どんよりとした梅雨に読みたい、おすすめ本5選
・ちいさいモモちゃん 松谷みよ子
子どものころは雨と聞くとわくわく感があったのではないでしょうか。
この作品では、モモちゃんという幼い女の子が登場し、日々の生活の様子が描かれています。優しい物語の中に生死、結婚、離婚など”人生の真実”が描かれるモモちゃんシリーズ。幼き日の記憶に思いを馳せながら読んでみてはいかがでしょうか?
・雨の日のきみに恋をして 松尾由美
仕事も恋愛も上手くいかない30歳男性を描いた恋愛小説。
雨の日だけ幽霊の女性が現れる部屋に住むことに。やがて、二人は惹かれあうのですが、紆余曲折あり叶わぬ恋に…。
雨のしとしと感のなか、淡く切ない話を読んでみるのはいかが。
・月曜日の抹茶カフェ 青山美智子
いつもやっている店が定休日。そんなときに行った抹茶屋で――。
一杯の抹茶から始まる、東京と京都の縁を結ぶ心温まる物語。
人付き合いはいつも「縁」によって成り立っているということを実感できる作品です。普段から周りにいる大切な人の尊さが分かると思います。
・雨夜の星たち 寺地はるな
他人に感情移入できないアラサーの女性。
同僚の退職を気に仕事を辞めた。だが、「他人に興味を持たない」ということを長所として見込まれた彼女は、「お見舞い代行業」にスカウトされ、移動手段のないお年寄りの手伝いをする「しごと」をはじめる。
文芸界注目の著者
「めんどうな人」の機微に描く。
・夜に星を放つ 窪美澄
かけがえのない人を失った者たちが、新たな出会いに心を通い合わせることができるのかを描いた短編集。
誰かを失ったとき、人間はすぐに傷ついてしまうということを実感できる小説でした。人付き合いの大切さを鮮明に描いているように感じます。
ひとことメモ