暮れなずむ 君の返事は遠い雲 胸騒ぎの風君の手を取る
ボサノバのレコードに針を落とし、店のドアを開け外を見ると、夏の始まりの、暮れなずむ街。 普段なら仕事から急ぎ、街の中に溶けていく人達で賑わっているのに。 それも、今はもう、随分前の事のように感じられる。 今日も静かな夜だ灯りを消して、僕も街から家に戻り美味いウイスキーでも飲もう。