芸術で君を殺せるなら!(月刊おもひでを発行し、スタッフにゆきちゃんを迎えた、俺たちの名前は...)【ネガティブリアクションズ⑩】
自分のバンドの自作HPに寄せられたお便りをきっかけに、好きになった女性の自殺未遂。ベーシスト色白の脱退。見え始めた謎の影(幻覚/幽霊)。
そして3人組の時期に"初めてレコーディングしたネガティブリアクションズ"
前回は、その音源の1曲目「ノーラバー ノーフレンズ」のミュージックビデオ(2020年制作)を届けした。
(是非、YouTubeのチャンネル登録よろしくお願いします!)
今回は
・月刊誌の発行
・ネガティブリアクションズにスタッフ加入
・ネットに残っていた当時の情報
について書いていく。
画伯ちゃんは視界に影を置いて、どんな人生を歩んでいく?
前回までは↓↓↓
まとめマガジン↓↓↓
深夜ミーティング
色白が抜けた前後のミーティングで、
「フリーペーパー作って配布せぇへん?」
と提案した画伯ちゃん。
終電後の近所の公園。ドラムの鼻でか君と何時間も話し合いをしている中で生まれた発想。
2005年当時。
フリーペーパーをバンド個人で作ってる人達を見たことが無かったので、新しい層との出会いもありそうな予感がしていた。
何より"音楽を利用した表現の最たるもん"まで、辿り着けそうなポイントが見えかけた感覚があった。
どんな内容にする〜?
ミーティングで決まったのは、
・画伯ちゃんの妄想小説(シュールレアリスムよりな作品)
・鼻でか君の妄想レシピ(レシピの最終行程が毎回"最後に鼻を添えて"みたいなオチだったような...笑 完成品も原稿も探したけど何一つ見つからなかった...)
・無許可で知り合いのバンドのライブ告知
・ゲストに記事を書いてもらう
などなど。
ゆくゆくは市長や町長などにアポを取り、インタビューを掲載する計画だった。
"暮らしの中での表現の重要性"や"高齢者層と若者層の接点を表現によって増やしていきたい"だったりを話して、フリーペーパーに載せたかった。
(※地域の行事等に、若者世代の表現を取り入れて、仕事に繋げたり、認知度を高め、表現への場馴れだったり、高齢者と接することで福祉や介護のリアルを体験する意味も含んでいた)
もう1つは、伝統ある楽器奏者や、楽器製作者へのインタビュー。
"現在の若者世代、次世代にどう伝統を繋げていくのか"など。
そういった類の許可取りに奮闘して、社会や伝統ともコラボを狙っていた。
社会や伝統から離れて嫌ってる装い(全否定=全肯定みたいなバンドカラー。面白いと思う感覚しか信じない)でも、19~20歳なりには面白い試みだと思えたし、地域、他ジャンル、別世代を取り込みたかった。
この発想の最果ては、過疎地域でのフェス。
数ヶ月前からステージや休憩小屋をみんなで作り、3日間くらいの盛大な祭りを遂行したかった。
入場料無料にしても、全てがペイできるような仕組みで。
そして最後に作った全てのものを土地ごと焼き去りたかった。
それは雲になって、雨を降らせて、"夢だったのかも"って。
思わせたかったんだ。
僕たちの青春なんて、一瞬の夢。
死ぬまでその一瞬に引っ張られる。
最高な夢を、非現実的な、超現実的な光景を、この手で生み出したかった。
あの当時にできたら...たくさんの異性と出会えて...
そして...あぁ...
いっぱい...いろんなこと...
これが童貞のエネルギー。
「期間中に出会った知らん人たちが、イチャイチャしてカップルになってほしいし...」
実際の画伯ちゃんなら他人にはそう言うはず。
本当は自分にそんな出来事が起きてほしいのに😂
当時の画伯ちゃんは、こんな空想ばかりしていた。
(いつ童貞じゃなくなるんだ。このやろう!)
