未来調達日記(2023/03/30更新)
*フォロー、スキ、などよろしくお願いします。
2023/03/30(その2)
私はこれまで日本テレビ「スッキリ」でご一緒した女性評を書いた。
「犬山紙子さんについて」
「日テレ「スッキリ」での松嶋尚美さんとの思い出」
「日本テレビ「スッキリ」水卜麻美さんについて」
「日本テレビ「スッキリ」でご一緒したハリセンボン・近藤春菜さんについて」
「日本テレビ「スッキリ」でご一緒した下川美奈さんについて」
2023/03/30
日本テレビ「スッキリ」の最終出演。
https://twitter.com/earthcream/status/1641249633279283200?s=20
ということで、みなさま、またお会いしましょう!
2023/03/29
仕事帰りに桜を写真とりすぎ。なぜか加齢とともに桜が好きになるのはやむなしか。
2023/03/28
仕事帰りにいったPOINT OF JAZZが最高。マイルスのポートレートを買ってしまう。
2023/03/27
某大企業の役員様と食事。ううむ。酔ったときに申し上げたコメントすらも、議事録にまとめていらっしゃってびっくり。これが強さなのか……。
2023/03/26
前日の興奮がさめやらない。Thousand Eyesは最高でしたよ!
2023/03/25
まじでFRONTLINE FESTIVALは最高!
世界制覇しよう。Sable Hillsは楽しみ。
2023/03/24
まあ、やむなしかな……。
2023/03/23
まさかのキングクリムゾンがサブスク解禁なの? 全アルバムを速攻でダウンロードした!
2023/03/22
雑誌の企画でマッカランが届くが、これ10万円もするの??
2023/03/21
会食が続く。デザートでおなかいっぱい。
2023/03/20
SEVENTEENはすごいなあ。
2023/03/19
仕事帰り、とにかくうまい。
2023/03/18
仕事だけど遠いよー。
2023/03/17
卒業のタイミングで泣いてしまいます。
2023/03/16
ひさびさに読み返したら面白すぎてびっくりした。
2023/03/15
ポケモンカードを探しても、どこにもない!
しかし、あまりにもないので子どもがゲームセンターで遊んでいると、大量のコアラのマーチが獲得できた! 禍福は糾える縄の如し!(笑)
2023/03/14
仕事帰りに飲んだ白州で完勝。
2023/03/13
chatGPTが話題をさらうなか、私がMONOQLOで連載しているマンガは花くまゆうさく先生が書いていただいています!
2023/03/12
シン仮面ライダー公開記念。
2023/03/11
やっと「野望の王国」を読破!最高に面白い!
2023/03/10
君は誰だ?
2023/03/09
日本テレビ「スッキリ」に出演。なんとNiziUメンバーから直々にCDを頂戴しましたー!!
2023/03/08
本日は東レの食堂に行く。なんであんなに安い金額ですごい料理が提供できるんだろう。さすが大企業。おそるべし。
ところで仕事のあとにいったファミマで飾りが最高なんですよ。ツマミをこういうディスプレイする?すごいなあ。
2023/03/07
なんと高校時代に聴いていたサベジグリードのCDが再販ですぐに買う。すごいなあ。こういう音楽だったんだね(ベースが大きいように感じる。これは昔の記憶を私が捏造しているのかもしれない)。
2023/03/06
コオロギ食ってどう思いますか?
あんまり私は関心しませんが(感心しませんが)、どうなんでしょうね?
2023/03/05
私のBE:FIRSTをカバーした動画。
https://twitter.com/earthcream/status/1438493733037633540
https://twitter.com/earthcream /status/1434091703904833538?s= 46&t=xpxryfEb4kvk899t8GMeJQ
https://twitter.com/earthcream /status/1439979892158853122?s= 46&t=xpxryfEb4kvk899t8GMeJQ
2023/02/20
この前、びっくりしたのだが、私には休日がない。改めてカレンダーで確認すると土日もほとんど本業の資料作成等で働いており、2月は休んだ日は一日だった。
それはどうでもいい。本日、通勤中に聴いた『aikoと井口理のオールナイトニッポン』が最高だった。どうしようもないトーク、脱力、リスナーの適当さ、どこを切り取っても最高だ。そして、最後のセッションも……。
いやあ、井口さんはすごいなあ。なんで、この安穏とした雰囲気を醸し出せるのだろう。
働いている場合じゃないよ、と思う。井口さんとかaikoさんのように軽やかに生きていけたら。
2023/02/19
この日、とても不思議なことがあった。麻布十番あたりを12時に歩いていたら、通り過ぎる方に「こんにちは」と声をかけられた。だから私も「あ、はーい」と対応した。
すると、その方が首を横に振るのだ。「なんか違うなー」という感じで。あれはなんだったんだろう。
なんか、こういうことで傷つくことが多い。きっと私は自意識過剰のレベルが低いと思う。もっとメディアに出ていて自意識過剰のレベルが高かったら大変だろうなあ。
2023/02/18
自宅をいろいろと整理していたら、はあちゅうさんの著作を発掘! このタイトルは見事。
2023/02/17
このところ本業が忙しすぎて、現実逃避に、昔に聴いていた音源を発掘している。
2023/02/16
この前のタイにて。
2023/02/15
酒場で原稿を書く。なんとか5000字を書いて、その後にオフィスにいった。このところあまりに忙しいなー。
2023/02/14
仕事場を整理していたら、あまりにも光栄なインタビュー原稿が出てきました!
2023/02/13
昔のライブハウスの原稿を書こうと思ったら、この写真が! すごいですよね!
2023/02/12
私は、メディアの方から「こういうこと書けませんか?」と聞かれる。それで書けたらすぐに送付する。
支払通知書を見たら驚いた。おっと、いつの間にか「これだけ書いていたんだな」と自らびっくりする。記事はだいたい2時間くらいで書く。それで月に何回かご要望があって、見てみると新入社員の月給を超えている。そして税金を支払っている計算になる。
なるほど、私はいつの間にか、このように23年前の新入社員時の実力を超えているのか、と感慨深かった。
2023/02/11
千葉県で、あのTHOUSAND EYESのYU-TOさんと食事。
2023/02/10
タワマン文学についてインタビューを受ける。そしてFBS「めんたいワイド」に出演。さらに、その後に本業の資料作成。
2023/02/09
本日はCHAIのみなさんと会って感動!(日本テレビ「スッキリ」にて)。なんつーか、すごいバンドですよね。
OOIOOというか、エンジェリンヘビーシロップの現代的解釈と言うか……。
https://twitter.com/earthcream/status/1623679693177393152
2023/02/08
坂口孝則さんが語る「調達コンサルタントになった理由」【Yahoo!ニュース voice in Session】に出演。PODCASTでいつでも聴ける。
それにしても11年、同じことを言っているのだが、「コンサルタントという仕事は胡散臭い」という人がいるのに違和感を抱く。というのも、世の中はそこまで甘くないので、実力がなかったら淘汰されているだろうし、実際にそうだ。
長年にわたって続けている人は間違いなく実力がある。適当なことをやっていたら、誰からもお金を払ってもらえなくなる。
あまり他人の仕事におせっかいを焼くのではなく、ご自身の仕事を気にしたほうがいいと思う。というか、他人のことなんて批判する時間があったら、自分のことを頑張ったほうが生産的では?
