【能ある鷹は爪を隠す】(新釈ことわざ辞典)記事版
いや、結婚前は、……ハイ、隠してたんでしょうね……まったく……気づきませんでした……あんなに鋭く尖っていたとは……。
このことわざは、一般には、
実力のある人物は、いたずらにそれを誇示することはしない
というたとえだと説明される。
しかし、どうもこの『爪』というのが気にかかる。
『能ある鷹』は隠しておいた『爪』で、ある日、一気に襲いかかって来るのではないか?
それが鷹の真の狙いであり、実はこのことわざの真の意味ではないのでしょうか?
── いつ襲いかかってくる?
・こちらが油断した時 ── いやいや、
・高価な買い物をねだられ却下した時、
・毎晩必ず飲むように言われた得体の知れないクスリを密かに捨てているのがバレた時、
・遺言書を書き換えるよう命じられ断った時、
・離婚を切り出した時、
紀州のナントカ事件というのがありましたね。
大竹しのぶサン主演の映画もなかなか凄まじかった:
この映画の主人公(しのぶサン)は、
「まあ、でも、みんな最後は幸せだったんじゃないの」
と確信している気配が濃厚です。
相手の『心』だけでなく、自分自身の『脳』までコントロールしているわけです。
【能ある鷹は爪を隠す】
とほぼ同じ意味のことわざに、
【鼠捕る猫は爪を隠す】
があります。
こちらが、より、リアルなのかもしれません。
そこのあなた、あなたが猫に命じて鼠を捕らせようとしていると思ったら、大間違いですよ!
あなた自身が『鼠』なんです!
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