オウム事件は戦後日本の「お国のため」喪失から、麻原彰晃が偽天皇になろうとした問題だ。では戦前の「お国のため」は問題はなかったか?従軍戦中派の人は辟易した。ホトトギス中心、漱石に「正成論」(全集第十二)があり子規も丸の内楠公像に言及(病状六尺)。「お国のため」換骨奪胎、訂正が必要。
日本人にとって「クニ」とは外人の「国民国家」とは質が異なる。おクニはどちらですか?のクニでしかない。 中世は仏教、近世は朱子学によって支配層は懸命にクニの国家化を試みて来た。明治以後は西洋式愛国心の鼓舞。 けれども、日本人は、結局、国家ではなく 「おクニのために」 戦って死んだ。