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狂言間語 那須語のお稽古

和ろうてござるか〜

来年の五月、つまり2025年の五月
わたくしが幹事をしてござる島田洋海社中発足十年の記念となりまする

社中立ち上げの五年前からカルチャー狂言教室で狂言をはじめ
社中立ち上げからこれまで二十七演目(小舞一曲含)お稽古し三十八舞台で披露させてもらってござる

十年の記念に岡山後楽園能舞台にて
能の間語✴︎であり、習い物の一つでもある『那須語(なすのかたり)』を披きまする✴︎

能の間語(あいがたり)とは
能の前場と後場の間に狂言方が出て行う語(かたり)のことで
通常は立ったまま、もしくは座った状態で行うが、那須語は能『八島』の特殊演出の一つであり、狂言方は九郎判官(義経)や後藤兵衛実基、那須与一、他立衆の役を場所を変えながら演じまする

披きとは、通常習い物と呼ばれる特に大切に伝えられている演目(狂言の場合シテ)を初演することを言いまする

わたくしとしては狂言の舞台に立って九年にして初の習い物、披きものでござる
和らいの芸能として狂言を紹介してきてござるが
この那須語に関しては、笑うところはまずございませぬが
狂言にもこんな表現があるのか、と面白がってもらえるような演目だと思いまする

狂言の芝居としての側面を強く打ち出し
やや大げさとも思えるような所作で
臨場感を出し、那須与一の屋島の扇の的のシーンを
表現できればと願ってお稽古しておりまする

能の間語と云うことで
台詞の言い方や言い回しに違いがござる
狂言はこの記事でも多用しております通りござる調が中心なれど
能間語は候(そうろう)を多用する文語調
抑揚の付け方も全く違うので、挑戦のし甲斐も殊更でござる

もうひとつ挑戦的なところがござるが
これは次のnoteに譲ることにいたしまする

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