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アパレル販売員のためのあれこれ

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四六時中仕事のこと考えてるので、せっかくだから書いておこうと思ってnoteにしています。 アパレルは万年人不足だし、シフト制ですれ違いが多く、あまりメンバーと仕事について話す時間…
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#アパレル

RAGTAG Online から、来店のお礼メールが届いた件

ECサイトでカゴに商品を入れたままにしていると、だいたい数時間から一日くらいで「お忘れではないですか?商品がカートに残っています」という通知が届きます。忘れているというより、決済前に寝落ちしていたり、決済を躊躇していたりしているわけですが。サイト側からするといわゆる“カゴ落ち”という状態で長引くのを避けたいため、設定時間が経過すると送られてくるものです。

一方で、ECサイトから来店のお礼メールが

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〈端境期のアパレル〉店頭だからつくれる顧客と売上

 昨年の長かった夏を踏まえて、例年よりも軽めの秋もので24FWを立ち上げるお店が増えています。かつては9月といえば実売期で、ウールのニットや秋用コートなど季節の先取りアイテムを我先にとご来店されるお客様が多かったものですが、最近ではごく一部に限られるようになりました。

「そろそろ何か欲しい」を「これを買って帰りたい!」に変えよう

 今年も気温の高い秋が予想されるなか、買ってすぐ着られる“夏素材

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販売員がお客様にモノを伝える時に気をつけるべきこと

販売員がお客様にモノを伝える時に気をつけるべきこと

販売員の皆さま、販売員の仕事に興味がある皆さま、こんにちは。

販売員は、お客様になんとか商品の良さに気づき理解していただこうと、色々な切り口でモノを伝えようとします。

たとえば、「日本に数台しかないシャトル織機でゆっくり織られて」とか、「職人がひとつひとつ手作業で編んで」とか、そういった誰かの時間や手間が掛かっていることが商品の付加価値になり他者と差別化できるきっかけになると思っている販売員さ

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とにかく店頭に放り出されがちな、中途入社の販売員の皆さんへ

とにかく店頭に放り出されがちな、中途入社の販売員の皆さんへ

 こんにちは。

 新卒組には入社時にみっちり研修をするくせに、店舗採用が多い中途入社組はだいたい初日から店頭に放り込まれます。その上経験者として採用されていると、初日から売って当たり前。さっさとひとり立ち扱いされて、必要なはずのことも教わらないまま「まぁ、大丈夫っしょ」くらいの空気で何となく放置されがちです。

 本当は中途入社を受け入れる側に伝えなくてはいけないのですが、そういうことをしている

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ニッポンのものづくりを語る、蝶矢シャツのおっちゃんについて

ニッポンのものづくりを語る、蝶矢シャツのおっちゃんについて

蝶矢シャツという、老舗のシャツブランドがあります。

その昔、日本の紳士たちが初めて見よう見まねで「シャツ」というものを着るようになった明治の頃から在るそうです。

今はオリジナルラインの他に〈YINDIGO A M〉というブランドとコラボラインを展開している関係で、知るようになりました。私は今、YINDIGO A M の一員です。

ご存知の方も多いと思いますが、蝶矢シャツは、過去に一度倒産して

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ECやWebに駆り出された販売員が気をつけるべき音「よ」「ね」

ECやWebに駆り出された販売員が気をつけるべき音「よ」「ね」

販売員の皆さん、小売業の皆さん、こんばんは。読まれる頃にはおはようございます、でしょうか。

丑三つ時ですが、明日から新しい契約先の仕事が始まる緊張のせいか、全然眠くないので書きはじめてしまいました。

緊急事態宣言で前代未聞のGWとなった5月も終わり、明日6月1日からは通常出勤の方が増えそうですね。

決してコロナが終わったわけではないので、対策はしっかりとって、健康に活動していきたいものです。

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「アパレル販売員の自習室」という名のサークルをつくりました

「アパレル販売員の自習室」という名のサークルをつくりました

 こんにちは(こんばんは)。

仕事先が営業自粛で、仕事してるんだかしてないんだか分からない生活強いられているアパレル販売員の皆さま、お元気ですか?