2023/02/07
本日は朝からテレビ会議。大変ですねえ。その後にオンライン研修。10時から16時30分まで。さすがに、これだけ話し続けると疲れます。
2023/02/06
雑誌「BURRN!」を見ると、Thousand EyesのDOUGENさんとYU-TOさんがインタビューに答えている。
フィルアンセルモのDOWNは面白くない!とYU-TOさんは面白いなあ。私もそう思っていたけれど(笑)。ここまで端的に言われるとすごい。
2023/02/05
やっと仕事のプロジェクトが一段落。かなり時間がかかったけれど、報告資料を作成。疲れましたですわ。
2023/02/04
先日、仕事の途中でゲーセンに寄って、BE:FIRSTの景品のあるクレーンゲームを探す。そんで調べたらすごい人気だったので、下をツイート。
https://twitter.com/earthcream/status/1621651805213184000
私は「これだけの人気はすごいなあ」という感想と「うわあ、これは金銭的にBESTYは大変だなあ」という感想をもっていたのだが、あくまで事実だけを記した。
しかし私が驚いたのは、「BESTYによって経済が回っている」といったリアクションが多かったことだ。そうかあ。
そこで、ここから口調(文章の調子)を変えて説明します。まず、経済効果がある、という方々は冗談でお書きになっているでしょう。ですが、あえて真面目に語ります。
たとえば、BESTYのみなさんがクレーンゲームに3万円を費やすとしますよね。それはたしかに大変な効果があります。しかし重要なのは、その3万円を、のちほど節約するかどうかです。
つまり3万円を使ったけれど、違う何かの3万円をケチったらどうでしょう。プラスマイナスでゼロになりますよね? これを代替効果と呼びます。(これは一般論として)よく「経済効果が〇〇億円」とかいうんですが、多くの場合は、このマイナスの代替効果を計算していないんですよね。
しかし、BE:FIRSTをきっかけに、消費もガンガンにあがっているのだったら、それはたしかに日本経済にプラスといえます。みなさんはどうでしょうか?
とはいえ、私は経済効果よりも、好きなんだからそれでいいじゃん、というくらいでいいのかな、と思います。自分を見失うのが人生の醍醐味ではないでしょうか。
BE:FIRSTを応援したいし、それだけでいいかな、と思う、今日このごろです。
2023/02/03
朝から本業でコンサルティングの資料を作成する。脱炭素に関わるもので、なかなか考えなければならない。私はオフィスにホワイトボードがある。おそらく、買ったもののなかで、もっとも”お金を生んだもの”としてホワイドボードを上げるだろう。
たまにクライアント先に行くと、会議室にホワイトボードがないケースがある。なんということだろう! 知的生産の大半が失われているのではないか? なお、Zoomではお絵描きホワイトボードがあるが、使っている例をさほど知らない。きっとオンライン会議で生産性が落ちるのはホワイトボードを使っていないせいではないだろうか。
私は大型のホワイトボードを買えなくても、「貼り付け型ホワイトボード」を強く勧める。生産性がまったく違う。
この日は、さらに原稿を書いてから、FBS「めんたいワイド」に出演。さらに、その後に竹内謙礼さんとのイベントを開催。非常に疲れたが、なかなか面白かった。
2023/02/02
朝に日本テレビ「スッキリ」出演。そして終了後に飛び出して、本業でさまざまなインタビュー。このところ、日本の買い負けについて私は興味がある。
ところで本業とは別に、このところ東洋経済オンラインで記事をたくさん書いた。これらは「書いてほしいなあ」と言われて、平均で2時間後に送付している。
「卵が高くなった」と驚く人が知らない最新事情
Panasonicが録画用ブルーレイディスクやめる訳
サブウェイに身売り観測が飛び出した3つの背景
「初任給30万円」ユニクロ、ジーユー賃上げの意味
マクドナルドの値上げに驚いた人が知らない真実
書くのは私の本業ではない。ただ、おそらく本業の人よりは速く書けるのではないか。これには訓練が必要だが、訓練次第では可能だ。書くときに、何を自分が言いたいかを想起すればいい。あとの情報は、その内容によって自動的に決まる。
2023/02/01
まじかよ。仕事の移動の途中で、新宿でゲームセンターに立ち寄る。BE:FIRSTの景品がUFOキャッチャーにあるらしいから。すると、通常は一台あたり100回/日らしいのだが、最大で1300回/日になったものもあったらしい。おそるべし効果……。なお、私はまったくキャッチできなかった。
さて、このところ本業では、二酸化炭素排出量(GHG)計算のとくにスコープ3について試算を行っている。やや専門的になるもののカテゴリ1をいかに実測に近づけるか。電力と燃料燃焼(スコープ1と2)はたやすい。さらに省エネ法は温対法での実績もある。ただしスコープ3のカテゴリ1はほぼ無理ゲーで難しい。
海外事業者の実践事例を見ても、排出係数以上のものはない。ただ海外企業は堂々と(私からすれば適当な数字を)公表している。これはもっと深掘りする必要がありそうだ。
2023/01/31
岸田文雄首相が5月からの脱マスクについて検討を指示したそうだ。つまり、「検討」から「本格検討」ということだろうか。
なんにしても、職場でこういうことが起きるだろう。
「YOU、マスク外しちゃいなよ」
「(余計なお世話だよ)このままでいいですよ」
「YOU、無理しないでいいって」
「(化粧もしてねえし)いいですって」
「YOUの素顔を見たいよ」
「それ、マクハラ(=マスクハラスメント)ですよ」
ええと、現在の職場ではマクハラが問題となっています、いやあ、大変ですねえ、現代の宿痾ですねえ、これは異常だ!
というワイドショーがさんざん報じるだろう。
2023/01/30
もう、とにかく良くて感動した! まずは見てみてください。タイトルがすごく素晴らしい!「今日という日が生まれた時から決まっているように」
ところで、仕事では現在、コンサルティングで半導体調達の納期短縮問題に取り組んでいるが難しい……。
2023/01/29
居酒屋にいったら、麦焼酎「ほ」というのがあって、なかなかだった。有名なのかな?
2023/01/28
市ヶ谷駅にて、こんなところまで人気なの?ヤクルト1000だけ売り切れ!
たぶん、小売店を探せば探すほど疲れて、よく眠れそう!
