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夜の香り

明日も美味しくお酒が飲める今日は、跨いと儚く美味しい酒を飲む為の一時と虚ろになる瞼の裏に思い描く僕の中。

良き時代

梅雨時の時期になると必ず苦悩するのが、「この時期にピッタリなカクテルを」とのご要望。 すぐに頭に浮かぶのが紫陽花で色は紫系と、何の変哲もないヒネリもない物しか思い浮かばない自分の才能が悔やまれる。 もっと多方面に学ぶ事をしないと出すものが無い。日頃の勉強不足が自分の足をひっぱる。

弥生三月、雛祭りの日も過ぎたのにまだまだ寒い日が続く。 気持ちとはうらはらに目からは春の芽吹きが、耳からは鳥の囀りが、鼻からは春の花の香が漂ってくる。今宵のお酒も目、耳、鼻から感じるカクテルを飲み、気持ち豊かに酔いたいな。

こんな寒い日、何呑んでる? 田舎から出てきてこんなにも雪がふる日の表参道の何となく懐かしさの残るこの通りの、あのバーで、温かいカクテルをマスターにお願いしょう。まだ明日が来る前の今日のうちに。

  • シェークマン

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