着想に至った経緯
2004年頃、ジャイアントジャンカーというバンド時代に、大阪の箕面市長が講演する前座として、舞台に立ったことがある。
これは高校時代の"女子バレー部"というバンド時代の、バンドメンバーによるオファー。繋がりは面白い。
お客さんはすべてお爺さんお婆さん。
「君ら盆踊りみたいやね。よかったわ〜」
叫んで暴れてうろついていただけなのに、年齢、地域、状況で、印象は相当変わるようだ。
オファーをくれた昔のバンドメンバーは、爆音で奇妙なライブをしすぎたのか、途中でお客さんが1人倒れてた。持病があったのかもしれないけどね。
この経験が上記の発想に繋がっていく。
もう若者世代じゃないからやりにくいけど、(当事者が若者世代として、vs高齢者というわかりやすい構図でやりたかったため)いつかはこういった事もしていきたいな。
ケーブルテレビ的な内容をバンド単位でおこなって、それを当時は紙媒体(今だとYouTube等の媒体)でやれたら面白いんじゃないかな、と。
市長と売れてないバンドマンが、ケーキ屋さんを巡って、おすすめのケーキと紅茶を嗜みながら、若者世代との交流によってお互い着想を得合うような姿を流したら...
面白いと思うんだよな〜。
あっちにメリットが無さすぎて却下かな😂笑
フリーペーパーの名前は何にする〜?
そんなミーティングも一段落。
アイデアを出し合い尽くした。
フリーペーパー内のコーナーを決めたあと、活動状況から逆算して、締切日、発行日、配布日を決め、月刊誌として毎月のフライヤー(ライブ情報のチラシ)代わりに、大阪の各ライブハウスへ配布していくことに。
「この月刊誌の名前は何にする?」
と鼻でかが聞いてくる。
また名前を考えなきゃいけない画伯ちゃん。
こんなに様々な名前を考える人生がやってくるなんて。
優柔不断で頭の悪い画伯ちゃんは、なかなか思いつけない。
「ん〜〜〜。んーと...おもいで...」
「おもいで!?」
「月刊おもいで...かな...」
「月刊おもいで!?」
「月刊おもいで〜〜。ん〜〜。あっ!"月刊おもひで"にしよう!!!」
「月刊おもひで!?笑」
残存してた画像データ↓↓↓
こうして"月刊おもひで"企画が始動した。
ここまでお金と時間をかけたフライヤーは、誰もしていなかったと思う。
ここまでぶっ飛んだ企画を続けていけば、絶対に表現の奥に辿り着ける。
認知度も広まっていくはず。
毎月6~8ページの情報を作り出し、印刷し、自ら裁断機で切りわけ、ホッチキスで止め、安全のため端にセロハンテープをつけて保護して...
いま思うと数千枚印刷して、数百部を2人で作ろうとしてたのすごいな。
少し前に紹介した
女装しながらネギをまくライブ動画
こちら↓↓↓
この数ヶ月後に、今はなき"天王寺 不思議の国のアリス"というライブハウスでも、ライブ中にネギを切って配布した。
でもこの日は前フリとして、"入口で渡されるフライヤー"および"月刊おもひで"にもセロハンテープでネギを貼り付けていた。
「なんかフライヤーにネギついてるんやけど笑」
「ほんまや!なにこれ笑」
ざわつく客席。
しめしめと思いながら、2階の楽屋に続く細長い階段で、その様子を伺う画伯ちゃん。
ライブがスタートし、数曲で演奏終了。
無言で、朝イチの市場で買ってきた、新鮮なネギを切っていくドラムの鼻でか。
俺は機材を片付けていく。
スポットライトは鼻でかだけに当たっている。
切り分けたネギを紙皿に入れ、うどんと麺つゆを注ぎ食べていく。
食べ終えると、事前に買っていたパック入りの刻みネギを客席に降りて配布。
また渡されるネギに、お客さんは立ちすくんでいた。
滑っていたのかな笑
ただ不思議なもんで、この数年後にこの時のことを覚えているお客さんに会った。
10人ほどしかいなかったあの瞬間のこと。
「受付でネギを渡されてなんでなんやって思ってたら、ライブ中にまた渡してきたんですもん。そりゃ忘れられないですよ笑」
1人でも覚えてくれていたらありがたい。
「月刊おもひで読んでましたよ!毎月楽しみにしてました。あれもうやらないんですか?山下さん(画伯ちゃん)の小説も、鼻でか君のレシピも面白かったです!」
嬉しかったな😭
月刊誌はここから1年ほど続けていった。
スタッフゆきちゃん
前回の1stデモ音源に、スタッフとして"ゆきちゃん"がクレジットされている。
今でも謎なんだけど、ロングスカートを作ったときの服飾の女の子と同じように、ドラムの鼻でか君が紹介(相手方からのお願いだったかな?)してくれた。
ネギ一式、巨大てるてる坊主、マイクスタンド、リサイクルショップで見つけたマネキンの足、月刊誌、デモ音源CD...
