やっぱりみんなひとりじゃないか 一人暮らし・一人芝居・一人相撲 同行二人でも一心同体ならひとりだ 卵の中の胚が他を貪るためにその殻を破るように、 心の中の鬼が人の皮を破って森羅万象の真髄を貪る。 胚の貪りを<成長>といい、鬼の貪りを<学習>という。 肉を食い、骨を吸い、虚を犯す。
「信じるか信じないか」で人々は分断され、 「疑うか疑わないか」で人々は団結する。 身体は心に従順で 心と頭はあべこべだ 「善く生きろ」で人々は狡くなる。 「子供を生め」で男女は不能になる。 政策には狐が隠れている 言葉には悪魔が宿っている 心には鬼が住んでいる 『虚義』