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「摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～元摂食障害当事者からのメッセージ～」の続編として、紗希の「痩せたい」と「食べたい」のその先を描いています。一人でも多くの方が、一日でも早く摂食障害の苦しみから抜け出すことを願って、このマガジンを作成しました。
摂食障害経験者keiからの摂食障害克服の経過やヒント。「痩せたい」も「食べたい」も諦めない、手放さない！どう向き合うかを見つめ直すことで摂食障害は克服できます！
～元摂食障害当事者からのメッセージ～一人でも多くの方が、一日でも早く摂食障害の苦しみから抜け出すことを願って、このマガジンを作成しました。
摂食障害経験者である私が、今まで辿ってきた軌跡というか、どのように考え、何をしてきたか、ということについて書きたいと思います。
みなさん、こんばんは。今日は、私が摂食障害（過食嘔吐）を克服するきっかけ（だったかもしれないこと）について書きたいと思います。 昨日、摂食障害当事者と経験者などが集まって、主催者（経験者）さんのお話を聞いたり、参加者同士で話し合いなどを行ったイベントに参加しました。 その中で、主催者（経験者）さんが 「摂食障害（食行動の異常）は回復しました。でも、摂食障害が回復したら全てがハッピー！みたいなことにはならなくて、回復後も生き辛さは感じています」 みたいなことをおっしゃっ
いつまで経っても同じことを繰り返しては失敗し、いつまで経っても同じ場所から動けないでいた。 出口のないトンネルの中を行ったり来たりしているだけのような、歩いているつもりで同じ場所で足踏みを繰り返しているような、そんな感覚がずっとずっと続いていた。 何を考えても空回りしているだけで、何の変化も進展もなかった。ただただ毎日毎日同じようなことを繰り返しては、後悔と罪悪感と挫折感を積み重ねているだけで、夢も希望も感じられなかった。 本当に、今の私にとってはお酒だけが唯一の救いで
みなさん、こんにちは。今日は、摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～はお休みとさせていただき、私がピアサポーターとして登録している団体（一般社団法人Allyable）が設立するコミュニティのご紹介と、加盟（参加）のお願いをさせていただきたいと思います。 詳しい内容や、加盟（参加）申込みについては、以下の記事をご覧ください。 一般社団法人Allyable(アライアブル)代表松下結妃(ゆいき)の記事 一般社団法人Allyableについて
涙でぼやけた窓の外を見ながら、もう一口ハイボールを飲んだ。 夜の住宅街は、しんとしていた。どこまでも穏やかで平和だった。 空気は、ひんやりとしていた。空を見上げると、遠くまでくっきりと見えた。もう、冬の空を感じさせた。 季節はゆっくりと、でも確実に移ろいでいた。 私の考え方や行動、価値観や心の状態はいつまで経ってもほとんど変わることがなかった。 いつまで経っても同じことを繰り返しては失敗し、いつまで経っても同じ場所から動けないでいた。 今日もありがとうございます。
結局、全て私。 誰のせいでもない。 もしかしたら、それが一番辛く苦しいのかもしれない。 そう、誰のせいでもないし、誰のせいにも出来ない。 自分が蒔いた種だから、自分で何とかするしかない。 どんなに辛くても、どんなに苦しくても、その矛先をぶつける相手がいない。 結局、全て自分の中に引き取って、自分の中で消化するしかない。 そのことが、私を苦しめている本当の原因なのかもしれない。 涙でぼやけた窓の外を見ながら、もう一口ハイボールを飲んだ。 今日もありがとうござい
とにかく、何でもいいから「これやっとけばＯＫ」という、安心感みたいなものを感じたかった。 「はぁ～」 出てくるのは、いつも決まってため息ばかりだった。 「ため息じゃあなくて、何かいいアイデアでも出てくればいいのに」 考えても考えても、いいアイデアなんて出たためしがなかった。 たとえどんなにいいアイデアが出たとしても、実行に移せなければ何の意味もなかった。 そして、実行に移せるかどうかは、誰でもないこの私次第、私がやるかやらないかにかかっていた。 結局、全て私。
