「今夜も落語で眠りたい/中野翠」拝読。各噺家の持ち味、落語が表現する時代背景や人間観人生観の分析に感服し中野翠さんの落語愛好史且つ解体新書は落語がもっと好きになり色んな噺家を聴きたくなることは勿論、中野翠さんの落語愛を観て幸せな気分に浸った。
本という形のものに対する愛着。 を本が捨てられない理由に挙げた中野翠氏(『サンデー毎日』12月1日号)。「自分を本好き人間と思いたいがため」とも書き苦悶すらする姿は切なくさえある。本を最近買わなくなった私も村上春樹著の全小説をはじめ読まないのに捨てられない。これをフェチと言う?