無意識に頭と心を酷使しつづけた結果、「頭を空っぽにしたい」を飛びこえていきなり「精神的に安楽死したい」まですっとんだ話。
私はふだんから
意識しなくても勝手に
いろいろな物事を
細かく感じとったり
深く処理したりする
タイプの人間のようです。
そしてその分
通常よりも多く
そして長く休む必要のある
人間だったのです。
しかし
過去の私はそれを知らず
ふつうの人と
同じ程度にしか
休まない日々を
送っていました。
なのでだんだん
しんどくなっていく
わけですが
自分が人より
消耗しがちなことも
多くの休みが必要なことも
知らないので
(どうして
普通に過ごしているだけでしんどい?
大変なことは一つしていないのに。
大変なことがないのなら
それをやめることもできない……。
原因もわからなければ
解決方法もわからない……)
と悩みながら
結局何もできずに
数年間放置して
過ごしていました。
ただ漠然とした
「しんどい」だけを
抱えながら。
そして来たる限界の時。
他にも
精神的なしんどいことが
重なっていたのもあって
布団から出ようとしても
何故か起き上がれない日が
頻繁にあったり
数日間
連絡アプリが
開けなくなったり
果ては部活中に
みんなのいる中で
突然泣き出しそうに
なったり。
(なぜ回避できたのか
不思議なくらいの偶然ですが
そのときはなんとか
泣き出さずに済みました)
もう限界だったので
その後は何もかもをやめて
家で過ごすことにしました。
それで
冒頭に書いた通り
私は無意識に
いろいろと感じとったり
深く処理したりする性質で
その分 長く多く休んだり
意識的に頭を空っぽにしたりする
ことが必要だったりしたわけですね。
だけどそれを知らず
全くやってこなかったため
正確にいつからだったのかは
覚えていないのですが
「頭を空っぽにしたい」という
感覚に気がつけず
無自覚に無視したまま
日々を過ごし続けた結果
いつの間にか
「何も考えたくない、
何も喋りたくない」
「言語を理解せず、
言葉を聞いても
何も感じないようになりたい」
「全ての外界の刺激を
受け入れたくない。
心をむりやり揺り動かされたくない」
「誰かに全ての支配権を預けて、
思考を眠らせた人形になりたい」
「精神的に安楽死したい」
というようなことを
自然と考えるように
なっていました。
要は「頭を空っぽにしたい」の
究極進化版みたいな感じですね。
空っぽ度合いがとても強いし、
空っぽでいたい期間もすごく長い。
ちゃんと自覚して
小出しにしていれば
もっと小さな望みで
済んだはずなんですけれど
自分に必要な分を
ちゃんと休まずに
溜め込みすぎたので
単なる「頭を空っぽにする
時間が取りたい」にとどまらず
ここまでの強大な望みに
膨れ上がったわけです。
……ということに
その思いがピークだった頃は
気がつかず(客観視が
できていなかったので)
世間には
共感してくれそうな人が
いないどころか
理解できずに
批判してくる人しか
いなさそうだなあ……と
かってに
少々の不満と憤りを
感じていたりしました。
これでも途中までは
自分は何の悩みもストレスもなく
苦しんでいない幸せな人間の
つもりだったんですよ。
いやあ
無知と無自覚って
こわいですね。
そして
その後がまさに現在
という感じなので
回復しきったわけではなく
ちゃんとした回復までの経緯を
書くことができなくて
申し訳ないのですが
せめて
これまでの経緯を
記しておくことで
私と
同じような性質の皆さまが
同じ道をたどらないよう
ダメだった前例みたいなものに
なれたらいいな……と
思っております。
大変なことをしていなくても
つかれていないくても
定期的に 強制的に
しっかりと休んでくださいね。
音 光 におい
人の声などの
刺激のない
心も身体も
リラックスできるような
おだやかな場所で休めたら
それが理想だと思いますが
そうでなくても
毎日数十秒だけ
寝ないけど
寝っ転がってみたりとか
頭を空っぽにしてみたりとか
目を閉じてみたりとか
そういった時間を
ちょっと作るだけでも
きっと違うと思います。
今は無自覚だとしても。
優しくて悲しめるあなたが
どうか少しでも救われますように。
疲れきってしまって何もないあなたが
どうか少しでも安らかになれますように。