2023/01/27
このところ2001年9月11日のテロについて書籍を読んでいる。それも普通の意図ではない。
あのテロでブッシュ元大統領は「戦争だ」といった。つまり国民国家間の戦争観を覆した。それはカール・シュミットなどの思想からも読み直すべきだろう。そして、9.11はリスクの感覚も書き換えた。これまで国家という「見える」ものがリスクだったものの、「見えない」テロ組織が脅威になった、ということだ。
ということは……。と私は思う。ここで話を飛躍させる。つまり、日本は自然災害など「見えない」脅威にそもそも付き合っていたということだ。ならば、日本こそが危機管理の先端を進んでいるといえないだろうか。
この辺の思想はまだ詰めきれていない。しかし、アナルコキャピタリズムの思想とか、ノージック「アナーキー・国家・ユートピア―国家の正当性とその限界」を読み返す必要があると感じている。
無国家主義の極論が、おそらく真実を洗い出すだろうから。
2023/01/26
今日、朝から日本テレビ「スッキリ」に出演。その後に、ある店に行ったら、「いつもテレビを見ています」と言われた。
それで思い出した話がある。少し前のことなんだけれど、福岡で夕方に一人で食事をしていたら「『めんたいワイド』をいつも見ています」と言われた。これは普通に考えれば、その人の嗜好を語っただけであり「お、おう」としか言いようがない。
ただ、私がFBSの「めんたいワイド」に出演していると知っていて、そう声をかけてくれたんだろう。だから「そうですか。では、今日のコメントはどうでした?」と質問した。
ちょっと意地悪だった。おそらく「いつも見ています」の意味は「たまに見ている」くらいの意味なんだろう。だから逆質問された人は固まってしまった……。
日本語って難しいね。
2023/01/25
平日なのに渋谷は大変に混雑。きっとほとんどの人はコロナについて心配していない。というよりかは、かかったらかかったで仕方がないよね、と思っている。
私といえば気にしている。しかし私はインフルエンザだろうが何だろうが気にしている。病気にはかからないにこしたことはない。それにしてもこの3年で全世界の人類が疫病について知識が高くなった気がする。
それにしても公衆トイレで用を足したあとに、まったく手を洗わない男性が一定数いるよね。あれなんなんだろう……。
2023/01/24
おおー。櫻井翔さんの「大病院占拠」は4.3%! 順調な滑り出し。でも、もうちょっと視聴率があってもいいね。期待します!
2023/01/23
先日、小学生と中学生の恋愛術について聞いた。これほんとうなのかなあ。たとえば女性が気になっている男性がいるとする。
「私は、オムライスが好きです」
とメールすればいいところを
「好きです」
とまずメールして
「私、オムライス」
と書くらしい。
そんなわざとらしいことやるかね? とは思うんだよね。どうなんでしょう。
2023/01/22
本業で取り組んでいることについて述べる。やや専門的になる。企業の売上と利益は直線的に伸びると思われていた。これは大学の経済学や中小企業診断士の勉強で学ぶ「CSV分析」というものだ。
しかし実際には売上が伸びると、外注費やらでコストがそれ以上に伸びてしまい利益を減少させる場合がある。
ではサプライチェーンとしては、取引先にどれくらいの業務量を任せたらいいのだろうか。これが問題意識だった。適度な業務量がわかれば、こちらも取引先も幸せだ。
この課題について高田直芳先生の「会計&ファイナンスのための数学入門」が回答をくれる。これはSCP分析というもので曲線分析をすればいい。しかしほとんどのサプライチェーン関係者は数式を理解できないかもしれない。
ところで高田先生は尊敬しているのだが、いまのところの結論はCSVとSCPの折衷案だ。この話は、おって……。
2023/01/21
歩いていると、「せんせい~~殺して~~」という声が聞こえてきた。
四谷三丁目のちかくだ。これは演劇の練習だったのだろうか。それとも実際の声?
世の中は実に文学的な事象にあふれている。
2023/01/20
2022年の会社の決算ができつつある。ざっくり売上高を見てみると、コンサルティング収入が8割くらい。テレビに出たり雑誌に書いたりという売上はそんなに多くないんだなあ。しみじみ。
2023/01/19
ふとテレビをみて考えたけれど、子供向けのヒーロー番組では、善玉も悪玉も仮面をかぶっている。奇妙だ。違いは、自分が正義と考えているか、自分が悪と考えているか。
このテーマは新しくない。ずっと哲学でも考えられてきた。さらに新しくは岡田斗司夫さんが「世界征服は可能か」で論じている。それで驚いたんだが、私はこの本をアマゾンで3回も買っているらしい。なんかすごいな。
2023/01/18
今日も朝から晩まで仕事、仕事! 通勤途中や仕事中など音楽を聴いているが、この一週間でもっとも聴いたリストです。
・Electric Elite(Riot City)
・ダークネス・イン・ザ・ライト(アンアース)
・トゥー・メイク・ユー・クライ・アンド・ダンス(エレクトリック・モブ)
・ユーズ・ユア・イリュージョンⅠ&Ⅱ - スーパー・デラックス・エディション(ガンズ・アンド・ローゼズ)
・Parrhesia(アニマルズ・アズ・リーダーズ)
よし来週こそは暇にするぞ! といって12年が過ぎた。みなさま、お体だけはご自愛なさいますように。明日も5時起きだ!
2023/01/17
仕事で二つの原稿を書き、そして、ついに264ページの異常に長い資料を作成し終わった!!!
ということで夜からはSable Hillsのライブに向かう。UNEARTHとのジョイントは最高だった!
メンバーの方にはあまりご挨拶できなかったけれど、メタル万歳! ライブハウス万歳!
2023/01/16
海外のウェブサイトを見ていると、「ウォルマートがセルフレジを廃止しようとしている」と記事を読む。うむ、反時代的な……と思っていたら、どうもセルフレジをいいことに会計しない人が増加していたらしい。
なかには抜き打ち調査をしたら、カゴの半分しか会計していない人もいたようで……。これは貧困とか収入の問題ではない。米国の給与は上がってるし、レジに通さなかった人が低収入なわけでもなかった。システムの抜け穴だった。
これは考えさせられる。
こう考えるとアマゾンのような「IDで入店」「買ったものは自動的に引き落とし」くらいしか無い気がする。
それにしても本業の仕事が忙しすぎる……。
2023/01/15
息子が小学生の高学年にもなると、彼女ができた友達なども出てくる。「小学生なのに彼女なんて……」と思うあなた(私もだ)、おそらくその感覚は古い。
世の中が少子化で晩婚化なのに、彼女/彼氏の保有は早期化しているのだ。
先日、ママ友同士の会話に参加させてもらって驚愕した。
ママ1「この前、息子(5年生)が彼女を連れてくるっていうのよ。それを夫に言ったら『どういう素性の女子か調べろ』って言われてさあ」
ママ2「素性っていっても、家庭環境もわからないでしょう」
ママ1「わからないっていうかさあ、どうも、その子のお父さんは、あれ、その、なんていうの、あれよ、あれ。情報商材を販売して暮らしているみたいなのね」
ママ2「情報商材って何? 詐欺みたいなやつ?」
ママ1「いや、マルチよ、マルチ」
ママ2「マルチって、マルチーズのこと? イタリア?」
ママ1「いや、マルチ商法よ、ネズミ講、ネズミ講」
ママ2「うわあ。〇〇ちゃん(ママ1の息子のこと)には近寄らせないほうがいいわね。」
ママ1「そうでしょう。だからパパ(ママ1の夫のこと)に言ったのよ、あの家は宗教よって。そしたら『デートは許さない』っていうのよ」
ママ2「そりゃそうよね」
なお、冷静に付け加えておくが、マルチ商法とマルチーズ(犬)は関係がない。またチーズ(Cheese)はイタリアの食品であってマルチ商法とは無関係だ。マルチ商法とネズミ講も異なる。さらに、宗教ではない。
私は無理解な両親を離れて、真実の愛を実現させてほしい、と小学生カップルに願いたい。
*なお私の息子らは彼女を連れてくる様子も、気配も、まったくない。
2023/01/14
朝から晩まで、このCDを聴いて過ごす!
