【旅】そうだ、京都行こ!(※新メンバー妹子との初ライブ映像あり)【ネガティブリアクションズ⑬】
ポップで小さな女の子「妹子」を新メンバーに迎え入れたネガティブリアクションズ。2006年の春に"3人組のPUNKバンド"になっていた。
これからどんな活動をしていこうか...
前回までは↓↓↓
まとめマガジン↓↓↓
わたしたちの練習風景
普段の練習に使うスタジオまでかかる"妹子"の時間は2時間ほど。電車賃も高い。
画伯ちゃんと鼻でか(ドラム)は近所だったので、妹子の電車賃を(別に妹子は求めていなかったはずだけど)割り勘にすることでお金問題をクリアにし、かかる時間はそもそも"気にしないから"と話していたので、そこもクリアと捉えた。
これで思う存分、練習していくだけだ!
YouTubeで過去の映像を見てもらうとわかるけど、ネガティブリアクションズはめちゃくちゃなビートとスピード感。
そんな俺たちに、妹子はなかなかついてこれなさそうだったが、画伯ちゃんも特に何もうまくはできていなかったので気にしなかった。
のびのびプレイしてもらえるように務めた(はず)。
しかしアレンジが難しい。
ベースがいないからだ。
2つのギター音を、どう分けるかに大半の時間を割いた。
幾度と無く練習した結果、妹子は高音担当。
画伯ちゃんは低音担当になった。
いま思うと素直に画伯ちゃんがベースに変わっても良かったなぁ。
そこを試してみたかった。悔しい!
3人で初ライブをしよう!
妹子が加入して、数週後から何本ものライブが決まっていた。
1度もライブをしている姿を見せていなかったので、初めは荷物持ちをしてもらい、ライブしているところを見てもらった。
その場所は、アメ村キングコブラ。
今までに出演したことは無かったが、ハコのスタッフさんが"噂を聞きつけた"とのことで、東京からのツアーバンドの対バンとしてイベントに誘ってくれた。
そして今でも謎だが、大トリ。
初出演、東京からのツアバン、初見の俺らを大トリ...!?
狂ってるぜ...
「めちゃくちゃにしていいですよってことだよね?」
舞台裏にある楽屋で、何度も鼻でかに確認を取った。
アホな格好で、アホみたいな顔をしていた鼻でかに。
この日の画伯ちゃんの衣装は、もう着なくなってパジャマにしていた、4Lサイズの赤黒のボーダーTシャツ。
下は当時アルバイトをしていた、マクドナルドの紺のスラックス。
絶対大スベリするやん。
こわ〜
と思いながら25分ほど演奏。
お客さんやハコのスタッフからは、かなりの好印象だったようだ。
ライブ終わりにいろんな人が話しかけてくれた。
この頃から、初見のお客さんに声をかけてもらうことが多くなっていた。
いつもより広い会場。
めちゃ狭50人キャパな会場以外でも、遜色なくライブできている感覚が味わえた。
終演後、妹子も「すごいカッコよかった〜」と笑顔で駆け寄ってくれた。
どんどん自信がつく画伯ちゃん。
見に来てくれていた、友達バンドの『ディストーションベイビーズ』のメンバー2人を誘い、みんなで打ち上げに向かった。
人生なんておしっこ
阪急十三駅まで移動し、駅近くの餃子屋さんへ。
初めて妹子と飲むことに。
このお店は、鼻でかの知り合いの女の子が働いてるから選んだらしい。
なんで鼻でかはいつも女の子の知り合いがいるのか!
俺と同じくそ童貞のくそブサイクなのに!悔しい!笑
知り合いみんな可愛いし。なんでなんや...
鼻でかと画伯ちゃんは飲むけど、当時のディストーション2人はあまり飲まなかった。
そんな中、妹子が信じられないスピードで飲んでいく。
(ビール、焼酎なんでもござれだったけど、特に当時は黒糖焼酎にハマっていたらしい)
やばいなぁ。と思ったけど
初めてライブ見て、こんなに喜んで楽しんでくれていると思うと...
止められなかった。
1時間も過ぎた頃、妹子は泥酔。
もうトイレに立つこともできなかった。
「おしっこ...」
と乞うも、誰も女子トイレに付き添えない。
限界も近いころ、鼻でかの知り合いの女の子に頼み、トイレへ連れていってもらった。
みんなが安堵した数分後。
「間に合いませんでした...」
そう話す、知り合いの女の子。
あの申し訳なさそうな顔が忘れられないな。
掃除もその子がやってくれて。
迷彩ズボンをはいていた妹子が、「ごめんなさい...」と言いながら帰ってきて、真っ赤な顔のまま横になっていた。
下半身びちゃびちゃなまま。
「1番PUNKやん。すごいメンバー手に入れたなぁ」
とディストーションベイビーズのボーカルが呟いていた。
その横で、鼻でかも画伯ちゃんも、アホみたいな顔して餃子を食べていた。
残したら勿体ないからね!
