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COLORS ぺいんと。
荒廃。
勝手に破滅していったヒトと冠する生き物達。
交配。
無理矢理に遺伝子を取り込んだ結果、ヒトの冠する生き物の身体の容を手に入れた。
わたし達はシンプルに色分けされていて、同じ色と生きていく。
異なる色とは交わることなかれ。
身体が拒否反応を示す。
シンプルな境界線が、わたし達を遠ざける。
「ん……まぁそーなんだけどさ。オレたち仲間になったから大丈夫かと……」
「そんな簡単にペインの色は
水面跳ねる石を見る瞳に何が映る?
『夏が始まった合図ってあった?』
ハイトーンのヴォーカルさんに聞いても答えてはくれない。
会津若松に行くって合図は貰っていたのだが、遊び歩いていたら母親からのLINEをガン無視していたようで。
【ばぁちゃんのとこ、帰ってっからね!!気が向いたら来なさい】
怒りのスタンプが山ほど付属で送られて居たのはスルーしておく。
イマイチ遅い梅雨のお陰で、夏感がないこの辺り。
北へ向かえば、湿気から逃げられ
『こんなにもオレンジ』
広島県、井口島、瀬戸田。
あの有名な尾道市だ。
良い天気。空の青と海の蒼が眩しい。
瀬戸内の海は憧れでもあった。
ふらりひとり旅。
関東圏では味わえない空気。
流れ流れて此処まできてしまった。
どうせなら隅々まで広島を味わいたくなった僕は止められずに島へ。
気がつけば国内産レモン日本一の産地まで来ていて、実ったレモンが太陽の陽射しに光っていた。
『ん?』
光の色合いが違うところがある。
良
翼は桜のようだった。【春弦サビ小説】
Inspired by Ao lyric.
Composed by Ao
Song by Ao
春の日に歌うあたしはーー。
飛べない鳥。
だから歌って、此処に居るよと言っているんだ。
みんな飛び立って行った。
遠くへ。
とにかく遠くへ。
あたしはまだ此処で歌っているよ。
あたしには翼が無かったから。
歌うことしか出来なくて。
泣いて。
鳴いて。
歌って。
唄って。
突然聞こえたアコース
夜の船で帰ります。【春弦サビ小説】
この島から出て遊びに行くのを許してくれた旦那。
犬みたいな優しい旦那。
だけど……なんだかそれだけで。
あたしは外の世界に触れたかった。
ネット、SNS、etc……。
それだけでは満足いかなくて。
あたしを……好きだと言ってくれる人が居たりして。
会いたくて飛び出してみた。
旦那は呑気に『たまにはいいじゃない』と笑顔で送ってくれた。
優しい。でもそれだけ。
それだけなの。
船に揺られて本