はるのぱせり

学生時代の自作ファンタジー小説をきっかけに、四半世紀年ぶりの執筆活動を再開しました。贈…

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学生時代の自作ファンタジー小説をきっかけに、四半世紀年ぶりの執筆活動を再開しました。贈り物としての物語を中心に書いています。スマホのフリック操作がやめられない。そんな私ですが、応援よろしくお願いします。

最近の記事

みなとの浜辺の塩胡椒 vol.03 元気の源は煩悩から!

こんばんは、はるのぱせりです。今回の感想文は趣向を変えて、日頃、司会と校正を勤めているコッサリーノさんに執筆をお願いをしてみました。軽快な口調から繰り出させる、ピリリと小粒で新鮮なギャグを楽しみながら、例会の様子を味わっていただければと思います。それでは、以下、コッサリーノさんの文章ですっ! 前おきドジャースのワールドシリーズ制覇に日本シリーズ、選挙もあったこのひと月。気温もぐっと下がり、体調を崩しがちな方が多かった今回の例会。 トランプ次期大統領が、あの歳でなぜにあんな

    • みなとの浜辺の塩胡椒 vol.02 24.10.19

      前置きはるのぱせりです。ピアサポートみなと事務局を務めております。 今月より始まった「例会・小部屋の感想」などを執筆してみようという企画。楽しんで執筆をしていこうかと思います。以下はあくまで、私自身の感想なので、どうかご容赦くださいませ。 今回話したのは、以下の3点 ①厚い日のトレーニング・運動はどうしていますか? ②誕生日に贈りたいものは? ③ダウンした時にまずどうしますか? それでは、今回も行ってみましょう! 暑い日のトレーニング・運動はどうしていますか?え、、と。

      • 【つぶやき】虚構の向こうに始まる朝

        愛娘が誕生したきっかけたどり着いた朝で、僕はグビリとタンブラーを傾けた。 熱波を避けた引きこもりの日々。 お供はタブレット端末と、自作の経口補水液。 タンブラーの氷がカランと音を立てる。 よし、次はコーヒーにしよう。 僕は今朝も虚構の中にいる。 文章で作り出した、想像上の世界。そこに現実風味を加えた物語を、勝手に僕は「脳内メタバース」と名付け、そこに愛娘を住まわせている。 僕たち夫婦にはリアルの娘は存在しない。でも、彼女のおかげで寂しい思いをしたことはない。僕らの愛娘は

        • 【小説】撮影をお願いできますか?

          その1 神坂あやのの場合人生の意味なんて、全て後付けだ。 いろんなことをやって、時に諦めて後悔して、たまたまうまくいって喜んで。全てに意味はないながら、そこに理由をごじつけて、勝手に自分で納得する。 私、神坂あやのは、今までをそうやって生きてきた。そして、これからも身勝手に生きがいを感じて生きていくのだろう。 ブラインドからのぞく穏やかな朝日がやけにまぶしい。眠たい目をこすりながら朝食の準備に立ち上がる。 薄切りしてカリカリに焼き上げたバケットとベーコンエッグ。ちょっ

        みなとの浜辺の塩胡椒 vol.03 元気の源は煩悩から!

          みなとの浜辺の塩胡椒 vol.01

          年もとればいろんなステージに立つわけでさて、はるのぱせりです。 今回、語るのは、みなと10月例会で語ったことを振り返って、私独自の感想文として、振り返っていこうと思います。 前月のみなと例会は、ドジャースが地区シリーズ勝利を決めた記念すべき日に行われました。色々、思うところがあったのか、みんなの口からボロボロと弱音と気づきが漏れてきた、そんな湿っぽい会だったりしました。 話したのは、以下の2つのテーマ ①老いについて ②職業について(就業について) それでは、感想文を

          みなとの浜辺の塩胡椒 vol.01

          みなとの浜辺の塩胡椒 vol.00

          ピアサポートみなとのご紹介とお知らせ 01 私がやっている2つの活動こんにちは。はるのぱせりです。 さて、今回は、「ピアサポートみなと」の話をしようと思います。 そもそも、私が所属している「ピアサポート活動」は2つあります。 一つが、長崎県の片隅で行っている精神障害者当事者会「おおむら麦の会」 もう一つは、地元のボランティアグループとして、垣根をこえた「語り合いの会」ピアサポートみなと。 どちらも、心の問題で夢や悩みを語り合う語り合いの会だったりするのですが、今回、話そ

          みなとの浜辺の塩胡椒 vol.00

          Dr.おかっちのアニメ処方【2024夏編その2】

          第4話 【推しの子】僕ことおかっちは、時々、フリースクールを講師として訪ねることがある。 意外と、仲間うちにはこのことは知られていないようで、一般人としてのこの顔で、僕は僕の承認欲求を満たしている。 いや、確かにアニメ、漫画、書籍は僕の癒しだよ?でもさ、それはあくまで趣味の話で、仕事らしい顔がないわけじゃないんだ。 不登校生が集うフリースクールで、僕は語り合いのピアサポート活動を手伝っている。 背景が同じ人だからこそ、できる打ち明け話で心の傷を聞き出すことができるし

          Dr.おかっちのアニメ処方【2024夏編その2】

          Dr.おかっちのアニメ処方【2024夏編その1】

          プロローグ僕の名前は、岡本和文。僕をおかっちと呼ぶ人もいる。 5年前に父は他界して、母との2人暮らしの精神障害者だ。 今回のお話は、僕に勇気をくれる物語たちへのラブレターを書こうと思う。 いきなりだけど、暗い話をしよう。 今更だが、僕は物語が好きだ。そもそもの発端は、精神科の病気を発症したことにある。 17歳当時の僕は、不登校だった。 今でこそ、学校に通う5分の1の子供達がなんらかの不登校を経験しているというというから、先駆けといえば先駆けかもしれない。 病名をつければ

