【待てば海路の日和あり】(新釈ことわざ辞典) 「……ってお前が言うんでただグダグダしてたらこうなっちまったじゃないか!」待ち続けたあげく難破直前になって責任を押し付け合う時に交わされる怒号。
【山高きが故に貴からず】(新釈ことわざ辞典) 低い山が高い山を妬んでたたく陰口。実は高い山自体もそう思っていたりする。それにしても、高いだけで人気がある山は多い。
【降れば土砂降り】(新釈ことわざ辞典) ポピュリスト政治家の演説内容。 政敵はやることなすこと何でも「最悪!」「最低!」、もちろん自分は「全てが最高!」 使う形容詞が全て『最上級』の政治家には要注意。 ドナルド・トランプ氏の演説には、さらに「never」「ever」が加わります。
【這っても黒豆】(新釈ことわざ辞典) 選挙に強い政治家が討論会でしばしば披露するロジック芸 「いや、黒豆じゃないか、ほら!」 「うわーっ! 口に入れた!」 「そこまでやるとは!」 (明らかに間違いとわかっても、自分の間違いを認めようとしないことのたとえ)
【狐と狸の化かし合い】(新釈ことわざ辞典) 狐は狸を、狸は狐を化かそうとしている? ── いえいえ、そうばかりとは限りません。 選挙期間中は、狸も狐も、それぞれありとあらゆる権謀術策を弄して我々ニンゲンを騙そうとしています。 ご注意を!
【一を聞いて十を知る】(新釈ことわざ辞典) その多くが単なる《早とちり》であることは言うまでもない。
【寄らば大樹の陰】(新釈ことわざ辞典) 就職では「大企業でも陰不足」と考え、猛勉強の末に国家公務員になりひと安心、その後はずっと陰に隠れていました。稀に木陰からでようと思うことはありましたが、日焼けが怖くて……。退職後ですか? 大樹の陰に小さな木がたくさんあるのでその陰で……。
【十年一日】(新釈ことわざ辞典) まさに忠犬ハチ公の世界。 飼い主の死後も渋谷駅に十年間通い続けたというけれど、 「どうも……おかしいぞ」 と思わなかったのだろうか? 本人(ヒトではないが)はともかく、周囲の人(犬)たちがアドバイスしてやれなかったものか……。
【口自慢の仕事下手】(新釈ことわざ辞典) 有能な経営コンサルタントに惚れ込んで後継者に据え相談役に退いた創業者が、権限移譲後ほどなくして直面した会社存亡の危機に、頭を掻きむしりながら現社長に浴びせる罵声。
【触らぬ神に祟りなし】(新釈ことわざ辞典) 満員電車では両手を上空に上げていなさい、という教え。 参考文献: https://note.com/pochipico/n/n7cf50d9f5d1a https://note.com/pochipico/n/n705e9f5ee63b
【釣り落とした魚は大きい】(新釈ことわざ辞典) 多くの場合、釣り落とした原因は釣り人の力量不足にあり、万一釣り上げていたら、【釣った魚に餌をやらない】とはいかず、釣りあげた大魚に全財産食いつくされてしまったかもしれません。 「釣り落として良かった!」と考えることにしましょうよ。
【どんぐりの背比べ】(新釈ことわざ辞典) どんぐりにとってとても重要なこと。 もし、あなたの会社内での出世レース、あるいは高校野球部でのエース・ピッチャーの座をめぐる競争について、大企業の人間が、あるいは甲子園常連校の生徒が、そう表現したらどうだろうか?
【情けは人の為ならず】(新釈ことわざ辞典) 選挙前のバラマキ公約合戦(自分のためだったのね……)。 あれ?【善は急げ】と同じだ!