俺たちなんて生まれてから死ぬまで、おしっこちびり。
そのマインドを体現した妹子が、今もPUNKSであることを願う。(もう今は連絡先を知らない)
難波ベアーズ、で
そんな日々を超えて、加入から2ヶ月弱。
こちらも初出演、かつオーディション(受かるとレギュラー出演者になるのかな?)の難波ベアーズに出演が決まっていた。
大阪のアンダーグラウンドの聖地的なイメージ。
失敗するわけにはいかない。
俺らは俺らなりの新しい音楽で、このハコが持つ層を取り込みたかった。
だからこそ妹子に言った。
「この日が3人での初ライブな!」
青ざめた顔をした妹子。アホみたいな顔の鼻でか。
特訓の日々は続く。
『ネガティブリアクションズ@難波べアーズ』
(初出演/オーディション/2006年夏手前)【NEGATIVE REACTIONS】
〜概要欄より〜
オーディションに落ちました!メンバー妹子が加わった時の初ライブ模様!
友達が撮影してくれていた。
ありがとう!友達!
俺のSDカード内に残っていたよ。
ぐぇ〜!ネガティブリアクションズだ!
昔使っていたガラケーのSDカードに、当時見に来てくれた友達の撮ってくれた15秒の動画が残っていた。
何をして、何を歌っているのかはわからないけど、ちょっとは伝わるはず。
当時、他の2組のリハーサルやライブを見て、絶対にいけると確信したし、ライブの手応えもあった。
しかし、オーディションには(確か俺らだけ)落選。
難波ベアーズに、定期的に出演するのはNGとの判断を受けた。
遡ること数時間前。
楽屋入りしたネガティブリアクションズを呼び止めた、(確か)ブッキングマネージャー。
「君らの噂は聞いてる。機材壊すんやろ?絶対やめてな。暴れんといてな。うちに出てるバンドの印象で、壊してもいいと思ってるかもしれんけど、絶対暴れんといてや」
え...ライブ前に士気を下げるようなこと言う...?
何か意図があったのかもしれないが、それならオーディション枠にも入れなきゃいいのにって、当時はめちゃくちゃライブ前にキレていた気がする。
鼻でかと俺は。
普段はアホみたいな顔をしてる俺らだけど、こういう表現に関わる否定に近いことには本気で怒る。
妹子はアワアワしてた。
ただ全く暴れずに、最高のライブができていたはずだから、落ちたことは本当に悔しかったな。
もしあれが前フリで、全部壊せってことなら難しすぎるフリだぜ...
少し苦い始まりの妹子だったが、恐らく3人ともこの辺りが人生でもトップレベルの青春だったんじゃないかなぁ。
いや、画伯ちゃんだけなのかな?
そう思うのは。
情熱に溢れた素晴らしい日々だった。
何より、画伯ちゃん以上に、やる気と行動力に満ち溢れた2人に助けられた日々でもあった。
ネガティブリアクションズなりの『京都旅行』(1度目)
2006年、夏の直前。
3人で京都へ遊びに行こうとなった。
全く理由は覚えていないが、データとして残っていたので貼っていく。
画伯ちゃん
鼻でか(ドラム)
服装が違いすぎるから、全部別日かもしれない笑
妹子(リードギター)
(※連絡先を知らないため、モザイク処理しています)
セクシー画伯ちゃん
(※BANされないようにモザイク処理しています)
あれかな...鼻でかが京都の大学に通ってて、"学食を食べてみよう!"となったけど、たまたま閉まってたとかで観光地巡りに変えたのかな...
そんな思い出が、うっすらと残ってる...笑
また京都リベンジを心に誓って、その日はその日で楽しんで終えた。
この旅では、京阪の深草駅を中心に観光地を巡った気がする。
後輩を交えて『京都旅行リベンジ』
画伯ちゃんのアルバイト先に、4つくらい年下の「スグル」というやつがいた。
色黒で、小さくて、めちゃんこ可愛らしい愛嬌あふれる男子高校生。
スグルは俺にタメ口だし、その夏あたりに童貞を捨ててから、みんなの前でバックヤードでふざけて俺とキスをする、心の距離が0のような関係性になっていた。
こいつだけは、絶対にバンドメンバーに会わせたかった。
どうしても、こいつを...