それに加えて機材まで持つと、もう2人組では移動もままならない状況になっていた。
ある日、スタッフしたいからという理由で(とにかく何かのバンドに携わりたいだったかな?)鼻でかがゆきちゃんを連れてきた。
同い年の友達らしい。
小さくて元気な女の子だった。
お互い童貞で、俺は友達すら0なのに、なんでお前は何人も普通に接する女性がおんねん!
と嫉妬とブチ切れをかましたが、話しやすく面白い人だったのでありがたく手伝ってもらった。
ネガティブリアクションズ初期の、全狂気をゆきちゃんは見ていたはず。
理由は忘れたが(彼氏の束縛だったかな?)、こちらも色白と同様にデモ音源が発売されてから顔を出さなくなっていった。
いまだに誰だったのかがわからない...
連絡先も、名字も...いったい何者だったんだ...
人生で絡んだなかで唯一下心なく、接することができていた女性だったかもしれない。
めっちゃいいやつだったんだよな。
あんなに一緒にいたのに、みんなで撮った写真が1枚も無い...
( ゚∀ ゚)ハッ!幻覚やったんかな...?笑
ネットに残っていた当時の情報
今回の最後に、"2005~2006年当時の香り"が残っている、インターネット上で見つけたおもいでたちを、画像に変えてnoteに残しておく。
・雑想さんのHPより
前身バンドのジャイアンドジャンカー時代のことも載っていた↓↓↓
(誤字ってはるけど)
木工用バンドに誘われて出演したイベントも、雑想さんのHPに残っていた↓↓↓
(天王寺 不思議の国のアリス閉店数日前やったんやな...😭
※まだアリスのタオル大事に持ってるよ〜!)
木工用バンドもいつかnoteにまとめたいな。
めちゃくちゃいいバンドだった。
・slap the cultureの他バンドへの掲示板告知より
ネガティブリアクションズとslap the cultureの共同企画↓↓↓
楽しいイベントだった。
「"しこしこギグ"でいいっしょ!」
と命名したら、slap the culture側に
「さすがにちょっと...」
となったので、向こうにイベント名を決めてもらった。
だいぶ歩み寄ってくれてたな。笑
"マスターベイションGIG"だなんて!
どうして有名になったのか経緯は知らないけど、当時あおむろくんがギターを弾いていたバンド!slap the culture!かっこよかった〜!
・画伯ちゃんがevernoteに保存していた歌詞集
夕暮れ
ライブでもしてないし、音源も残ってないんじゃないかな?
でもこの曲は後期ネガティブリアクションズの最高傑作だったはず。
いつだって歌詞がいきすぎてると言われていたけど、夕暮れの1番強い哀しさを出したかったのかな。
いや、意味なんてないな。
傷つけて燃やしたかったんだろうね。
ただ曲は相当良かった。
キチガイ男爵
先日のnoteでも紹介したけど、自作ホームページにお便りをいただいてから仲良くなった、東海地方に住むモミーちゃんからインスパイアされてできた曲。
あはは
視聴サイト→『あはは』
初期2人組時代の名作。
狂気のコード進行はここが人生のピーク。
ライブで即興風にプレイするのも楽しかった!
