摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~156
私は、
買いたければ、買ってもいい
食べたければ、食べてもいい
痩せたければ、吐いてもいい
吐かずに済むのなら、吐かなくてもいい
そんな自分を許せるのなら、許してあげよう
自分が自分を許せなければ、誰も許してはくれないのだから・・・
*
あの日、会社の飲み会で、飲み過ぎて戻してしまったことをきっかけに、私は過食嘔吐を覚えてしまった。そして気が付いたら過食嘔吐という蟻地獄から這い上がることが出来なくなってしまった・・・
それから、どれだけ時が過ぎたのだろう・・・何日、何か月、いや何年経ったのだろう・・・どれだけ食べて、食べて、食べ尽くしたのだろう・・・それでも足りなくて、どれだけ飲み込めなくなるまで詰めて、詰めて、詰め込んだのだろう・・・そして当たり前のように、どれだけ吐いて、吐いて、吐き尽くしたのだろう・・・そうまでして痩せて、痩せて、痩せ続けたかった。今も、痩せたい気持ちがなくなった訳ではないけれど、太ってもいい、と思える訳ではないけれど・・・でも私は、どうにかして、何とかして、何としてでも過食嘔吐をやめたかった。過食嘔吐を始めた頃は、どれだけ食べても太らないし、むしろ痩せられる素晴らしいシステムだと思っていたのに、何故だかわからないけれど、過食嘔吐を続けていることがだんだん苦痛になっていた。過食嘔吐がある生活、過食嘔吐をやらなければならない生活、過食嘔吐をやめられない生活・・・そんな毎日が、辛くて、苦しくて、そして自分で自分を追い詰めることになってしまった。
過食嘔吐をやめたい・・・やめたいのにやめられない・・・
でも今の私は、もしかしたら、その絶望的で、地獄のような毎日から抜け出せるかもしれない・・・そんな気がしていた。そんな感覚があった。そんな日が来るかもしれない、という微かな希望を感じていた。
相変わらず時期のお約束は出来ませんが、いつか必ず辛く、苦しい日々から抜け出すことは出来ると思います。そして、その時は確実に近づいてきています。
先生の、この言葉を信じて、そう遠くない日を夢見て、いつか必ず摂食障害を克服出来ると信じて、今出来ることを一つ一つ積み重ねる。そして、今出来ないことを無理してやらない。そんな日々を積み重ねることしか、私には出来ないのだから。何もかもを完璧にこなすことの出来る自分なんて、ほんの一時の儚い幻想だったのだから。自分と向き合い、自分自身を見つめ直し、本当の自分を探して、生きていかなければならないのだから・・・
今日もありがとうございます。