うえはら げん🦄金融マーケットインフラ・オタク

オタクそして金融業界の探検家。Snowflake 金融インダストリー統括部長←金融プラットフォーマーのシンフォニー日本初期メンバー←ゴールドマン・サックス20年。 金融、企業の業務効率化・フィンテック、B2B戦略など。 https://linktr.ee/gen.uehara

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オタクそして金融業界の探検家。Snowflake 金融インダストリー統括部長←金融プラットフォーマーのシンフォニー日本初期メンバー←ゴールドマン・サックス20年。 金融、企業の業務効率化・フィンテック、B2B戦略など。 https://linktr.ee/gen.uehara

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最近の記事

B2Bフィンテックの砂漠で #3 - さらなるインパクトを求めて

金融マーケットインフラ・オタクのゲンです。ChatGPTもo1がリリースされ、AIもさらに賢くなってきました。 そんな中で「B2Bフィンテックの砂漠で」シリーズ#1、#2を書いてから時間が経ってしまいましたが#3を書くときが来ました。 Snowflakeへやっといくらかの人には直接会うこともできお伝えできましたが。この度AI・データクラウドのプラットフォームSnowflakeのインダストリー事業開発本部を立ち上げ、金融インダストリー総括部長に着任いたしました。 でも会っ

    • 保険業界の解体新書:ホケンノミライ(金融・フィンテックの祭典④)

      Japan Fintech Weekには保険にフォーカスしたイベントもあり。 さて今年の金融庁企画の壮大なJapan Fintech Weekについてnoteを書いてきたが、今回のホケンノミライのイベントが4部作の最後である。今まで書いてきたnoteはこちら。 ・壮大なJapan Fintech Week(金融・フィンテックの祭典①) ・FIN/SUM:日本のすべてに金融の興奮を(金融・フィンテックの祭典②) ・巨大な黒船の襲来、Japan FinTech Festival

      • 巨大な黒船の襲来、Japan FinTech Festival(金融・フィンテックの祭典③)

        神田明神でカンファレンス?しかも全てのセッション英語で同時通訳もなし? 日本で開催しているとは思えない常識を覆すセッティングだが、これこそがJapan Fintech Weekの中のメジャーなカンファレンスの一つJapan FinTech Festival である。今年三月に開催のカンファレンスの意義、そしてそこから見られる日本の金融でのイノベーションの起こし方など考察してみたい。 Japan FinTech Festival とは?フィンテックの領域に関わって長い人達な

        • FIN/SUM:日本のすべてに金融の興奮を(金融・フィンテックの祭典②)

          Japan Fintech Weekについての投稿第二弾はFIN/SUMについて。僕は普段から公言している長年のFIN/SUMファンである。金融パーソンとフィンテックパーソンが1週間同じ空気を吸うことができる機会というのはとても大事だと信じており、登壇していたこともあるしこのnoteでも過去にまとめや意見などを出すようにしている。 注目のセッション(アーカイブは4月14日まで)今年8年目となるFIN/SUM、今年も興味深いセッションが目白押しで数多くのセッションを拝見させて

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        • フィンテックで金融も社会も豊かに
          33本
        • DXについての学び
          14本
        • Web3、メタバース、NFT、DeFiなど
          9本
        • (金融)AWS re:invent 2021年まとめ
          3本
        • 楽しい働き方について
          15本

        記事

          壮大なJapan Fintech Week(金融・フィンテックの祭典①)

          今年の3月の前半は金融庁企画のJapan Fintech Weekということで金融、フィンテック関係のイベント目白押しだった。 今年初開催のJapan Fintech Weekは今までも毎年開催していたFIN/SUMという巨大イベントの他に、国内、地域向けイベントや海外との繋がりを考えたイベントなどを同時に連携開催することによって金融・フィンテックの更なる発展を促そうと考えられたものである。そしてそのイベント数は20以上! 自分が特に注目して参加したのは以下の3つのイベン

          壮大なJapan Fintech Week(金融・フィンテックの祭典①)

          組込型保険 = フィンテック? ~「Embedded Insurance 2.0」の考察~

          Finatext河端さんが以下の組み込み型保険(Embedded Finance)に関する記事で素晴らしい考える機会をくれたので共有。 Embedded Insurance 1.0と2.0記事の中でEmbedded Insurance 1.0とはシームレスに保険のプロセスを埋め込むことを可能にし、時には「保険の存在感を極力なくして意識を向けさせない保険加入」ともある。 そしてタイトルにもある「もうからない」の視点も興味深く、確かに単価の低い保険を扱えば薄利多売ビジネスなの

          組込型保険 = フィンテック? ~「Embedded Insurance 2.0」の考察~

          defi tokyo行ってきました:分散型金融の金融的システムの高度化

          今週は世界的web3イベントのETH Globalがまさに東京で「ETH Global Tokyo」を開催しております。こちら世界的イーサリアムハッカソンの東京イベントです。 ハッカソンも参加して見たいな、と思っていたものの残念ながらなんともならず。でもETH Global Tokyoはサイドイベントがものすごい充実しております。 その中でもやはり金融に身を置く人間としてはdefi tokyo。主に現存の金融側(#TradFi)の世界に身を置きながらも新しい金融(#DeF

          defi tokyo行ってきました:分散型金融の金融的システムの高度化

          FIN/SUM 2023 前半戦のまとめ ~冬なんて怖くない~

          今年も僕が世界で一番大好きなカンファレンスだと言ってはばからない金融庁とNIKKEI共催のFIN/SUMが丸の内で開催されている。間違いなく日本での金融・フィンテックのカンファレンスとしては最大だと思われる。まだ今週中開催なので今からでも興味がある人には行ってほしいし、セッションはアーカイブも発信されるのでチケットを持っている人は見ることができる。 そして何を隠そう。弊社Symphonyも日本ではFIN/SUMに育ててもらったともいえるほど、FIN/SUMでの過去の登壇とい