2023/01/13
朝から資料作成で、午後はFBS「めんたいワイド」に参加。その後に飲み会。
ところで、私の毎年の企画がある。それは「あなたのことを知りたい」というもの。貼り付けておく。
==
突然ですが、お願いがあります。なぜ、あなたがこの文章を読むにいたったのか教えてくれませんか?
私のことを知っていたならばどうやって、あるいは偶然これを目にしましたか? 私とコンタクトをしたことがない方、教えてください。私しか読みません。どういうルートで人は知られることになるのか。最近、どんどん気になっています。社会実験のようなものです。
知りたい、あなたのことを。どんな会社で、どんな人で、どんなことに悩んでいて、どんなことを考えているのか。もしお手数でなければ自己紹介みたいなメールください。 sakaguchitakanoriアットマークcobuybtob.com まで。
ただ「この質問に答えてください」といわれてもお答えできないときがあります。悩み解決コンサルは本業でやることにしているので、ごめんなさい。でも、sakaguchitakanoriアットマークcobuybtob.com までメールいただけた人のメールは必ず読みます。もちろん、メールは私しか読みません。
可能なら返信をします。でも、あまり期待せずにお待ち下さい。できなかったらごめんなさい。
自己紹介したくないところは、書いていただかなくても結構です。ブログやHPで公開することもしません。
どういうきっかけで出会い、さらに、どういうひとなのでしょうか。
==
2023/01/12
私はサブウェイを愛用している。そんなときに、サブウェイが身売りするかも、というニュースが! ということで早速、原稿にした「サブウェイに身売り観測が飛び出した3つの背景」。東洋経済オンラインですぐに読める。
2023/01/11
午前中に仕事。その後に雑事をこなしていると「30分後に(正確には34分後に)ラジオがあるんですが出演してくれませんか」と電話。TBSラジオ「SESSION」だったんだが、もちろん断らずに……出演。
その後に、東洋経済オンラインで同じ内容で執筆依頼。ううむ……。1時間は空き時間があるな、と書いてみた。
では、TBSラジオと東洋経済オンラインで依頼があった話題とは……。
ファーストリテイリングの賃金UPについて。興味あるよね。
すると翌日の日本テレビ「スッキリ」でもこの話題を取り上げるらしい。やはり明るい話ではあるよね。
そもそも優秀な人はたくさんのお金をもらうのは当然かもしれない。だから、この手の話で見逃せないのは「全員がただただ上がります」ではなく「みんなが能力に応じて上がります」という点。ファーストリテイリングももちろん人によって上がり幅が異なる。
良くも悪くも実力主義に移行しているということかな。
2023/01/10
私はTwitterをやっている(@earthcream)。有名人のアカウントを見ていると、反論にたいしてムキに再反論している人が多い。なかには、自分宛てのメンションではないのに、エゴサしてコメントする人も多いようだ。
この感覚が私にはわからない。これはエゴサしてコメントするな、という意味ではない。それは人間の自由の範囲だ。
しかし、私は「自分の意見を理解していない人間が批判してくるのだから、それに対して反論しても、その反論も理解されない」と思っている。ということは反論もしても意味がない。だから反論しないほうが良い。
それなのに、相当に頭がいい人がいて、取り上げるまでもない下らない意見にムキに反論している。なぜあれほど相当に頭がいい人なのに、下らない意見に反論したくなるのだろうか。それはおそらく「ムカつく」といった原始衝動的なものなんだろう。
私のTwitterアカウントでは、ほぼ反論には対応せず、さらに褒め言葉にも反応していない。他者がどのような意見をもっても自由だし、それは短い人生からすればどうでもいいことで、みんなは自分を満足させる趣味を磨くべきだろう。ところで私は絵画や音楽、文章、などなど趣味を磨いてきた。
みんな、誰かのツイートに反応しない訓練をしたほうがいいですよ。
2023/01/9
私の青春に欠かせないバンド「SHELLSHOCK」。そのVo/Guitar伊藤さんとPODCASTを収録! このリンクから聴けるのでぜひ!
2023/01/8
私の息子はYouTubeを使って、クレーンゲームの攻略法を勉強している。11歳なんで、「そんなの勉強してもわからねえだろう」と思っていた。しかし、本日100円で30~40個くらいのコアラのマーチをゲットしていた! すごい。YouTube!
2023/01/07
「ダウンタウンのせいで日本ではミュージシャンが減った」なる説について書いてみたい。
なお誤解なきよう付け加えるが、これはダウンタウンの批判ではなく、むしろ褒め言葉だ。
私は鶴見俊輔の「限界芸術論」に影響を受ける高校生活を送り、さらにサブカルチャーに浸かり続けた。カイヨワ「遊びと人間」も私にとってはサブカルチャー論であり、浅羽通明先生の名著「大学で何を学ぶか」も、「サブカル好きの社会不適合者(私のことです)がいかに生きていくべきか」というテキストとして読んだ。
さて「ダウンタウンのせいで日本ではミュージシャンが減った」論だ。私は個人の趣味からライブハウスを中心に活動するミュージシャンと親交が多い。そのとき「中高のときやることがなかったんですが、音楽を聞いた瞬間にピンときて弾き始めました」とおっしゃる方が多い。
つまりストリートワイズな若者は音楽に進んでいたわけ。
しかし、ダウンタウンの影響は大きかった。お笑い芸人が「自頭が抜群で、ただ勉強はやる気がない若者」の目標になってしまった。だから、自頭抜群の若者はミュージシャンではなく、お笑い芸人を目指すようになってしまった。
すべて松本人志さんが優秀すぎるから起きてしまったこと。これが、「ダウンタウンのせいで日本ではミュージシャンが減った」だ。
ミュージシャンと話すと、ほんとうに何でも柔軟に答えてくれるし、自頭が凄い人が多い。彼らが音楽ではなく、お笑い芸人を目指したとすれば……。私は演芸文化も好きである。しかし音楽がもっと好きかな。
なお私はヘビーメタルを愛好する中年にすぎないが、音楽文化論でいえば「聴衆の誕生 - ポスト・モダン時代の音楽文化」「ニッポンの音楽批評150年100冊」「歌謡曲」を勧める。
ところでミュージシャンの方々に「ダウンタウンのせいで日本ではミュージシャンが減った」論の正しさを聞いてみたい。
2023/01/06
朝からサプライチェーン関係の原稿を書く。送付。そして週プレの原稿を書こうと思っていたら急ぎの仕事が一本。その資料を作っていると、テレビの仕事の時間になった。FBS「めんたいワイド」でリモートで出演している。
その後に、バタバタと渋谷に移動。今日は新年会で、Sable HillsのUEDAさん、Keitaさん、ならびにThousand EyesのYU-TOさんと食事。
いやあ、会話が途切れない会だった。面白かった。メタル普及のためになにかやりたいと私は思っている。
2023/01/05
朝から日本テレビ「スッキリ」出演。朝5時おき。
ところで本日のテーマは「マグロ初競り」「少子化対策」といった内容だった。少子化がもっとも長い尺だった。私の考えを述べる。
・少子化対策は「①めちゃくちゃ育てやすくする」「②生んでくれる因子を増やす」「③なくなる命を救う」ということだと思う
