固定された記事
読書を再開して早6年になる。人々の心に響く作品、100年以上読み継がれる作品というのは「作者が何を伝えたいか」「作者がひたすら好きと伝えている」「作者の想い」が明確であることに気付く。作家、随筆家、ノンフィクション・ルポライターさんの信念と偉業に恐れ慄く。
この度デジタルリマスターで上映されている「レミゼラブル」鑑賞。初めて鑑賞した時は激動の時代を生きた人々の物語とのみ捉えていたが、今観ると苦しみからの解放と自由を求めた人々は孤独(lonely)を抱いていたことと気付き鑑賞後鳥肌が立った。
「ニッポンの、みせものやさん」鑑賞。失われることに対して当然の如くと受け容れている興行師の方々には諸行無常の響きがあり渇いた諦めがあった。見世物小屋が失われたことに悲壮感はなく寧ろ日本の歴史を目の当たりに出来たことを光栄に感じる人々の表情は穏やかで明るいように観えた。