体の寒さは、スープ🍲で癒すなら こころの寒さは!?
失望を味わうたびに、いかに私が対象に依存していたのかを痛感する。ましてや人に依存するなど、甘えの極みではないか。隣人とはもたれあうのではなく、共感しあう関係こそまっとうだと思う。地上で依存できるのは、神だけだろう。
他者への憤りと恐れ。卑下する己と表裏一体の傲慢。無常なる宇宙と無慈悲なる人生への絶望。そんなものを褥に持ち込まないとやりきれない眠れぬ夜もある。己を生へと向かわせるのはポジティブな思いだけではない。昏き望みなき道を歩んでいる、そんな確信こそが生きる糧となることもある。
感受性の高さゆえに傷つきやすかったり、繊細がゆえに弱い人も少なくない。だが、その事実をもって、隣人を凡愚と見下し、無意識下にでも優越心に浸るのなら、その人間は繊細でもなんでもなく、この上なく卑しく愚鈍な人間なのである。