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停電した時の図書館

こんばんは、ハシモト トショカンです。
本日も数ある記事の中からこの記事を閲覧していただき、ありがとうございます!

今年は本当にゲリラ雷雨が多発していますね!(>_<)

今年の夏は、今の家に引っ越してきてから初めて、近くに雷が落ちて停電するという事態を経験して途轍もなく焦りましたが、私の十数年の図書館勤務経験の中で、1度だけ、私が初めて勤めた大学図書館で、停電を経験したことがありました(もう十うん年前ですか。時の流れは恐ろしい…笑)。

その時はたしか、館内の電気は割とすぐに復旧したんですけど、貸出・返却とかのシステムが完全にやられてしまって、パソコンを使っての手続きはできないし、あと、OPACも使えなくなってしまって、資料検索ができないという大ピンチ!

私はもう、パニックになってしまって、

「えーーーー、ちょっと、これ、どうするんですか?!これはもう、図書館を閉めるしかないですよね!リーダー!」

と言ったら、リーダーさんは落ち着き払って

「いや、図書館は閉めませんけど(笑)」

と、一笑に付し、

「そもそも私たちには図書館を閉めるとか閉めないという権限はありませんしね(笑)」

…と続けて仰り、私は正直、リーダーさんの余裕な態度に少しイラっとしてしまって、

「えー!じゃあ、貸出とか、どうするんですか?!(゚д゚)!」

と迫ると、

「あのー、ハシモトさんにはまだ説明してなかったかもしれませんけど、こういう時のために、パソコンを使わない貸出・返却の方法があるんですよ

あるんかい!( ゚Д゚)


「まあ、ちょっと手間ではあるんですけど、パソコンが落ちてしまった時用の用紙があって、そこに学生番号と名前、あとは貸出した資料の資料番号とかを書いて貸出をして、システムが復旧したら、こちらで手入力するんです」

なるほどー(*´з`)

「返却本は、専用のブットラを用意して、ひとまず全部そこに乗っけていって、システムが復旧したら返却をかけるんです」

なるほどー(*´з`)

「資料検索については、古い資料であればまだカード目録があるので、それでなんとかいけると思いますけど、新しめの本はちょっとシステムの復旧を待たないと難しいかもしれませんね」

なるほどー(*´з`)

…ん?!


「…え、それ、めっちゃ大変じゃないですか?!普通に20冊とか借りてく人とかもいますよね?!返却も山ほど来るし、すぐにブットラなんてパンパンですよ!それに、"急いでます"って人から圧かけられて早く本を探せとか言われたら…」

「でも、パソコンとかが導入される前の図書館は皆、こうした手作業だった訳ですから、パソコンが使えなくなって"困った""何もできない"となってしまうのは、私たちが普段いかに機械に頼りっきりになっているかが、浮き彫りになってしまいますね」

…確かに(;´Д`)

その時の経験から、「もっとこの図書館のことを知らなければいけない!何事も冷静に対処できるくらい図書館のことを知らないと!」と目が覚めましたし、それ以降、大学・公共と、何館か図書館を渡り歩いているのですが、最初の研修の時に必ず「図書館システムが落ちた時の運用方法を教えてください」と質問するようになった私なのでした(*´ω`)

本日も長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!

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