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再生

狂言小舞 桑の弓のお稽古

呟】狂言に頻出の小道具 扇は発表会に際しては貸してもらえるものではござれども わたくし扇🪭が好きでござって 誂えることにいたしてござる 太郎冠者は銀地を持ちまするが その柄は大蔵流お稽古扇の若松を配してござる 幸いにも設えられた扇面がありほどのうできるとのこと 愉しみに待ちまする

呟】論語に曰く 之れを知る者は之れを好む者に如かず 之れを好む者は之れを楽しむ者に如かず ’之れ‘を狂言とすればわたくしは当に愉しむ者でござる 狂言を愉しむことに勝ち負けも善し悪しもござらぬが 愉しんでいることが何より 悦んでいることが何よりと 思うてやっているのでござる

秋は狂言の季節

呟】狂言は続く 昨夜は茂山千五郎家を将来背負って行く二人と狂言する機会を得てござる 性格の違いはあれどいずれも狂言を続けていこうと云う氣もちを感じてござる 舞台後の反省や指摘し合うところも瑞々しく感じ この若者たちと一緒に狂言できる悦びを確と味わってござる

かぶら会狂言発表会が終わってござる

狂言のお稽古に終わりはござらぬ

呟】明日はいよいよ狂言社中発表会「かぶら会」でござる 昨日は島田洋海社中の最終お稽古 八年目で初めて披露する狂言小舞『祐善』は和傘を持って舞うのが特徴でござる 後ろには四人の玄人が並んで地謡をしてくださるそうで その謡の力を借りて 力強く優雅な舞を目指してござる

呟】狂言のお稽古であれ 謡のお稽古であれ一番好きな処はお腹から声を出す快さでござる 最初の頃の鸚鵡返しも 徐々に覚えてのお稽古も 少々の間違えには構わず お腹から身体を響かせるように 声を出すこと 全身が上手く響かせられると 帰り道の足取りが軽くなるのでござる

呟】転職に伴って狂言に再會し 自ら狂言のお稽古を始めた2010年より 一昨年には狂言面を打ち始め 今年からほぼ毎週舞台に立つようになって 生活に占める狂言の割合は弥増してござる さりながら画を描くことや文具漫画読書映画ドラマ等等続いている趣味もござる 狂言に織り交ぜられば尚嬉しい

呟】ただいまお稽古中の狂言小舞祐善は 舞狂言『祐善』の中でシテが舞う舞でござる 祐善は傘貼り職人の亡霊で 弔いを求めて旅僧の前に現れ最後に舞うのでござる 以前このnoteの中で 雨降りの狂言はないと云うた覚えがござるが 冒頭雨をさけて旅僧が雨宿りするによって 狂言には雨もござる

呟】お稽古年数が長くなり 後から始めた方が多くなるにつれ人の狂言につい一言云いたくなってしまうことがござる ちょっとした動きのコツなれば 好うござるが 自身が師より受けた指導をそのまま伝えることは厳に控えるよう氣をつけてござる 夫々にタイミングがあり それを図るは難しゅうござる

呟】来月十六日は岡山後楽園能舞台に参りまする 岡山田賀屋夙生社中会 鈿々の会にて狂言を披露させていただきまする 二〇一六年に初参加してより毎年寄せて貰うて今年で八回目 大好きな狂言萩大名のシテ大名と 三年前に披露しそびれた狂言花争のアド主人の二役 追い込みのお稽古楽しみまする

呟】昨夕念願叶うて さる舞台で初狂言でござった 玄人二人と一緒に学び多く実り多い舞台でござった 装束を自身で着ける経験もできましたが こちらはまだまだお稽古が必要でござる

呟】昨夜は狂言島田洋海社中お稽古日でござった 四月に披露する狂言萩大名 動きのタイミングや台詞の緩急に 少しずつ直しをいただいて とぼけた愛らしい大名が形作られてまいりまする 普段独りで台詞をお稽古するのと違うて動きながら相手の言葉を聴き対応することが力になってござる

呟】いろいろと緩やかになりつつあり先週には久しぶりに社中の新年会も開けてござる 四月の発表会に向けたお稽古もいっそう精度を上げての指導をいただけて有り難いところでござる 動きや視線運びをそのまま習うより どんな理由があってそうなるのかを慮っての所作指導は身に着いてござる

呟】この週末はお稽古と狂言会が二つ続きましてござる 今年の観る稽古は師匠たち主催の五笑会で締め 直接受けるお稽古もこちらで有難く仕舞いまするが 独りでする稽古は年末も新年もなく毎日続きまする 少しでも上達するよう、また以前に演った狂言が いつでも再演できるよう願ってのことでござる

呟】常の繰り稽古では動きを思い浮かべつつ間を計って台詞を云うてござるが 相手に合わせての動きでは言葉と動きの間合いを取るのが難しゅうござる 動きが早くとも言葉は緩やかに またその逆もござる 実際には相手が想定の速さでないことが多く合わせられるよう数多く繰っておくより無うござる

呟】こんにった島田洋海社中お稽古なれば狂言萩大名を通してござる 五回目ともなりますれば シテの大名のことばはほぼ入ってござる そうなれば少しずつ細やかな指導が始まりまする ことばの言い出しのタイミング 語尾の強弱 目線とことばのタイミング 次のお稽古まで復習お稽古でござる

呟】わたくしの子ども時代ハロウィンはもちろんのことクリスマスもあまり覚えがござらぬ プレゼントは無くただ正月が待ち遠しゅうござった 歳暮れの狂言と云えば新作ではござるが狂言かけとりが面白うござる ご存知の方も有りましょうが落語が元ネタの狂言でござる 年末も和ろうて過ごしましょう