          FIN/SUM 2023 前半戦のまとめ ~冬なんて怖くない~

          「金融AI成功パターン」を読んで、また保険APIハッカソンなどからも見る日本での金融イノベーション前進の形「共創」

          2月23日発売、一般社団法人金融データ活用推進協会(FDUA)による「金融AI成功パターン」早速読みました。 この本は金融でのデータ活用やAI活用の面でとても素晴らしいヒントを提供してくれるが、さらにその一つ上のレイヤー「金融でのイノベーションの形」にもヒントを提供してくれている。そして今週開催されたProtosure社、FINOLAB共催の埋込型保険APIハッカソンも同じヒントを提供してくれているのでそのような領域を探ってみたい。 「金融AI成功パターン」の本が可能にす

          「金融AI成功パターン」を読んで、また保険APIハッカソンなどからも見る日本での金融イノベーション前進の形「共創」

          ChatGPTの現在位置 〜 金融マーケットインフラ・オタクからの観点から 〜

          昨年11月のリリースから一気に世界の注目を集め、日本でも今大注目の対話型AIであるChatGPT。IT業界などにいると話題に出ない日がないほどである。自分も思うところあり、金融業界でもなるべく多くの人たちが自分の手で触って試して理解したり、意見を持った方が良いと思うので登壇する機会などには一つのトピックとして話すようにしている。 そんなとても話題の対話型AIであるChatGPTについて技術的な詳細ではなく、この技術の現在の立ち位置やインパクト、そして将来に向けて考えることな

          ChatGPTの現在位置 〜 金融マーケットインフラ・オタクからの観点から 〜

          デジタル庁発信の「Web3.0研究会報告書」を読もう

          毎年年末には読まないといけないものが一気にどーんと発信されたりしますが(みなさんやっぱり「今年中に」発信しよう、っていうのがあるんでしょうか?)、今年もそんな流れにもれず12月27日どー--んとデジタル庁のホームページに リンクこちら とても良くまとまった報告書です。ただし78ページの大作(このような報告書では短い方ですが)読む人が増えると良いな、ってことで思ったこと少しまとめてみます。 早速本題に入ってみるが読み始めてみると と章分けされており、盛りだくさんである。

          デジタル庁発信の「Web3.0研究会報告書」を読もう

          FTX破綻:超基礎的なまとめ(金融マーケットインフラ・オタクより)

          連日報道され世間を騒がしている米国仮想通貨交換所FTXの破綻であるが、複雑であるのと情報が細切れに出ていることもあり と、とても間違っているわけではないが、もっと大局見たほうが良いのに、と思われる意見も良く見かける。個人的に興味があり、色々読んでみたので自分が読んだものの一部の紹介とともに、超基礎的なまとめを共有したい。まずはお断りから なのでもし「これ違うんじゃない?」「この意見賛成しづらい」などあれば是非ご連絡ください。では早速 let's go! 何が起きたのか?

          FTX破綻:超基礎的なまとめ(金融マーケットインフラ・オタクより)

          web3の世界に最適なDAOを立ち上げるには?

          今までweb3, NFT, DAO, DeFiなどについて色々なnoteを書いてきたが(こちらのマガジン「Web3、メタバース、NFT、DeFiなど」参照)、実際にDAO(Decentralized Autonomous Organization - いわゆる分散型自律組織)を作ってみようと考えるとまたハードルは一気に上がる。実は現在DAOの立ち上げを検討中でしかも日本にある数々のDAOが現在避けているトークンの活用、そしてトークンでの価値交換も可能にしたいのでさらに難易度が

          web3の世界に最適なDAOを立ち上げるには?

          金融のコアの世界とDeFi (#web3)

          ここ2か月ほどweb3, メタバース、DAOなどについてのnoteを書いてきたが(以下のnoteマガジンにまとまっています) こちら自称金融マーケットインフラ・オタクである。たとえweb3の話であっても、金融やDeFi(Decentralized Finance - 分散型金融)の世界などが本丸であり、そちらについて触らずにオタクの名を語り続けることはできないと思うので早速飛び込んでみることに。ただ今回の分析については一般論ではなくあくまでも僕の持論なので賛成意見、反対意見

          DAO(自律分散組織)の可能性と地方創生:DAOについて、その②(#web3)

          こちら先週のDAO(自律分散組織)の考察に続いて2つ目(今回で終了です)。その①は👇。 ①でぼんやりと見えてきたDAOの定義。結構否定的な要素も出てきて、まだまだベストプラクティスがなく色々な人たちが「試してみている」世界。でも結構はっきりと出ていたのが そして2週間続けてClubhouseでもこのトピックでディスカッション。 報酬やトークンと法定通貨の関係やはり最初にある程度クリアしないといけないのが報酬やトークンの法定通貨との関係。やはり「働く」ということはそれなり

          DAO(自律分散組織)の可能性と地方創生:DAOについて、その②(#web3)

          DAO(自律分散型組織)のモヤモヤの中で:DAOについて、その①(#web3)

          (6月6日朝に「何か簡単にみれるものある?」の章を追記しました。) DXブームの次のweb3ブームだろうか?ただこのようなブームとも呼べる動きが色々な体験のデジタル化へ社会を動かしてくれているのは良いことだと思う。特に日本のような人口が減少傾向にある社会では不足する労働力を機械で補うというのは有効な将来の道の一つであり、機械に労働を手伝ってもらうためには色々なことをデジタル化して機械のサポートが可能な世界にしないといけない。 ただweb3を考えるときに大事なのは技術からのデ

          DAO(自律分散型組織)のモヤモヤの中で:DAOについて、その①(#web3)