傷ついた孤独な大人たちの物語 村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』
高校生の時に高校の近くの図書館でこの本を借りて読んだ。その当時の僕はひねくれていて、神経質で、「勉強命」という感じの人間だった。友達は何人かいたけど、そういう性格だったから、あまりいい関係は築けていなかったと思う。別にこれでいいと思いながらも、どこかで寂しさややり切れなさを身勝手に感じていた。
そんな時にこの本を読んだ。本というものは、それを読む人によって注目する部分が違い、どこに感動するかも違うと思う。なのでこの本の主題とはずれているかもしれないけど、僕は多崎つくるの「他