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京都で狂言面の発表会「面風會展」に出展いたしまする

和ろうてござるか〜

昨年の今ごろのこと
狂言島田洋海社中のお稽古のおり
狂言面を自身打ってみとうござる、と
師に話しておりました

茂山千五郎家にある狂言面を写して
実際に自身でその面を掛けて狂言をしてみたいモノでござると…

このブログでは狂言好きのわたくしけんすけ福のかみが
もっとも狂言らしい登場人物“太郎冠者”となって
狂言へとご案内するべく描いてござる
なにとぞ和らいだお心もちにて読うでくださりませ〜

狂言で遣う面もござる

狂言では能のように面を掛けることは多くはござらぬが
狂言師は概ね男でござるによって
人間の男では違和感が多い役では面を掛けることがござる

例えば神さまや鬼、閻魔、雷など
馬や犬など動物、蚊の精、蟹の精、茸など
お爺さん、お婆さん
美しい女やその反対の…

それらは永い歴史の中、狂言とともに伝えられてまいった

狂言に合わせて誂えられて来た面があるのでござる

お家の蔵にあるオリジナルを本面(ほんめん)と申しまする

そうして伝えられてきた狂言面が蔵に
納められてござる
これを本面と申しまする

その本面を元に、できるだけそのまま
丸ごと同じ姿に彫り、色付けた面を「写し」と申しまする

本面の中には古くなりすぎて舞台で遣うと破損のおそれがあったり
破損はせずとも貴重なモノであるが故に、
その写しを通常の舞台で遣うことも多いそうでござる

茂山千五郎家が保管しておられる本面が何面ござるかは存じませぬが(知りたいところではござる)そのほとんどの写しが作られてござる

打ってみたいと思うところへ情報来たる

冒頭の社中お稽古で師匠と話していた直後
四月に素人の打った狂言面の展示会開催中の案内を見つけてござる
その翌日さっそく観に参り、その場で面打ち師の岩崎たつお先生に出逢いましてござる

しばしお話をしてますます面を打ちたい熱が高まり
翌月より習いに行くことにしたのでござる

千五郎家の本面のほとんどの写しがある岩崎家

本面の写しは、わたくしが面打ちを習ってござる岩崎たつお師の父君
岩崎狂雲師によるものも多いそうでござる

たつお師もその写しや千五郎家の本面を元に打った写しを多数所蔵されてござって
それを元に写しを彫るのでござる
つまり大好きな茂山千五郎家の狂言面のほとんどをお稽古できるということでござる💖

さて、五月から始めた面打ち
いよいよ来月4月8日から10日に発表会でござる
彫りはようやく終わり
塗りの追い込みに入ってござる

わたくしのお手本は狂言面『賢徳』

こんな檜の角材が

こんな感じになってござる

さて仕上がりはいかがなりましょうか

こんにったこの辺りにいたしましょう
またお目に掛かれましたら嬉しゅうござる🤗
この狂言noteはけんすけ福のかみが
大蔵流茂山千五郎家 島田洋海社中にて
狂言を学んだことをモトに
実際に狂言を(できれば生で)観て
和らいでもらいたいと願うて描いてござる🖋

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