・①子供に対する国や地方の投資が少ないから少子化になってしまう、という意見がある。しかし、これはなかなか証明し難い。細かく見ると、多少の投資の差があっても子供の出生率につながっていない
・②そして欧州で出生率向上に成功したような国でも、移民政策が功を奏している。つまり子供を生む移民を招いれた側面が大きい
・③私は単純な人工中絶の反対論者ではない。いろいろな事情があるだろう。ただ日本では年間に15万もの人工中絶が行われている。出生が80万人にたいしてかなり多い。養子縁組などの充実が必要だ
ところで①は、どうせやるなら子供が一人生まれたら1億円ほど払えばいい。しかしこれは財源を無視している。であれば、500万円から1000万円を払う。これはおそらく50年くらいで回収できるから、50年以上、その子が長生きしてくれたらペイするだろう。
しかし、子供国債などで上記の政策を実現する可能性はほぼない。つまり日本は堕落するだろう。
2023/01/04
新幹線に乗っていると、40代の知人女性が離婚するとただちに、20代の男性と再婚したと連絡があった。「これはすごい! そんな年の差で、年下の男性と結婚するんだ」と思った私は古いのだろう。
「男女の年の差が逆ならわかるかもしれない」と思った人がいるとすれば、もっと古いのかもしれない。
ところでその女性は子供(たしか娘)が一人いたのだが、連れていくことにしたらしい。そして離婚するとともに、20代の男性と知り合って再婚した。20代の男性は生活力にあふれているかというと、そんなことはなく年収は300万円ていど。しかも預貯金は100万円なかった、らしい(男性が隠しているかもしれないが)。
女性の幸せも、男性の幸せも多様だ。ゆえに、離婚せずに苦しい結婚生活を続けるのも人生だろうし、新たな未知なる再婚に飛び込むのも人生だと私は思う。
どうせ人間は100年くらいで死ぬのだから、好きに生きればいい。
ところで私は、その再婚した知人の40代女性の連絡で気になったことがあった。その内容では、再婚した20代の男性が、かつてその女性が付き合っていた男性と似ているらしい。
もしかすると30代と40代の出会いとは、人生の昔の思い出との再会なのかもしれない。以前に出会った男性と似た人との再会。以前に出会った女性と似た人との再会。
ところで、ここでみなさんに勧めたい作品がある。「藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(3)」に収録された「分岐点」だ。ネットでも見られるが、さすがに違法アップロードのURLを紹介できない。
この作品は、若い頃に「二人の結婚したかもしれない女性」がいた男性の話だ。つまり、男性が主人公で、もしかしたら女性Aと結婚していたかもしれないし、女性Bと結婚していたかもしれない話。
では、女性A、あるいは女性B。どちらと結婚していたら幸せだったのだろうか。もしかしたら、みなさんにも経験があるかもしれない。どっちと結婚すべきだったのだろうか……と。
「藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(3)」の「分岐点」はきわめて面白い結論を用意している。
あとは20代男性と再婚した40代の知人女性の幸福を祈るばかりだ。
2023/01/03
「MUSIC MAGAZINE」は愛読しているし、アルバム視聴の参考にしている。しかし2022年のベストアルバムはどうかな、という感じ。まあ、いろいろな感想があっていいよね。
2023/01/02
むかし、サエキけんぞうさんだったと思うが、歌詞に「正月みたいな青空」ってあった。なんとなくわかる。雲があっても、なんというのか透き通った、新年にふさわしい空。
2023/01/01
今年も残すところ364日となった。今年の抱負は「抱負を考えるくらいなら、早めに行動しろ」にしたいと思う。
2022/12/31
今年はいろいろなことがあった。ウクライナ侵攻のときは、仕事がどうなるかと思った。しかし、仕事自体は順調でなんとかなった。2023年はもっと飛躍させたい。
ところで年末にテレビを見ていると、複雑な気持ちになった。子どもたちはまったくテレビを見ようとしない。それが古すぎるという。コンテンツ、速度、そして範囲。YouTubeのほうが良いという。
新聞は全国で200万人も購読者が減った。少子高齢化でかつスマホの時代にはしかたがない。2000年当時に新聞を志望していた就活生たちは、現在、なにをやっているだろう。テレビはサッカーなどのライブコンテンツがあるため生き延びている。しかし、どうなるのだろうか。
自分自身のコンテンツは古いのか、それともまだ価値があるものか。ずっと考えていた。
2022/12/30
可憐な女性を描いてみよう、ということで。逆さだと描きにくいんですよね。どうかなあ。
2022/12/29
2022年は暗い年だったので、絶望、ならびに希望というタイトルで女性を描いた。どうかなー。
2022/12/28
今日は佐賀県。せっかくと思ったので小麦の奴隷に向かう。すると閉店! 残念!
ラーメン食って帰る。
2022/12/27
今日は朝から日テレ「スッキリ」今年最後の収録。ひさびさにマキシマムザホルモンのナヲさんとご一緒した。
今年の最後は旧統一教会(本来は協会)のネタとダンスワンプロジェクトだった。高校生の青春ってコロナ禍でほんとうになくなったんだなあ、としみじみ。
2022/12/26
「世界金玉考」を読む。アカデミックに金玉の話を真面目に書いた珍書。しかし学びが多い。なぜ人は金玉に惹かれるのか。
その後、今年最後の仕事を仕上げようとして仕上がらない。私は会社でずっとThe調達シリーズの刊行を続けている。たとえば2022年版はウクライナの小麦をモチーフにした。刊行が1月だからほぼ奇跡的だった。これは全国のサプライチェーン関係者が考えるべきトピックスをまとめたもので、さらに無料で配布しているものだ。ぜひこの機会にダウンロードいただきたい。
原稿を一つ書いて送付。
2022/12/25
朝からビールを飲んで、その後に散歩して、子供と遊ぶ。今年も疲れました。働きすぎです。もっと楽して稼ぎたい、とおそらく22年は言い続けている気がする。
2022/12/24
六本木ヒルズの近くでは若い時男女が写真撮影に忙しかった。おそらく30年前の1万倍は写真を撮っているだろう。そして、その写真はスクリーンショットという特徴がある。
それにしてもこの1年は暗いニュースも多かったけれど、年末くらいは明るく終わりたいもの。
2022/12/23
朝から異常にバタバタ。今日は3つの原稿を書いたあとにテレビ出演。合計で8000字ほどを書いて、そのあと報道バラエティ番組に出るのだから、人生はよくわからない。ところで私の速読法ならぬ、速書法については「仕事の速い人は150字で資料を作り3分でプレゼンする。」にすべて書いた。
その後、次の用事まで数時間ほど空いたので、嵐の櫻井翔さんの絵を描く。
ここで定年後の趣味について書いておく。よく定年後は趣味を増やせと書いてある本は多い。たしかにそうだろう。定年後の時間は莫大だ。しかし、同時に定年後に趣味なんて増やせるか、とも思う。ほんとうの趣味=ホビーとは、人生を賭けてやるものだし、それくらいでなければ高いレベルになれないのでは?
