リハビリを開始する前に目標を立てる
リハビリを開始する前に目標を立てる理由は
明確な目標があることで意欲が高まるからです。
以下のポイントを加えることでさらに充実した計画が立てられます。
1.目標の具体化
短期目標や長期目標を明確にし、具体的な行動に落とし込む。
例: 「〇〇を1日5回行う」「〇〇の動きを2週間で改善する」など。
2.優先順位を決める
どの目標が最優先かを決めることで、効率的にリハビリを進められる。
例: 基本動作(歩行や座る動作)の改善を優先するなど。
3.測定可能な目標
進捗を確認するために、達成度を数値や具体的な基準で測れるようにする。
例: 「3分間連続して歩けるようになる」「タイピング速度を毎月5%アップする」など。
4.適応力の向上を意識
日常生活で直面する状況を想定し、それに適応できる力を目標に含める。
例: 「外出時に手すりを使わずに階段を上る練習をする」など。
5.楽しさを取り入れる
モチベーションを保つために、好きなことを活かした目標を設定する。
例: 「好きな音楽を聴きながら〇〇の練習をする」「好きなキャラクターのグッズを目標達成のご褒美にする」など。
6.柔軟性を持つ
状況の変化や体調に応じて目標を修正できるようにする。
例: 「疲れたら回数を減らしてもOK」というルールを設ける。
7.日常生活への応用
リハビリの成果を日常生活でどう活かすかを考え、それも目標に含める。
例: 「一人でコーヒーを入れる」「近くのスーパーまで買い物に行く」など。
8.メンタルケアの目標
身体だけでなく、気持ちを整える目標も大切にする。
例: 「毎日3分間ポジティブな出来事を書き留める」「好きな映画を週に1本見る」など。
これらを加えることで、目標がより自分に合った、具体的で達成しやすいものになります。
◆私が立てた目標◆
ここからは、実際に私が立てた目標を書いていこうと思います。
▶長期目標
杖を使わず、装具を使わず、一人で自由に動いて
行きたいところに行き、やりたいことをやって、
毎日楽しく過ごす。
❖遠い未来のような感じで考えました。
▶短期目標
1.介助されずに一人で体を起こし30分以上座っていられるようにする
2.立ったり座ったり何かにつかまってでもスムーズにできるようにする
3.着替えを一人でできるようにする
4.ベッドから車椅子移乗が一人でできるようにする
5.車椅子を使ってトイレに一人で行けるようにする
❖今何ができなくて先に進まないのかを具体的に考え細かく一つずつできないことをできるようにしていくことを考えました。
◆リハビリの大切さ◆
リハビリをしても、麻痺側がすぐに改善するわけではありません。昨日できたことが今日できなくなったり、逆に昨日はできなかったことが今日できるようになったりすることがあります。また、昨日も今日もまだできないこともあります。このように、調子によってできることが変わりながらも、少しずつ前進していくものです。
その「行ったり来たり」を繰り返しながら、徐々に改善していく過程を受け入れ、リハビリを続けることが大切だと感じています。