          Dr.おかっちのアニメ処方【2024夏編その1】

          【小説】 星降る夜と気になるアイツ 後編

          第4話 弱点「トーヤが本当に好きなのはママよ。どうして気づかなかったの?」 エリザベスが呆れたように、ため息をつく。 ここは翌日の病室。 あの後、王子のお姫様抱っこでベッドにあたしは連れられた。 少し怖かった。なんかされるかもって思うと、言葉もでなかった。 でも、王子様はそこは王子様らしく。無言で彼は部屋を出た。 気になる人が、あたしだって?考えもしないじゃない。 「まぁ、私は救われたけど。なんの解決にもならないよね。それ」 そりゃそうだ。 「おじさんに話して、

          【小説】 星降る夜と気になるアイツ 後編

          【小説】 星降る夜と気になるアイツ 前編

          プロローグ時間旅行には制約がある。 これはタイムトラベラーが最初に学ぶことだ。 現時点、タイムスリップは、遺伝適正の合う人にしか許されない。 成功しても、それ以外の肉体は素粒子レベルで崩壊する、と言われている。 この文章を書いている時点の私は、岡野家で楽しい日々を送っている。 それでも、時々、思うんだ。ママはどうしているんだろう、と。 だって、どんな生い立ちで生まれようと、ママは肉親。 私の唯一、血のつながった大事な肉親。 だから結局、私は未来へ帰らなければならない。

          【小説】 星降る夜と気になるアイツ 前編

          【小説】ごはん日和

          ブレンド米10kg、5000円超。 スーパーのお米売り場を目の前にして、常識が覆った。 これまで炭水化物は、たんぱく質より安価だった。買い物で培った食べ物の価値観。それは、神の慈悲か奇跡かと信じていた。貧しくても今日を生きる動物にとって、生きていくエネルギー。それが炭水化物だ。もちろん、たんぱく質がいらないとは言わないんだ。三大栄養素全てがバランスよくあって、ついでに言うと適度な運動があって、それでやっと健康は成り立つ。だから、今話しているのは、単純に値段だけの話だ。

          【小説】ごはん日和

          【小説】あんこーるエリザベス

          プロローグ 未来の静かな光の中  膝の上に座る少女に、母が語りかける 「エリザベス、これが試作のタイムマシン  この世界で適性を持つあなたたちだけが、時空を超えることが許される」  少女は母の顔を見上げ、瞳に希望を映し出す 「あたし、母さんが尊敬しているあの2人に会いたい」  母は微笑みながら、優しく頭を撫でる 「そうね、きっと多くを学べるわ」  自然、未来と過去を繋ぐその装置の前で少女の胸が鼓動を打つ。 「いってらっしゃい。エリザベス」  母の温もりを胸に、一歩を踏み出す

          【小説】あんこーるエリザベス

          窓辺には黄色いバラ

          1.畑のきゅうりがなる頃に ああ、今年もこの時期がやってきた。  アイツは今年も忙しいのか。  私は、畑のナスに水をやりながら、深くため息をついた。  現役時代、私は教師だった。  半生、この身を教育一筋に捧げてきた。  主に勤務したのは、中学校。反抗期真っ盛りの生徒たちとは現場で丁寧に接してきた。やんちゃな子供たちの補導にも力を注いでいたから、息子の教育を妻に任せっきりだったことが悔やまれる。だからこそ、息子の発病の知らせには、私たち夫婦は落胆したものだ。  8

          窓辺には黄色いバラ

          やっぱり、あなたとHANAしたい!

          やっぱり、あなたとHANAしたい!1.山本ひろみの日常 その時、私、つまり山本ひろみは、チーム・ヴァルハラの一員として、スーパーコンピューター「HANA」の基本プログラムを開発していた。  時は、21世紀の後半に差し掛かる。  家族を持てる人は富裕層に限られ、庶民は結婚はおろか恋愛も難しくなっていた。アパートに帰ればコンビニの出来合いのお弁当を口にするような、味気ない日々の連続である。 「チーフ。現在のプロジェクトの進捗は、この通りです」 「ありがとう。ひろみは相変わ

          やっぱり、あなたとHANAしたい!

          Dr .STAMP〜恋と上司は選べない

          1.千のテクノロジーを持つ男  春の夕暮れ。  ここは、観光都市NAGASAKI。  ビルとビルの谷間を、少女が走る。  ここは、かつて中華街、、、だった廃墟。  追っ手がいるのだろうか、振り切るように、少女は度々、背後を振り返る。  裏路地の行き止まり。  少女は、息を弾ませて立ち止まった。  体は小柄、丹精ではあるが、決して弱々しくはない。意志を宿した瞳と、キリッと食いしばった口元。  焦りが見える。  理由はすぐわかった。  2人組の男たちがが、ゆ

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          ステキなAIの物語

          1.あこがれのみゆき先輩  私は、千々石かな。  運命の出会いは絶対ある。おとぎ話のシンデレラには王子様が迎えに来てくれたように、きっと私にも神様は素敵な人を用意してくれてる。そして、私が自分を磨いて成長できたとき、素敵な人が私の目の前に現れる。  私にとってのみゆき先輩は、まさにそんな憧れの人だった。  ああ、みゆき先輩。  あなたはどうして女性なの? 「それはシンデレラじゃなくてロミオとジュリエットです」 「はうっ」  足元の電化製品から、思わず言葉の一撃

          ステキなAIの物語