高いレベルでなくてもいい--っていう意見もわかる。しかし高いレベルじゃないと楽しくないと私は思う。だからどんなに忙しくても現役時代に趣味を磨かなければならない。どうすると同趣味の人脈も増える。
あとピアノも練習しなければならない。それもかなりのレベルにならないと面白くない。森博嗣さんがエッセィで何度も書いているけれど、ホビーとは「遊び」っていう訳はふさわしくない。生き様、くらいがちょうどいい。
古典だが、趣味や遊びと人生を考えている人は、カイヨワ「遊びと人間」、ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』などを読んでほしい。
2022/12/22
朝から日本テレビ「スッキリ」出演。その後に14時まで時間があったため、書籍をまとめ読み。
「対論 1968」:笠井潔さんの新作で楽しく読んだ。うむーなるほど、笠井潔さんからすると呉智英さんの評価は……。うむむ。戦後民主主義批判をふたたび考える意味でも、小熊英二さんの「社会を変えるには」を再読する意味でも価値があった。
「教養としての上級語彙」:再読決定。付箋だらけになった。私はいつ、著者の宮崎哲弥さんから卒業証書をもらえるのだろう。
「コインロッカーベイビーズ」:言わずと知れた村上龍さんの傑作。何年ぶりに読み返したかわからない。橘玲さんが勧めていたので再読。こんな話だったっけ? あまりにもラディカル。すげえな。再読ついでに「愛と幻想のファシズム」も注文しちゃった。
その後に、メロディックデスメタルバンドのThe Art Of Mankindのウーミンさんと食事。なかなか面白い話と本音が聞けた。
こういった良いバンドをもっと知らせるために何ができるかをもろもろ考えた。
2022/12/21
まさかのポケモンカードは全部売り切れ! おそらく困っている父親が全国で100万人はいるに違いない。
それにしても、子供向けのおもちゃって、もはや家電量販店でしか購入できなくなっている。私は「1円家電のカラクリ0円・iPhoneの正体」を書いて薄利多売の家電量販店ビジネスを描いた。しかし家電量販店は薄利のままで、住宅や生活雑貨などを吸収しつつ、より拡大している。まさに日本の象徴。すごい規模になっている。
仕事の後、飲み会まで一時間ほど空いたので、私が出演しているFBS「めんたいワイド」のMC3名を書く。1時間だから、まあ、このていどかなあ、と。
2022/12/14~2022/12/20
「もう、どうしていいかわかりません」。こんな発言を訊いたらどう思うだろうか。
先日、韓国に行ってきた。仕事の写真は公開できないため、スキマ時間の写真をいくつかアップ。
それで冒頭の「もう、どうしていいかわかりません」の話。韓国の経済格差は激しく、出生率は0.8くらいしかない。日本の1.8とくらべても低い。一流大学を出ればいいけれど、そうでなければマトモな仕事もない、と嘆いている人がいた。
悲しみと将来への希望が、明暗のようにそそり立っている。
私は何もいえなかった。
2022/12/14
SHELLSHOCKの伊藤さんと久々にお会いする。
なんだかすぐ時間が経っちゃった。
2022/12/13
仕事関係で食事。いろいろお話して面白かった。
ところで思うんだけれどレストランで「これでご注文の品はお揃いでしょうか?」と訊かれるが、あれはどうにかならないものか。
「注文した品目はわかりますが、どういうものが来るかわからないので、これで全部揃ったかはお店側の人しかわからないと思うんですよ」と言うようにしている。
すると「そうですか、それならば、これで全部です」と言われる。それなら、最初から訊かなければいいのに……と思うのだが、どうだろうか。
2022/12/12
ダムダックダレルの似顔絵を書いたよ。
2022/12/11
「なんなのよ!」と、女性から怒られた経験がある人はどれだけいるだろう。
息子の忘れ物を取りに、息子の友だちの家に取りに行った。すると、ドアを開けるとすぐさま、そう怒られた。
どうも、夫婦喧嘩で夫が家を出ていったばかりらしい。夫と私を勘違いした……ということらしいが、夫婦にはいろいろ起きるよね。うん、起きるよ。でも、それでも個人の選択ですから、どのように選択するのかはわからないが……。このご夫婦の場合は離婚だという。
なお、この文脈で勧めるのは良くないかもしれないが「人間関係を半分降りる」が最高の安堵をくれる。人間関係で悩んでいたら必読ではないか。私は、福田恆存さんの「私の幸福論」は年に一度は読み返す必読書だ。
2022/12/10
大竹伸朗展は最高だった。あまりに最高だった。そして私はきっと多作の人に惹かれるのだと思った。
2022/12/09
私はFBS「めんたいワイド」にコメンテーターとして出演している。大変に不思議なことなのだが、福岡で食事をしていると「観ていますよ」と言われる頻度が高い。
たとえば東京のキー局で出演するとする。FBSで出演するとする。さらにそれぞれ10回出演するとする。そして東京と福岡で10回ずつ外食するとする。そうすると、福岡で声をかけられる確率が高い。
なぜだろうか……。
私の仮説は次のとおりだ。東京のキー局ではMCを向いて話している。いっぽうでFBSでは画面(つまりリモート出演なのですね)を向いて話している。つまり視聴者にとっては、目が合うか、目が合わないか、という違いがある。そしてFBSはリモート出演なので、視聴者と目が合っているはずだ。
だから、おそらく視聴者にとってはFBSに出ている方が、私を”身近だ”と感じるのではないだろうか。あくまで仮説だが、私はこの仮説から逃れることができない。
2022/12/08
仕事があまりに忙しくて、そのあいだに加藤さんの似顔絵を書いてみた。どうだろうか? タブレットだけで書いたのだが、もうちょっと上手くなれるかも?