 とりあえず、毎日何かやっていきましょう。そして、なんでもいいので仕事に関係あるようなことを発表してみてください。頑張って勉強しても、発表の場というか試す場がないとやっぱりつまらないと思うのでこの場を作りました。ぜひご活用ください。

(4/21、

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「愛」なんかでいいチームがつくれるものか

「愛」なんかでいいチームがつくれるものか

こんにちは。こんな荒んだタイトルなのにページを開いてくださってありがとうございます。

今回の内容について投稿はtwitterでもよかったのですが、「いいチームづくりは最終的には愛」のようなことを言われる方が結構いらっしゃるので、これは反対意見になりますから、タップして読む一手間のあるnoteに書くことにしました。twitterって他人の主張が不意に目に飛び込んでくるから、時々気持ちをかき回されて

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コートの売り方:アプローチと最初の質問編

コートの売り方:アプローチと最初の質問編

アパレル販売員のみなさん、お疲れ様です。

気温は徐々に下がりはじめて、冬を越せるアイテムを目的にお買物や下見に来られるお客様が増えていると思います。やっとですね。

秋冬は単価の高いものが多いので、より着実な接客が必要と考えられます。「アプローチを早めにして、目的をお聞き出しして、ニーズに合ったものをご提案していきましょう。まずは種まきを!」…朝礼などで、こんなことを言われる毎日ではないでしょう

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骨格診断やカラー診断で似合うモノを知ることと、お洒落になれるかどうかはまた別の話

骨格診断やカラー診断で似合うモノを知ることと、お洒落になれるかどうかはまた別の話

これだからアパレルの人は…なんて言われそうだけど、あえて書きます。なんやかんや20年はファッション業界にいるので、ちょっと書かせてください。

似合うということは、着る人に自信を持たせてくれるし、とても良いことだと思います。販売員の私自身、似合うものに出会ったときのお客様が見せる、戸惑いと嬉しさの入り混じった表情が大好きです。

「診断系」が浸透することで服装に悩む人が減るのはとても良いことだし、

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販売員には本当に「地位向上」が必要なのか?地位は用意されるものだろうか

販売員といえば、ご存知のとおり、最近は相当人気のない職業のようです。

なりたい職業アンケートの結果などはもう、下から数えたほうが断然早いです。

人気がない理由は、賃金の低さや身だしなみにお金がかかること、土日休みの友人と休みを合わせにくいこと、シフト制で生活のペースがつくりにくいこと、などです。

それから、ごまを摺って媚びへつらうような売り方をする人がいるものだから、薄っぺらい職業だと思われ

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クレームを受けているとき、あなたはどんな顔をして聞いていますか?

クレームを受けているとき、あなたはどんな顔をして聞いていますか?

こんにちは。

ヒト相手の商売をしていると、大きさや頻度の差はあれど、クレーム自体は避けられないものですよね。

あなたは、クレーム対応は得意ですか?

私は、好きではないけど、得意です。というか、学生時代のアルバイトも数えたら20年以上接客業に従事して、場数を踏むうちに、得意になってしまいました。クレーム対応のタイトルがついた書籍などを読んだ記憶はないけれど、現場で経験を積むうちに、ロジックで対

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アパレル「週報」の書きかた

アパレル「週報」の書きかた

先週、「動員が少ないと嘆きながら、実は誰も集客に真剣に取り組んでいない不思議」というタイトルでnoteを書きました。
https://note.mu/funrastic/n/n364d36fb8b44

その中で週報に触れたのですが、現在私自身が新店舗のオープニングスタッフを育成中ということもあり、週次報告書のありかた、書きかたについて改めて考えるに至りました。

売上週報の理想と現実まずは週報の

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接客時の言葉遣いで気をつけたいのは文法や敬語のレベルよりもその印象

以前から、販売員をやるうえで大切にしていることを聞かれたときは「自分自身がリアルにお客側でいること」と答えています。

私がお客様だったらされたくないことはしない、というのとは少し違って、売る側に浸かってしまうと買う側の感じ方やモノの見え方に鈍感になってしまうからです。

たとえば売る側にいると、教育として丁寧な言葉遣いや正しい敬語は当たり前になっていて、そこにフォーカスすることは多くなるし、正解

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