狂言のお稽古に終わりはござらぬ
和ろうてござるか〜
今年の正月に
今年は狂言を披露する機会も戻ろうと信じて
四舞台を一つの目標に掲げてござる
他にも狂言を知ってもらえるようなワークショップを複数回
加えて三次元の製作として狂言面を今年中に一面仕上げる
二次元の製作として狂言のイラストを描くなど
ところが
この目標は大幅に変更することになってござる
詳細はまだ描けませぬが三月よりおよそ月十回の狂言舞台の出番をいただき今も継続してござる
四月には素人会と醍醐寺での奉納狂言
来月にも金剛能楽堂で狂言と狂言小舞を一番づつ
と、もうすぐ六十舞台を越えるようでござる
狂言面は順調に打ち
狂言イラストはようやく先日より描き始めることができまあぼちぼちと進めてござる
慢心は芸のとどまり
かように順調な狂言の進捗でござるが
舞台出番が増え
経験値を高めていくのは
有り難いことなれど
同門の社中仲間の狂言に
ついつい口を出したくなってござる
玄人から見ればさほど差もない技芸であろうが、積み重ねたお稽古の成果を
後輩に授けたい欲求にかられてしまうようでござる
されど
基本的な事柄、師匠から既に
指導されたようなことをなぞるくらいに
留めておくが好い、と思い直し
自らの慢心を戒め
ただ自身の技芸を向上させようと
肝に銘じましてござる
悩ましきは
教えたがりの性分でござる
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