2022/12/07
どうもこの記事がよく読まれているらしい(上の「鈴木邦男さん」のタブは無視してください)。光栄なこと。
2022/12/06
このところ、スキマ時間(5分とか10分とか)をどう使おうかと思って、”そうだ! 絵でも書こう”と考えて書いている。まずは自分自身の自画像です。
2022/12/05
笹崎里菜さんと仕事。頭の回転の速さにびっくりした。逆にアナウンサーで遅い人に出会ったことはないけれど。私、大学生のころに「アナウンサーになりたい」と思ったことがない、というか、そもそもそんな職業が人生の選択肢になると考えたことがない。なんつーか、人前に出るのみを仕事にしている人ってすごいね(遠い目)。
ところでワンマンツアー記念に「BE:FIRST / Milli-Billi -Special Dance Performance-」を観た感想を書いておきたい。
ややこしい話なのだが、これを語るには”J”文化を語らねばならない。J-POPなる単語ができたのは1988年だ。そしてK-POPを全世界に流布する韓国の規制緩和が行われたのが1989年。
韓国では、海外旅行自由化、パラボラアンテナが輸入許可された。それまでは不可能だった。これによってJ-POPが事実上、韓国で解放され、後年にはJ-POPを超えていく。後に、金大中(キムデジュン)大統領はK-POPを「ワンソース・マルチユース」(一回流行ったら何回でもお金になる)として政府として支援していった。
いっぽうで日本は1989年から1992年あたりから不景気に突入していく。それまでJ-POPは輝く対象だったのに、島国の内向きなガラパゴスとして称す人も出てくるほどになる。
大きく言えば、日本では不景気になってしまったことへの反抗として、それまでの日本文化を良しとする傾向から、ガラパゴス的な”Jなるものへの回帰”が生じた。つまり国内で自閉しようとする動きだった。
だからJ-POPでもJ歌謡でもいいが、世界に打って出るアーティストたちはお世辞にも多いとはいいにくかった。日本では政治でも経済でも世代交代が進んでいない。
そこに来て、「BE:FIRST / Milli-Billi -Special Dance Performance-」だ。このレベルの高さには、いよいよ次の時代が到来したかと思わずにいれない。
つまり、不景気が終わるまで自閉的な傾向が続くかと思われたタイミングで、あっさりとBE:FIRSTは世界につながる新たな可能性を示してみせた。それはメンバーの元来の明るさと努力と、そして賭けにも似た信念が導いたものだろう。
なぜ私はこのような難しい説明をする必要があったのだろう。もっと単純に動画の完成度に感嘆した、といえばいいのに。もはや世界に飛び出る準備が万全で、もはや何も恐れぬ境地に到達しているようだ。
「Milli-Billi -Special Dance Performance-」は彼らの勝利を祝う輝かしい記念碑だ。
2022/12/04
月に原稿の締切が20くらいあって、さらに、その原稿関係は全体の1割も占めていなかった……。業務分析をすると、この結果。2023年はラクをしよう、と誓った日曜の午後。
2022/12/03
2022年のベストという原稿をいくつか書く必要があって、今年に触れた作品を調べている。
本業のコンサルティングで資料が山火事。まったく間に合わない。しかしプロは遅れてはいけない。意地で間に合わせる。
おそらく私は次のタイトルの本を書けると思う。
「締切に絶対に遅れない仕事術」
「手抜きに気づかせない仕事術」
「手抜きに気づかれても、なんとか誤魔化す仕事術」
「手抜きに気づかれ誤魔化せなくても、諦める仕事術」
「まあ、なんとか生きていく仕事術」
2022/12/01
朝8時から日テレ「スッキリ」に出演。ドラマ「大病院占拠」とのコラボはなかった。なぜこのドラマに触れたかというと、私は櫻井翔さんに興味があるからだ。ここでなぜ私が櫻井翔さんに関心をもっているかを書いておきたい。
それは1999年に遡る。嵐の「A/RA/SHI」の年だ。
櫻井翔さんは、日本的なアイドルとヒップホップをつないだ偉人として記憶に残る。櫻井翔さんは、中1でスヌープ・ドッグを聞き、日本の伝説的イベント「さんピンCAMP」にも影響を受けている。なんと、1996年7月7日に日比谷野外音楽堂で開催されたYOU THE ROCK★、ZEEBRA、RHYMESTER、SHAKKAZOMBIE、さらにライムスターも好きという”筋金入り”である。さらに、櫻井さんの「木更津キャッツアイ」では少年隊の曲をサンプリングしラップをヒューチャーしている(「a day in our life」)。さらに、2ndアルバムからは自らリリックを書いている。
こういう櫻井さんのバックグラウンドを知らないテレビ出演者が多すぎるのだ。だから、櫻井さんに「はいはい、アイドルの人ね」という態度をとってしまう。私はこのような背景を知っているから、私は櫻井さんを単なるアイドルとして見られない。
以前、番組「スッキリ」でお会いした際に「ちょっとカッコよすぎて言葉を失いました」と言ってしまった。それはコメンテーターとして失格だった(コメンテーターなのに言葉を失ってどうする?)。
しかし、コメントの時間があれば、「みなさんわかっていますか? この櫻井さんは音楽史的に日本と米国、J-POPとHIP-HOPだけではなくアイドル史とライムをつなぐ歴史的業績を成し遂げているのですよ。単なるゲストとして扱うなよ、失礼だろう。ほんとうに凄えんだぞ、この人は」と言っていた。まあ、だが、音楽に興味のない人にとってみれば、私のコメントなど不要だっただろう。
視聴者から見たら、私は単に経済系のコメンテーターなんだろうけれど、意外にいろいろ知っているんですよ(と最後にささやかな自慢)。
2022/11/30
「個人で映画を作成して配信できるの?」。大きな驚きだった。
仕事の関係もあって高城剛さんの映画を台場に見に行く。おそらく一部の人しか知らないだろうし、感度が高い方のみ集まっていたと思う。映画館で作品の映画化のために高城剛さんが何をやったかの書籍をいただけた。
個人で映画を作成できるのは新たな時代を感じさせる。
映画自体の内容はネタバレなので書かない。それにしても私個人の活動を考えさせる内容だった。
ところでここからは関係のないことを書く。
このところYouTubeの有料プランでは広告が流れない。逆にNetflixの廉価プランでは広告が流れる。そこで「映画館は有料(1900円)なのに、なぜ10分もの映画広告を見せられる正当性があるのだろう」と疑問に思う。
この答えは簡単で「映画ってそういうものだから」だろう。しかし、考えるに映画産業の行く末を考えるに面白いテーマのように私は感じる。
3000円を払うので映画館で宣伝を見たくない、という場合は実現できない。ではどうするのか。動画配信と映画の未来について考えるところは、おって書いていく。
2022/11/29
天才に嫉妬するのはいつからだろう。2022年も天才に出会った。バンド「ROTH BART BARON」は最高で「赤と青」は最高だな。「極彩」も良し。
30代から40代になるとまわりは古い曲しか聴かなくなる。私だけでもあらがっていきたいところ。
ところで2022年はさまざまな出会いがあったけれど、そのなかでもツールは大きかった。
テレワークで自宅仕事が多い人。「壁紙ホワイトボード」をいますぐご購入のほど。ある人から勧められた。なということだろう。効率性が一気に上昇。早く買えばよかった。オフィスの代わりにあれこれと考えるのに最適。
そういえば、自宅にルンバの自動ゴミ収集バージョンも購入したけれど、これも良し。商売道具をケチっちゃいけないな。あとはSTREAM DECKは2022年にもっとも私を効率化させたかもしれない。すげえよ、これ。
2022/11/28
「すべての男はつまらない男になっていく。つまらない男にならないためには。信じられないくらいのエネルギーを必要とする」。名言だと思う。沢木耕太郎さんの言葉だ(「愛」という言葉を口にできなかった二人のために)。
ところで私はつまらない男になっているだろうか。ああ、残念ながら少しはそうだ! 以前から知っている人と話すと、その落ち着きぶりに驚かれる。以前は何にでも突進していったからなあ。
ということで、こういうことを考えた。
(1)「昔はね~」という話は禁止
(2)つねに子どもたちから流行のトピックを訊く
(3)迷ったら捨てる
一日中、本業の資料作成で頭をフル回転させる。いかに素早く資料を作成するかについては講座を開こうと思っている。限られた時間で何をアウトプットするか。これはきわめて重要なスキルのはず。
2022/11/27
成田悠輔さんの講演を見に行く。長男は寝ていたが、私は面白いと思った。また安倍晋三さんの写真展もやっていて、なかなか対比が面白いと感じる。
2022/11/26
次男(7歳)が珍しく私に質問。「おまんじゅうが一つありました。そして、もう一つありました。合わせたら、何個でしょう?」。私はすぐさま「二個だね」といったら「間違い!!!! 合わせたんだから、一つの大きなおまんじゅうだよ! パパはバカだね」と教えてくれた。
なんと、「何をもって一個とするか」。これはフレーゲの問題意識ではないか! 簡単に言おう。たとえば、ビールを一本と呼ぶ。でも、なぜそれを「一つ」と認識できるのだろうか。ビールのキャップや、中身の容量など、何を”1”とするかは哲学的な問題なのだ!