狂言を永く演るには体力が必要でござる

太郎冠者最後の言い訳 狂言柑子 弍

呟】古きを稽[かんがえ]ること この頃は何かとお稽古することに思い至りまする 技芸を伝承する立場ではなけねども六百年を超えて伝わる芸能に関わりを持って十余年経ち わたくしがこれほどお稽古好きであったとは知りもせず これほど稽古したいと思うほどのモノに出逢えたと申すことでござる

主人が酒宴でもらったモノ 狂言柑子 壱

呟】こんにったお休みでござったによって実家を訪ねてござる 隣家の百日紅はまだ赤く鮮やかに咲き夏の名残りでござる 十二歳教科書に狂言附子を見つけたは平家であった頃のこの屋でござる 抽斗を探れば懐かしい写真や初見なる写真あまたあれど ついに狂言の名残りには出逢えずじまいにござる

呟】狂言の舞台披露が終わりますると いざ次の舞台に向けて師匠と 新たにお稽古する狂言の相談をするが常でござる 我が社中では基本的にアドとシテ(主役)を代わりばんこにいたしまする そしてシテ番がやりたい狂言や役を提案し師匠の許可を得て配役が決まってござる

阿智神社にて狂言を奉納いたしまする

呟】ココロに来た知らせをつかむと流れが好くなると存じまする 転職が叶ったのは友人の助言にピンときたことがきっかけでござる その助言で動いた結果翌日に今の職場にご縁し この職場で狂言に再会を果たし、その公演で島田師と出逢いお稽古を始めることになってござる 狂言の流れを泳いでまいろう

呟】未だ七月というにそろそろ夏も終わりかと感じてござる わたくし肉付きがよく、代謝も活発でござるによって夏の狂言舞台は冷房が効いてござっても汗がしたたってござる 麻の装束は基本的洗うことなく陰干しと糊付けで歳を経るによって 汗を落とさぬように氣を配ってもいるのでござる

呟】狂言の舞台中お稽古中 つい所作や型の‘違い’が氣に掛かることがござる こんな表現(やりよう)もあろうか、と思える分な好うござるが 摺り足や足のさばきなどがなおざりにされた動きを視ると つい正したい思いに駆られてござるが そんな折は、自身の動きにこそ注意が必要でござる

呟】狂言の演目では主役をシテと云い その相手役は一人でも二人でもアドと申しまする アドは挨答と表記され、シテに返事をする者と云うような意味でござる 大名狂言では大名がシテ、従者や他の者はアドとなりまするがシテのみでは成りませぬ アドシテ皆が自身を全うすることで狂言なのでござる

呟】昨日の狂言会では少し前に習った謡の『鐘の音』が舞われ足拍子を手でなぞっておりましたら隣の席の方から休憩中に声を掛けられてござる お互いに茂山千五郎家の狂言師に狂言を習うている仲間と知れましてござる 好きから漏れるモノが横の繋がりを広げることにつながって嬉しいことでござる

呟】狂言の動きの基本の一つにナンバがござる 大雑把な云い方でござるが、左右の手足を揃えて動くのでござる 摺り足で歩くおりには上半身は動かさないので判りにくうござるが 上半身を捻ることがないのでこれもナンバの動きのうちでござる ひと昔前までの日本ではナンバが基本だったそうでござる

呟】さる事情がござって狂言『蟹山伏』の披露が秋から来年の春、岡山へ延期でござる いたしようのないことではござれども出番が減るは残念なことでござる 今一つ、狂言『舎弟』の教え手役はござるれども 会までの二か月にて なんとか新たな狂言の習得を目指したいモノでござる

呟】狂言の稽古を始めるよりずっと前に宝地図と申す夢実現法を実践してござる これにて狂言に逢うたのではござらぬが、12年前に再会してよりは度々活用しておりまする 自分を主語にした妄想を描き、その意明示を画像にして常に目にするようにしておくだけ、それでもうそうなるんでござる

毎日が狂言のお稽古でござる

呟】狂言をする意図のうちには貢献感を持つこともござる 披露した狂言を観たお方が、和やかに和ろうてもらいえたならば その分少しなりとも健やかになろうと云うものでござる 狂言のこころでもってお話を伺うことができれば 心身和らげることも相適うのではないかと思うてござる

呟】日々狂言する中、楽しいと思うてする中にはしんどいことも含まれてござる それはただしんどいのでは无うて“しんど楽しい”のでござる 他にも”めんど楽しい”や”むず楽しい”などもござる 思うようにならないことも描いた意明示と実際が違うことも いずれも面白味のうちと思えるのでござる

呟】狂言を披露めることは、ただ伝統芸能に目を向けてほしいのではござらぬ 狂言にある和らぎの、和みの、調和の和らいを通して 心も身体も健やかに生きるという選択肢を提案することと思うてござる そのために学び、お稽古し、面を打ち、より多くのご縁のかたへ届くよう発信を広げようと存ずる

呟】いわゆるマスク生活も二年以上となり、ようやく緩和の傾向も出てきてござるが、常より横隔膜を活発にするようにしてござればマスクも形ばかりであろうか ただマスクをしてござれば口角を挙げて和ろうてござっても人目を氣遣わずたいへんに有難いのでござる、小さく台詞を繰ることもできまするし

京都で狂言面の発表会「面風會展」に出展いたしまする

呟】今週は狂言のお稽古が一つ、狂言会が二つ、そして社中の仲間の住む舞鶴への日帰り旅行、その合間に狂言面打ちの仕上げ彫りからできれば彩色へと 狂言の予定が目白押してござる さりながら、狂言の予定はいくらござっても、好いものでござる そう思えるものと出逢えたことに感謝でござる