「ネット社会」に救われた力で前向きに:入院生活と片麻痺の工夫
新型コロナウイルスの収束が見えない中、私は脳出血を発症し、緊急入院することになりました。当時の病院では感染対策のため家族の面会が禁止されており、家族との連絡は、自分のスマートフォンで電話やメールをするか、病院の許可を得てオンライン面会を行うかのいずれかでした。
そんな状況下で、私は近年の「ネット社会」に大いに助けられました。家族との連絡手段はもちろんのこと、病室やデイルームに設置されたテレビに加えて、ベッドに寝たままスマホやタブレットで動画配信サービスを利用できたことは大きな支えでした。
特に役立ったのは、左片麻痺により左手が動かなくなったため、右手だけでどのように日常生活を送るかをインターネットで調べられたことです。「こうすればやりやすい」「この道具を使うと便利」といった情報や、片麻痺の方々が退院後の生活について投稿しているSNSやブログを参考にすることができました。
入院中に必要な道具や、退院後の生活で使えるアイテムもネットで調べ、購入して届けてもらいました。何でもネットで情報を探せる上、欲しいものを手軽に手に入れられる時代に生きていることを、本当にありがたく感じました。
インターネットをうまく活用することで、不安な状況の中でも前向きな気持ちを持てるようになったのです。