人生でそんな感情は初めて。
今まで元カノを他人に紹介したことはないし、自分の親にも"知らない間に家に来る女性は彼女なんだな"って認識をさせていたくらい。
全然違う見せ方だけど、画伯ちゃんの全てを知るのは彼らだけ。
ネガティブリアクションズと、マクドナルドの後輩スグル。
中学と高校の同級生を引き合せる並みの緊張感。
画伯ちゃんは、生きてきた35年間で、この夏だけ全てを混ぜようとしていた。
そして両者が初めて対面する。
京都旅行リベンジ当日
画伯ちゃんは、集合してすぐに
スグルの愛嬌、妹子と鼻でかの圧倒的なコミュニケーション能力を目の当たりにする。
画伯ちゃんが思ってるよりも早かった。
会って5分もしないうちに、全員がタメ口になったから。
あと俺以外みんなちっさかった。
バンドもバイトも関係なく、なんの頭も使わず4人で京都を楽しんだ。
みんなで記念撮影
(俺以外みんな可愛い〜!おぼこいね)
みんなで伏見稲荷大社に行った
頂上まで登って、帰り道は反対側へ降りて迷子になった笑
みんな笑っていたけど、よく帰れたなぁと思う。
(スマホも地図も無いのに)
頂上からの景色も素晴らしかった。この日のことがキッカケで伏見稲荷が好きになった。
鼻でかの大学からも近かったはず。毎日通学でここを通過する(定期で降りることができる)のは羨ましかったな〜!
京都の大学に通う鼻でか、兵庫の大学に通う画伯ちゃん、大阪の南すぎるところに住む妹子。
この3人があんなに練習したり、物販で売るものの製作や、舞台用の小道具を作る時間を捻出できていたのが不思議だ。
本気だったからできたのかな?
いい旅だった〜!
当時マジで何もわかってなかったけど、妹子エクステつけてたんやな...
俺とバンドしてた7年間で、俺にもおしゃれ教えてほしかった(*⁰▿⁰*)
あと時系列めちゃくちゃで、エクステがいつの写真かわからない笑
1度目も2度目も伏見稲荷に行ってたってことかな...笑
この頃だけ、謎の行動が画伯ちゃんにはあった。
自分発信なのかは記憶に無いけど、噛んでいたガムを相手に渡して噛むかどうかを試すという行為。
それができたらセックス以上に心の中を見せた気持ちになれたのかなぁ?
今だと信じられないけど。でも特にこの日は4人ともそれをしあっていた。
もう殺されても殺してもよかったくらい1つになっていた気がする。
楽しかった京都旅行を終えた、
ネガティブリアクションズとスグル。
いま振り返って気づいたけど
鼻でかの大学の学食に行ってなくね...?😂
そしてこれ以降も、結局行くことはなかった。笑
\はっ(°▽°)/
ここまで書くのに、想定以上の字数になった...
5000字を超えてる...
予定を変更して、今回書く予定だった
・妹子との合宿免許
・卒論のフィールドワークを兼ねて、妹子と東京へ
は次回に。
様々な出会いが、画伯ちゃんの人生を彩っていく。
人生で1番青春に溢れていた日々を、どうか最後まで見ていてくれ!
スグルの連絡先ももう知らない。
(ケータイに登録されてはいるが、番号が生きてるかは知らない。LINEには居ないはずだから、もう番号も変わってるんだろうな)
この時のまま変わらないのは画伯ちゃんだけ。
みんな大人になってしまった。
この夏に取り残された画伯ちゃんは、2020年にいったいどんなことができるんだろう?
今さら、どんな行動で、どんな今を、どんな思い出を...
作っていけるんだろうね?
つづく
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▶︎⚡️PUNKバンドしませんか?メンバー募集中です!⚡️
⭐️参考音源です↓(過去のバンド〜最近まで)⭐️
▶︎ギター・鍵盤さん募集しています!
・女性コーラスが欲しいので女性大歓迎です!
・大阪で活動しています。連絡ください!
・梅田、十三、心斎橋あたりで練習できる方だと嬉しいです。
Hi-STANDARD / NOFX / BEATLES / PIXIESなどが好きです!!!
▶︎Twitterはこちら↓(フォローお願いします)
▶︎Instagramはこちら↓
▶︎YouTubeはこちら↓(チャンネル登録よろしくお願いします)
▶︎何か用件がありましたら「クリエイターへの問い合わせ」もしくは「get_up_punks@yahoo.co.jp」へご連絡お願いします。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━