何と壮絶なバッハ無伴奏だろう。多少の音の乱れなど問題にならない。1949年録音の歴史的名盤が生々しい音質で甦った。ルーマニアの作曲家ジョルジュ・エネスコ(ジョルジェ・エネスク)は時代を代表する大ヴァイオリニストでもあった。その厳しい音楽と奔流の如きエネルギーには畏敬の念を覚える。