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#短編小説
monochrome深淵系。
血が滴る。
僕は病気だ。
血を……啜らなければ……生きていけないのか。
生きる為に……殺めなくてはイケナイのか。
嗚呼、今日もまた。
何故。どうして。
本を読んで生きていきたかった。
図書館は僕の聖域。
本のインクの匂いは、フレグランス。
たくさんの人達が綴った言葉から生まれた物語を頭の中で映像化して、浸るのが僕の生き甲斐だ。
受付の貴女は優しく、美しい。
いつもありがとう。
僕の
花を咲かそう。【豆島圭氏cover小説】
服の下は痣だらけ。
僕の身体に痛みがない日は無かった。
よくわからないが、顔に痣を作られた日は学校に行かせなかったな。
お腹も毎日空いていた。
夜に食べれるパンひとつがご馳走で。
クリームパンが好きだった。
お母さんは毎日車で出掛ける。
帰りには大量の買い物をする時と、何も持たないで帰ってくる日があって、
何も持たないで帰る日が多かった。
その日は僕に良く痣を与えた。
夜のパンが血の味がして
麻美の途方もない1日。♯4
警察の皆さんにやたらと褒められて揉みクシャの麻美。
時は13:35
「あ、あの。わたし、おデートがありまして……いろいろと……話せば長くなるんですが、携帯が充電切れで使えなくて彼に連絡できなくて困ってて、とにかく待ち合わせ場所の〇〇駅まで行きたいんですよぉぉ」
やっと自分の状況を周りに伝える事が出来た麻美。
「スマホはiPhone?」
「Androidです」
「充電器あるよ?使う?」
ーー神っ!!
麻美の途方もない1日。♯3
ーータクるか?いっその事!タクってやるか?まてまて、結構距離あるぞ?幾らかかるかわかりゃしない。乗って着いたとしても、おデート代が全て吹き飛んで無一文で遅刻してきた彼女なんてどうよ?足りなくて『お金貸して❤』なんてことになったら、あんた、そりゃ、一巻の終わりでしょうよ!
喧しく脳内で騒ぎ散らかす麻美を置いてバスが出る。
11:00
次のバスは11:15
その間にスマートフォンを充電したいとコ
麻美の途方もない1日。♯2
改札を飛ぶように抜けて、ホームへ走る麻美。
電車が到着した音がする。
ロスタイムは少しでも短く、そんな思いで飛び乗る電車。
すぐさま閉まるドア。
「乗れた、よし」
麻美の思考が走る。
10パーセントあったのになんでこんなに早く……。
あ、音楽聴きながら寝落ちしたんだ……。イヤホン吹っ飛んで無かったから忘れてたけどかけっぱなしのまま再生され続けてたんだ。そらなくなるわな……。
思考も走るが電車
もう一度。【スズムラ氏cover小説】
『ごめんね、こんな私で』
またーー上手く出来なかった。
こんな事も上手に出来ない。
どれ程『ごめんね』と言ってきたのだろう。1万回は確実に超えているだろう。『すいません』や『申し訳ない』を含めたらもっと多いのかな。
それ程までに私は謝らなきゃいけないほどダメな人間なのだろう。
そんな自分に嫌気が差して、『死にたい』と漏らしてしまう。
「その時は付き合うよ。そんな人が居てもいいよね」
彼は微