【『善』は急げ】(新釈ことわざ辞典) 選挙前のバラマキ公約合戦。
【笛吹けど踊らず】(新釈ことわざ辞典) 今回は、お相手の男性がさすがにシニア過ぎたのでは……? (凡筆堂さんに触発されました!) https://note.com/bonpitsu_do/n/n50bb8f98004c
【前門の虎、後門の狼】(新釈ことわざ辞典) あるいは、【追っ手を防げば搦め手(からめて)へ回る】 花粉症予防のマスク生活に耐えかねて、ワーケーション目的で北海道に出かけたら、こちらは黄砂のために外出時はマスクが手放せなかった。トホホホ……。
【鉄は熱いうちに打て】(新釈ことわざ辞典) 暴力教師やパワハラ上司の自己弁護。
【猫の手も借りたい】(新釈ことわざ辞典) 多くの場合、借りてきた猫の手はほとんど役に立たず、それどころかその爪に引っかかれるだけに終わる。
【据え膳食わぬは男の恥】(新釈ことわざ辞典) 既に異臭を放ち始め、周りの誰もが警戒して手を付けない《据え膳》に、我慢できずかぶりついてしまったため、数々の災厄がふりかかり七転八倒している男が、それでも虚勢を張って言うセリフ。
【蓼食う虫も好き好き】(新釈ことわざ辞典) 自分自身が「蓼食う虫」と気付かない人が、他人の好みの特殊性を笑って評する言葉。
【出る杭は打たれる】(新釈ことわざ辞典) たいして出てもいないし、打ってもいないのに、こう言って騒ぎ出す新入社員がいる。 (めんどくせえ奴!) 指導を放棄すると、 「『出過ぎた杭は打たれない』って本当ですね」 となんだかうれしそう。 (……そろそろ引き抜いて他部署に捨てにいくか)
【将を射んと欲すれば先ず馬を射よ】(新釈ことわざ辞典) 意中の女性を射止めるため、まずはその母親にアプローチする作戦。 ……しかし、勘違いした母親の恋狂いが離婚騒ぎに発展し、さらに自分は《馬》だと気付いて激怒! 肝心の《将》には、 「ケダモノ!」 と罵られて、パンチを食らい……。
【両手に花】(新釈ことざわ辞典) 美女にはさまれたオジサンがやに下がって口にする言葉。では、その逆は? 居酒屋のカウンターで友人(♂)とふたり、同期の毒舌女子をはさむ形に坐った時のこと。 「お! これは、両手に……」 言いかけると、彼女は即座に、 「バイキン!」
【適材適所】(新釈ことわざ辞典…というより四字熟語) 誰が見ても《私的な理由》以外に《理由》が説明できない人材配置について《理由》を問われた公的立場の人間が挙げる《理由》。
【下手な鉄砲も数打ちゃ当たる】(新釈ことわざ辞典) 恋愛や就職がなかなかうまくいかない人を、こう言って励ます人がいます。 でも、目標を明確に定めずに数打つよりは、射撃の腕を磨く方がいい。 下手な鉄砲は流れ弾で、周りに迷惑を、そして自分自身の未来に禍をもたらすのみです。
【能ある鷹(猫・妻)は爪を隠す】(新釈ことわざ辞典) いや、結婚前は、……ハイ、隠してたんでしょうね……まったく……気づきませんでした……あんなに鋭く尖っていたとは……。 「能」ですか? うーむ、わかりませんねえ。 「脳」の方? ……それも……いや……どうでしょうか……。
【急いては事を仕損じる】(新釈ことわざ辞典) ブラック企業のパワハラ上司は鬼の形相でさんざん仕事を急かしたあげく、結果が思わしくないと見るや、手のひらを返してそう言った。
【楽あれば苦あり】(新釈ことわざ辞典) 順風な人生に警鐘を鳴らしたり、反対に逆境の人を励ますのに使います。客観的に分析すれば、人生はアップとダウンの繰り返し。けれど、苦楽はやはり、状況をどう受けるかに依存する。 世界は「楽ばかり」組と「苦ばかり」組に二分されるのかもしれません。
【人の振り見て我が振り直せ】(新釈ことわざ辞典) これは誰でも日常的に行っていますが、相手を教師・反面教師のどちらと考えて「我が振り」を修正しているのかが問題です。 「直し方」は二通りでも、結果は正反対。 「いいか後輩、俺のやり方はこうだ!」 (……じゃあ、それ以外にするか……)