窓の外を見ていると、自然と目に涙が滲んできた。 私はもう、何が辛くて何が苦しいのか、自分でもよくわからなかった。 ただいつも何かに追い立てられて、心は追い詰められていた。 いつもギリギリで、崖っぷちで、私には安定も安心も、平和も平穏もなかった。 心はいつも落ち着きがなく、自信もなく、びくびくおろおろしていた。 何をやっても確かな手応えは感じられず、いつでも手探り状態だった。 とにかく、何でもいいから「これでいい」という、何かお墨付きのようなものが欲しかった。 と
みなさん、こんにちは。今日は『摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～』はお休みとさせていただき、私が主催している「摂食障害の方のためのグループミーティング」について、再度お知らせ＆参加者募集をさせていただきます。 摂食障害の方のためのグループミーティングについてですが、こちらは１０年くらい前から、メンタルコーチである「ますだめぐみ」さんと一緒に行っているものです。 ますだめぐみさんのプロフィール⇩ ミーティングの基本的事項は、次の通り
食べることとか過食のこととかを考えなければ、夜の時間はどこまでも穏やかで平和だった。 どこまでも、いつまでも、いつでも穏やかで平和な時間が続けばいいのに。 何か食べることもなく、何か食べたくなることもなく、ただお酒を片手に何も考えることもなく、何をするでもなく、穏やかで平和に過ごせればいいのに。 窓の外を見ていると、自然と目に涙が滲んできた。 私はもう、何が辛くて何が苦しいのか、自分でもよくわからなかった。 ただいつも何かに追い立てられて、心は追い詰められていた。
相変わらず何もわからないし、何も前に進まなかった。 窓の外をぼんやりと眺めた。夜空には小さな星の数々が輝いていた。夜の住宅街はひっそりとしていた。 手に持っている缶を口に付け、ハイボールを勢いよく流し込んだ。その一瞬はとても気持ちがよかった。 窓を開けて外の空気を吸った。夜は静かで穏やかな時間が流れていた。 床に座り込んで、そのまましばらくぼおっ―としていた。 食べることとか過食のこととかを考えなければ、夜の時間はどこまでも穏やかで平和だった。 今日もありがとうご
いつの日か、その大切な「何か」に辿り着いた時に、摂食障害を克服してよかったと言えるようになりたかった。 私にとっての大切な「何か」って、痩せること以外に一体何があるのだろう。 家族？仕事？お金？ それともお酒？ お酒が大切だなんて、何だかさみしい。 とりあえず食べることが今よりも落ち着いてくれば、少し考える余裕も出来るかもしれない。 とにかく今は、考える余裕も、時間もないのが正直なところだった。 平日は仕事に追われ、夜と休日は痩せることと食べることに追われ、その
ハイボールの缶を口に近付けて、もう一口飲んだ。 ……そう、私は決心したのだ。摂食障害を克服するのだと決めたのだ。後戻りはしたくなかった。 日常生活に支障がないくらいに「普通に」食べられるようになりたかった。 もう、必要以上に痩せることや食べることに振り回されたくはなかった。 もう、必要以上に痩せることや食べることに振り回されることに疲れてしまった。 今はまだわからないけれど、痩せることや食べることよりももっと大切な「何か」があるはずだった。 その、大切な「何か」を
今の私には、感覚を麻痺させて全てを忘れることが必要だった。 そのためには、どうしてもお酒の力が必要だった。 窓際に移動しながら、もう一口飲んだ。 感覚を麻痺させて何も感じないようにしなければ、生きていることすら危うかった。 毎日が綱渡り。生と死の境を彷徨い、常に崖っぷちの人生。いつまで経っても夢も希望もなかなか感じられなかった。 それでも、諦めたくはなかった。何とかしてこの絶望の淵から這い上がりたかった。 痩せることと食べることの呪縛から逃れたかった。あらゆる縛り
とにかく、今出来ることを諦めないで続ける。 それがたった一つの方法。 そう信じて、今日も生きていく。 すっかり生暖かくなってしまったハイボールを飲み干した。 次のお酒を取りに冷蔵庫に向かった。ドアを開けて中を見ると、残りはあと１本だった。 時間も時間だし、これを飲み終えたら寝よう……そう思ってハイボールの缶を取り出した。 プルタブを引き上げて一口飲んだ。 やっぱりお酒はやめられそうにないなぁ……まあ、仕方がない、か。 今の私には、お酒の力が必要だった。 今の
