【読書感想文】この嘘がばれないうちに。「コーヒーが冷めないうちに」の続編?二冊目。先に映画を見ていて、好きな雰囲気だったので本も。あったかくて、いろんな優しさに包まれた。立場それぞれの優しさがあった。喫茶店で働く人たちも愛らしいキャラクターだった。
第一話 親友 【ごめんね、お母さん、私まだ‥】 コーヒーが冷めないうちにのシリーズ2冊目。前回も涙だったが今回も涙。感情移入しやすく泣くと気持ちも洗われて静かな音楽を聞きながら一人時間を楽しむ。椅子に座っていた女と数との関係は?7歳はキーワード?続きが気になり読まずにはいられない
この嘘がばれないうちに/川口俊和 読了 【人生において何より難しいことは嘘をつかずに生きることだ】表紙の裏に書いてある言葉。嘘にも色んな意味の嘘がある。人を騙す嘘。相手を思いやる嘘。自分を犠牲にする嘘。そっと想いやりだけ残して消えてしまいたい。優しい嘘ほど温かい気持ちにさせられる
「第二話 親子」 【あなたにも幸せになってほしい‥】 白いワンピースの女と数の関係が明らかになる。なぜ幽霊になってしまったのか?数から絹代へのメッセージ、渡されたマドラーの意味もわかってくる。人の温かみ涙、文字が霞む。親より先に逝く、自ら逝くは選んではいけないそんな気持ちになった
「第三話 恋人」 【その七十日間、お腹の子は一体何をするためにこの世に命を授かったんだろうね?】 倉田が流産した麻美に言った言葉。流産で返す言葉「大変だったね、辛かったね」慰め、無言になる。何のために?みんな誰かを幸せにするために命を授かる。「命を授かる」大好きな人を幸せにできる
「第四話 夫婦」 【私の生き方が、妻の幸せを作るのだと】 自分のせいで誰かを追いやってしまった記憶はないがいつも一番近くにいて当たり前だと思っていた家族。他人にばかり気をつかい家族はどうなのか?この話を読んで思った。自分が幸せになることを考え家族との時間をどう過ごしたいか考えたい