アパレル「週報」の書きかた
先週、「動員が少ないと嘆きながら、実は誰も集客に真剣に取り組んでいない不思議」というタイトルでnoteを書きました。
https://note.mu/funrastic/n/n364d36fb8b44
その中で週報に触れたのですが、現在私自身が新店舗のオープニングスタッフを育成中ということもあり、週次報告書のありかた、書きかたについて改めて考えるに至りました。
売上週報の理想と現実
まずは週報の存在意義について、具体的にしてみます。
このように、「理想」ではブランドが伸びるために結構大事な報告書なのですが、実際は…
こんな感じのものが多くないですか?
週報を書かせる前に教えることがある
なにも店長が書かなくてもいいとは思いますが、上の「■週報の理想」で確認したような大事な報告書であるにもかかわらず、中堅以下のスタッフに「書類作成トレーニング」的に任せていることはありませんか?
価値ある週報を書くには、情報収集力、動向に対する嗅覚、お客様が放った一言が真意なのか断るためのテキトーな嘘だったのかを見抜く力などが必要です。
このような力がないうちに週報を書かせると、本当の意味ではものすごく中身のないものが出来上がります。
例えば売れなかった理由がスタッフの考察力が低くて分からないとき、お客様が新作に対して思いつきで言った「○○だったらよかったのに」「○○色は無いの?」などを大変もっともらしく書いてしまうのです。
「書く練習」は他でやりましょう
具体的な数字を使って分かりやすくする、文体を整える、そういうことは、報告すべき内容を自分で収集して取捨選択できるようになってからで十分です。
どうでもいい数字をこじつけで並べて比較して、よくできた週報を書いた気になっているよりは、「上手く書けないけどこういうお客様が多かった」「こういうお客様が最近多いのはなんでだろう?」「急にこれが売れなくなった理由はなんでだろう?」について、話せる・聞ける・探ることができるようになるのが先ではないかと思います。
新人のうちからお互いにそういう話をする時間をとり、小さな気づきを検証するクセをつけていくと、店内・社内ともに有意義なコミュニケーションが図れるのではないでしょうか。