「こんな面倒なことはやりたくない」と考える方がいるでしょう。人間は新しいものに対しては本能的に警戒心を持つので、こうした考えを持たれても、やむを得ないかもしれません。
DX(デジタル・トランスフォーメーション=デジタル化)が必要と言われます。これは、政府や企業の仕事に限ったことではありません。個人のレベルにおいても必要なことです。
「超」整理法のときには、「分類しない」ということが、もっとも重要な発想の転換でした。いまは、「捨てなくてもよい」と考えを変えることが、要求される最も重要な転換です。
「とにかく始めてください」という提案をします。
『「超」整理法』においては、「情報は分類できない。時系列でしか整理することができない」と書きました。しかし、その当時には使えなかった技術を用いることによって、分類に伴う問題を解決できるようになったのです。
私が「超」メモと呼ぶこのシステムは、何の準備もなく始め、その後必要に応じて様々な仕組みを追加したり改定していくことができるものです。 つまり、柔軟な対処が可能なものです。 必要な道具は、スマートフォンだけです。
私が「超」メモと呼ぶこのシステムは、何の準備もなく始め、その後必要に応じて様々な仕組みを追加したり改定していくことができるものです。
『「超」メモ革命』の方法は、実に簡単なものです。ですから、とにかく始めていただきたいのです。そうすれば、この方法がいかに強力であるかを実感していただけると思います。
人間の認識能力の限界を示す「マジカルナンバー・セブン」を、本書の方法によって突破できます。
個人でもクラウドを簡単に利用できるようになりました。また、音声認識の精度が向上し、高度な画像認識も可能になりつつあります。これらの技術を活用すれば、これまではできなかったことが可能になります。
必要な情報を引き出すためには、適切な仕組みを作る必要があります。本書で提案するのは、その仕組みです。 本書が提案する方法を用いれば、いくらでも情報をためておくことができ、また、必要なときにあっという間に引き出せます。
技術進歩の恩恵を最大限に享受するには、いまから情報を「超」アーカイブに保存し続けていく必要があります。 その意味で、将来起こる革命にいまから備える必要があるのです。
情報を扱う手法も飛躍的に進歩しました。1993年頃には限定的な範囲でしか利用できなかった検索機能が、大幅に向上しました。ファイル間にリンクを貼ることも容易になりました。
『「超」メモ革命』では必要なファイルを見い出すための様々な方法を提案しているのですが、それは一見したところ難しいものと思われるかもしれません。
書類や情報の整理という同じ問題に対して、方法が変わったのは、情報技術が大きく進歩したからです。情報の生産量が大幅に増加したため、情報洪水が発生しています。仕事のやり方を変えないと、それに押し流されてしまいます。
MTF(使ったものを先頭に置く)という原則とリンクとキーワードによる検索という三つの方法を組み合わせて用いることによって、どんなファイルでも即座に見い出すことができる仕組みを作ることができます。
『「超」メモ革命』では、書類や情報の整理という同じ問題に対して、『「超」整理法』の考えを基本的には引き継ぎつつ、そのときには考えも及ばなかった新しい方法を提案しています。
『「超」メモ革命』が提案しているシステムの利用範囲は、クリエイティブな仕事に限られるわけではありません。どんな仕事についても必要なものです。また、日常生活にも役に立ち、仕事や日々の生活を円滑にします。
仕事のやり方を変えないと、それに押し流されてしまいます。 価値の高い情報が身の回りにたくさんあるのに、大量の情報に埋もれて、有効に活用できません。
「超」アーカイブは、いくつかの点で、有能な部下より優れています。
必要とされるのは、考え方と習慣を変え、これまでの仕事と生活の惰性から脱却することです。そのために一歩を踏み出せば、新しい世界が開けます。
本書で提案している方法は、情報をその内容に従って分類するものです。情報をデジタル化し、それをクラウドに上げれば、紙の場合には解決できなかった問題が克服できるのです。
私は、1993年に『「超」整理法』を中公新書で刊行しました。書類の整理に悩まされ続けたあげく、その問題に対する解決法を見い出したと思ったからです。
今後、情報技術がさらに発展すれば、「何かいい資料はないか?」というだけで、適切な資料を差し出してくれるようになるでしょう。 ただし、そうした技術進歩の恩恵を最大限に享受するには、いまから情報を「超」アーカイブに保存し続けていく必要があります。
とくに、クリエイティブな仕事に関しては、『「超」メモ革命』が提案しているシステムの採用は不可欠です。これによって、蓄積した情報を有効に活用することができるようになります。
今後、情報技術がさらに発展すれば、「何かいい資料はないか?」というだけで、適切な資料を差し出してくれるようになるでしょう。
手書きのメモや新聞記事、名刺などのアナログ情報について、デジタル化が可能になっているため、具体的な使い方を提案します。
バスティーユ襲撃事件の第一報を受けたフランス国王ルイ16世が「なに、暴動か」と受け流したのに対して、ラ=ロシュフコー=リアンクール公は、「いいえ陛下。暴動ではございません。これは革命です」と正しく指摘しました。 私は読者の皆さんに、同じ警告を発したいと思います。
1789年7月14日の夜、バスティーユ襲撃事件の第一報を受けたフランス国王ルイ16世が「なに、暴動か」と受け流したのに対して、ラ=ロシュフコー=リアンクール公は「いいえ陛下。暴動ではございません。これは革命です」と正しく指摘しました。
分類問題に限らず、情報処理の様々な側面で、考え方と仕事の方法を大きく変える必要が生じています。考えを変え、新しい技術をうまく利用することができれば、身のまわりにある大量の情報を宝の山に変えることができます。
これは、個人生活のDXです。こういうと、いかにも大変なことと思われるかもしれません。しかし、決してそうではありません。誰でも、すぐにできることです。
『「超」メモ革命』提案しているシステムを使っていれば、日々の生活のなかから、新しい発見ができるようになります。それによって、あなたの生活は豊かなものになるでしょう。
私がある程度まとまった文章を丸暗記する方法を始めたきっかけは、中学生のときに、学校の代表として英語のスピーチコンテストに出たことだった。草稿を最初から最後まで丸暗記しなければならなかった。
本日4月28日(水)16時からclubhouseを配信します。 テーマ:「超」整理法から「超」メモまでの歩み 情報技術の進歩で、個人でもクラウドを簡単に使えるようになった。 それによって魔法のようなメモシステムを構築できます。 https://www.joinclubhouse.com/event/M50LjZ7l