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DAO(自律分散型組織)のモヤモヤの中で:DAOについて、その①(#web3)

(6月6日朝に「何か簡単にみれるものある?」の章を追記しました。)
DXブームの次のweb3ブームだろうか?ただこのようなブームとも呼べる動きが色々な体験のデジタル化へ社会を動かしてくれているのは良いことだと思う。特に日本のような人口が減少傾向にある社会では不足する労働力を機械で補うというのは有効な将来の道の一つであり、機械に労働を手伝ってもらうためには色々なことをデジタル化して機械のサポートが可能な世界にしないといけない。

ただweb3を考えるときに大事なのは技術からのディスカッションではなく、「何を解決したいのか」「どんな未来を作りたいのか」という思想からスタートすること、というのは以前こちらで

書いた通りである。そしてそのweb3の思想、技術の中でもDAO (Decentralized Autonomous Organization - 自立分散型組織)が一番何であるか?何が期待できるか?というのが理解・期待に人によってばらつきがあるのかな、と思われたので自分で考えながらリアルタイムでnoteにその軌跡を残せれば情報共有になるかなということでブックマークや少しの考察を残すことに。

DAO (Decentralized Autonomous Organization - 自立分散型組織)とは?

DAOについて何かを僕が文章で書いて説明するよりも、インターネットにも色々書かれているし、こちらの伊藤穰一氏のビデオを見るのが一番良くまとまっている。

・プログラムされた契約で組織を運営する
・DAOの通貨をもらう(持っている分に比例して投票など)
・大変な資金集めのプロセスなどを通らずにクリック一つでもっと自由な組織を作れるイメージ
・簡単にプロジェクトをスタート・運営できる
・作ってダメだったら捨てればよい
・今まで参加できなかったステークホルダーが参加できる
・ヒトは複数のDAOのプロジェクトに参加する(好きな時に好きなプロジェクトに)
・すべての組織がDAOじゃないといけないわけではない(向いているものと向いていないものがある)

などが大事なポイント。

ディスカッションをしてみて

さてここからもっと自分の周りのものなどに繋げて考えないといけないところだが、ラッキーなことに一人で悩まなくてはいけない訳でなく僕にはclubhouseという「集合知」がある。そして今週ちょうどこのトピックにかかわるセッションが二つもあった。

2つのセッションから出てきたのは

自律分散が有効なのは価値と熱量が共有できる範囲まで

出てきた可能性のある例としては

・京都の町づくり、地蔵盆のしきたり(京都以外のメンバーの多数が僕を含み地蔵盆について聞いたことはなかった。)
・ジャニーズのファンクラブ
・宝塚の私設ファンクラブ

などであった。確かに価値と熱量が共有できる範囲である。そして懸念点としてはそこで発生するトークン。法定通貨(日本の場合は「円」)と交換可能にしたいのはやまやまだがそれをしてしまうと

・他の通貨目的の人などが入ってきて価値と熱量が共有できないメンバーが入ってきてしまう。
・おそらく国としてそれは止めないといけなくなる。そのようなトークンの乱立は金融政策の効果を弱めてしまうので。

たしかに。ではトークンはあくまでも価値を共有するもの、組織の決断を投票するためのもの、またその生態系で使われるものであり、法定通貨と結ぶのは難しくなる。

アートやクリエイターの世界

「価値と熱量が共有」が可能な世界の一つがアートである。そこでclubhouseでも共有された「Nouns」のプロジェクトがこちら。

Nounsには、10人の創業者「Nounders(ナウンダーズ)」がいます。彼らは毎日1体が自動生成されるNFTの売上を一切受け取っていません。ここが、Nounsが極めてWeb3的であるとされるゆえんです。

「この仕組みにより、創業者たちは自らを他のNFTオーナーと同じ立場にあえて落としています。NFTを販売することで利益を得る立場ではなく、創業者も他のオーナーと共にNFTコレクションを一緒に盛り上げていくという立場に身をおいているわけです。」

確かに。プラットフォーマーがほぼすべてのコントロールを持っているといわれる web2の世界ではなく、とても web3的といえよう。

中央集権的な力は不在、全員がフラットな立場にあるNouns

メタ国家??

そして今までの例に対してもっともっとDAOは広い範囲で使われるべきと語っているのがこちらの本である。

我々の自由と希望を取り戻す
善なるツールが
ブロックチェーンを基盤とした
DAOである

ブロックチェーン技術を利用すれば、従来の国家的枠組みから完全に分離したバーチャルな"独立自治体"の創設も不可能ではない、とのこと。

こちらの本は僕のバーチャル本棚にも並んでいる。

DAOをサポートするツール群

DAOは思想でもあるがツールでもある。「簡単にプロジェクトをスタート・運営できる」ツールであるのでそれをサポートするツールや技術があるはず。ってワオ、こんなにあるんだ。ほとんど触ったことない。

出典:What is a DAO? (In 2022) https://daocentral.com/blog/what-is-a-dao

そしてこの図に出会うきっかけを作ってくれたこの記事も海外事例などが出ていて素晴らしい。

何か簡単に見れるものある?

早速盛り上がってきて実際のプロジェクト見てみたい、と思った人。僕と一緒です。既に國光DAOなども動いています。早速アプリダウンロードしてみました!

まとめ

とりあえずこんなところかな。ブロックチェーン、暗号資産、NFT, DeFiなど他のweb3の技術に比べてDAOの方が試す機会も今まで少ないし(僕が企業勤めだからかもしれないが)まだまだちゃんと理解し、自分ではっきりとした意見を持つには少し時間がかかるかも。まだまだ氷山の一角しか見れてないし理解していない自信がある。もっともっと大きなチャンスがあると思うし、実際に触れる機会をアグレッシブに有効活用したい。

「なんだよ。全部読んだけどはっきりした定義で終わってないじゃん。」と文句を言いたい方、お疲れ様です。web3はまだ思想段階でこの思想に賛成する人たちがどんどん生態系を作っていくものと思われます。なのでこの時点で定義が終わっていると考えるのが不自然だと考えます。僕と一緒にもがきながら、引き続き勉強しながら、色々トライしてみましょう🤣。

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