6 寺地はるな『雨夜の星たち』 共感、感情移入が苦手な主人公三葉。霧島も言ってる通りそれは長所でもあるし、何より自分を貫ける三葉かっこいい。「必要以上の感傷は人生の荷物になる」「どうしてみんながそこまで他人に恋愛をさせたがるのか」。常識に対する寺地さんの問いかけが心地いい。