめまして。このブログ『進化する冒険と魔法の時間』にたどり着いてくださり、ありがとうございます。 この場所が私にとっても読んでくださる方にとっても『魔法の時間』になるよう、楽しく書いていきたいと思います。 自己紹介 2022年3月、脳出血を発症し、左半身に麻痺が残ったことで、体を動かすことが不自由になり、日常生活にいろいろな不便を感じるようになりました。 しかし、これまでと変わらず生活を楽しむために、日々さまざまな工夫をしながら過ごしています。 ブログに

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