居場所
視聴サイト→『居場所』
ライブでしていないはず。
本当にどことも馴染めない画伯ちゃんなりのバラード。
夢見てる
視聴サイト→『夢見てる』
これもバラード。
個人的に相当良かったけど、いくらアレンジしようとしても、ドラムの鼻でか君が淡々と同じ8ビートを叩くだけで、好きじゃないのかな?と思い、途中でアレンジを断念した記憶がある。
全ての若きロックンローラー達へ
視聴サイト→『全ての若きロックンローラー達へ』
小島よしおの登場の1年くらい前にできたはずだけど、こっちがパクってるような裏笑いが起きそうで、画伯ちゃんがプレイするのを諦めた。
キレっキレのハイロウズみたいで好きな曲。
テケテケポコポコ
視聴サイト→『テケテケポコポコ』
上記で、ネガティブリアクションズに入ったスタッフゆきちゃんのことを書いたが、彼女に"夢野久作のドグラマグラ"という小説をオススメしてもらったことがあった。
読むと気が狂うという触れ込み。
ゆきちゃんは「絶対あなたの好きな小説」と太鼓判。
それを読み終わりできたのが上記の曲。
ただゆきちゃんは、その頃にはもうスタッフから離れていて聞いてなかったような...笑
1stデモ音源完成→ベース色白脱退→そして"テケテケポコポコ"や、"あはは"が生まれていった。
狂気に身を任せていた。
裸電球
視聴サイト→『裸電球』
スタジオ直前に思いつき、構成をまとめるのに夢中でスタジオに40分ほど遅刻。
ぶちギレてるドラムの鼻でか君に、この曲を披露すると次第に笑顔になっていった。笑
アウトサイダー
これはネガティブリアクションズ中期の名曲。
後日記事にまとめる新メンバーの"ギター妹子"が加入したその日に、その場で作った曲。
バンドは不思議なもんで、メンバーが入ってすぐはアリモノの曲をしない方がいい。
演奏レベルが高い人なら、セッションやジャムを。
画伯ちゃんみたいな演奏力なら、その場で曲を作って、みんなでバンドに新しい命を吹き込む作業をしたほうがいい。
一番大事なのは、全員が同じ意識で、同じ場所へ向かうこと。
ソロや、サポートメンバーでは絶対に出せない、謎めいたエネルギーが満ちるんだ。
この曲もなぜか音源が残っていない。
転機となったような、ネガティブリアクションズを表す象徴的な曲調の忘れられない曲の一つなのに。
・ライブ鉄板集
"居場所"と"夢見てる"は上記の通りライブではプレイしていないはず。
おそらくメンバーに「いまライブでできる鉄板の曲たち」という意味と、「まだ完成してないけど、最後尾に載せてるからやりたい曲って気づいてや」という意味を含んでメールを送っていたんじゃないかな😂笑
・evernoteに1つだけ残っていた、画伯ちゃんの妄想小説
ネガティブリアクションズHP、月刊誌おもひで、その中で連載していた、山下清の妄想小説。
恥ずかしくてスクリーンショット1枚だけ。
なんとなくの空気感を味わってほしい。
まだ童貞で、友達もいなかった頃のこの感じを。
今も恋人や友達いてないようなもんやけど笑
この画伯ちゃんのnoteのアクセスが、月間1万~2万ビューくらい。
それに匹敵するような勢いを、当時の妄想小説から感じていた。
コメントもいいね欄も無いからハッキリとわからなかったけど。
ホームページに届くお便りや、ライブハウスで会った人に褒められることが多かった。
「次のアップ楽しみにしてるね!」
と言ってもらえることが音楽より多かったから、今でも文章に対しての方が自信がある🙆♀️
あとがき
色白が抜け、狂気が増していくなかで、音楽性も深めようとしていた。
たった2人で。どこまでできるんだろう?
今回の記事では紹介していない、ネガティブリアクションズ中期(2005~2006春頃)の"音楽性が高い楽曲"を、動画にして次回の記事でお届けする!
いろんな感情の反動は、どんな形を作っていくんだろう?
僕たちは、僕たちを何者にするつもりなんだろう?
つづく
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https://heavyendies.bandcamp.com/album/menbo
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