これを7歳で気づいたとは……。と思い感慨にふけっていた。しかし、次男は「??」という感じ
まあ、父親がいっていることも徐々にわかるよ。
2022/11/25
「このレストランの水はイケてるね」。こう言っている奴がいたらしく、息子が大爆笑してしまったらしい。
「水の違いなんかわかるかよ」というわけだ。この話の感想として、父親はなんというべきか。教科書的には「水の違いがわかる人もいるだろう」と答えるべきだ。
しかし私はサミュエル・ベケット「ゴドーを待ちながら」の無意味劇的世界を実践しようとしたのではないかと答えた。むしろ爆笑したお前こそ、その人の劇的人生のエキストラだったのだ、と。むしろ別役実さん的というべきか。
つまりその人はあえて「水の違いなんかわかるかよ」と述べることによって周囲を含めた不条理世界を表出させたのだ。それは演劇的というのがまずければ、意味世界にレジスタンスを表現した初期の蛭子能収さん的ともいえる。ちなみに氏の「私は何も考えない」「私はバカになりたい」は傑作である。
そこから話は父親(私のことです)の見た寺山修司映画の話になり「田園に死す」「審判」(傑作なのだがリンクがない)の話になった……。
のだが、息子は寝ていた。
原稿を二つ書いて、客先の資料を作成したあとにFBS「めんたいワイド」に出演し帰宅。疲れた。
2022/11/24
「ビール12杯!」。お客が12人だったら、これは普通。でもお客が4人しかいなかったら、店員はどう感じるだろう。この日は最速のバンドと最速の忘年会。注文するのが面倒だからと、4人でいきなり12杯のビールを注文。店員は嫌だっただろうな(笑)
ところでこの日は朝4時起きだったものだから、23時までの飲酒はなかなかシビア。しかしながら楽しい会話を重ねる。もっと深いところまで突っ込んでいきたいところ。ミュージシャンとの会話は楽しい。
2022/11/23
「これはパパが間違っているね」
こんな会話があった。10歳の息子とのことだ。どのような流れかを説明する。
小学5年生の道徳の授業でこのような題材があったらしい。
< ある歌手がいました。まったく売れずに、いつか大舞台での公演を夢見ていました。
ある日、道を歩いていると親のいない子供と出会いました。その子の前で歌を歌うと、感動してくれました。その子は明日も来てね、と言ってくれました。歌手は約束しました。
その夜、歌手は電話を受けます。「明日の大舞台で演奏する予定の歌手が病気になった。君が出てくれないか」。歌手は迷います。なぜならば、いますぐ出発しなければ、その大舞台には間に合いません。でも、あの子の約束を破ることになります。
次の日の夜。その歌手は大舞台を断り、子の前で歌っていました。>
いろいろな考えがあると思う。息子は「その子との約束を守って良かった」という。私は「電話をしてくれた人がいる。その人には『機会があったら教えてください。私が出ます』と約束したはずなのだ。その人との約束を破って良いはずがない」と述べた。
しかし、息子は自分の考えを変えようとしない。理由は「ぼくは、その子との約束を破ったら、ずっと後悔しそうだから」という。この理由は強い。ものすごく強い。というのも、論理でなく”自分がそう思う”というのは論駁されないからだ。
なるほどね。
どっちが正しいんだろう。そもそも正しいってあるんだろうか。もはや哲学的には語り尽くされた議論をふたたび思う浮かべるにいたった。息子、ありがとうございました。
2022/11/22
この日は高松で仕事。朝10時から17時まで話し続ける仕事。これは、しんどい。
ところで疫病が流行する前の2019年は年間に105日ほど出張をしていた。そうすると47都道府県でさまざまな違いがわかる。というのも、まったく反応してくれない県もあれば、大ウケけする県もある。こればかりは集まる人の属性にもよるので難しい。
ちなみに、この日に「ウルトラマン」なる番組タイトルが現代でも通用するかを考える機会があった。
「私は次の企画を『ウルトラマン』としたいと思います」
「あのさあ、それって男根主義だよね。これからは『ウルトラパーソン』にしようや」
「いや、男性が主人公であるのは間違いありませんので、ウルトラ””マン”で間違いないと思います」
「いや、だからさ、”マン”を主人公に置く時点で男性優位主義を表明しているわきょ」
「ただ、男性なんです」
「でもさ、その主人公は男性ってわかるわけ?」
「いや、股間も膨らんではいませんが」
「そうなのか、ならウルトラパーソンではなく、ウルトラ・オールジェンダーでいいんじゃないか」
などという会話が繰り広げられるのではないか、と私は思うのだ。
2022/11/21
「あんた、自意識過剰だよ」と言われたら身も蓋もないが、ちょっと書いておく。
大阪で仕事をしたあと、突発的に高松に移動。まったく食事する場所がないのね(笑)
そして居酒屋を見つけて食事していたら店員さんから「あの……お客さん」と言われた。たいてい、次のセリフは「お客さんをテレビで見ました」「お客さんをネットで見ました」という二つに集約される。
だから私は「はい……」と身構えていた。すると「すみません、醤油を忘れていました」だって。完全に私は自意識過剰ですね。大変失礼しましたー高松ー。
2022/11/20
京都で高校時代の知人らと飲み会。
2022/11/19
「感動した!!」という一言を残したいと思う。SHELLSHOCKのライブでのことだ。
以下、私は音楽評論家ではないので私的印象批評を述べる。
(Vo/Guitar)の伊藤さんは常にスクラップ・アンド・ビルドを繰り返してきた。それは自らの過去の音楽を否定する道程だった。さらに、変えることによってこれまでのSHELLSHOCKを死に至らせる覚悟を伴った道程でもあった。
そのうえで、死への強迫をむしろ逆手にとりながら創作を行い、その強迫(SHELLSHOCK)こそを音楽へ転化し、それによってバンド自体の治癒を図ってきた。
おそらく、どの音楽評論家も、そのような表現をしたことがないだろうが、私はそう思ってきた。
ただ、その治癒は一度限りであるはずはなく、伊藤さんは絶えず「Endless War」まで遡って壮絶な闘いを繰り返さなければならなかった。おそらく、私が思うに3rd以降の自己との闘いは壮絶なものだっただろう。
ご本人に訊けばいいだろうが、とくにSystem Killsなどの記念碑以降は、どうしても創作者としてアグレッシブさで観客の衝動を求めざるをえないかもしれない。
だからこそ、「Nothing Solves Nothing」で見せた、音の爆弾とすべての解放は私を驚愕させずにおかない。曲ごとに考え抜かれたリフは、なるほど、伊藤さんが死の極限まで近寄ることによって、はじめて生まれることができたのだ。
以前、私は伊藤さんと話す際に「スラッシュメタルバンド」という台本を、自らの解釈で「バンド」と読み替えたことがある。なぜ、このSHELLSHOCKの音をスラッシュと定義すべきだろうか。SHELLSHOCKはSHELLSHOCKであり、現欲求としての”デカい最高な音楽”と称すればいいのではないか。
その意味で私はふたたび言わなければならない。「Nothing Solves Nothing」とは、SHELLSHOCKの、時代と自身を超えた奇跡なのだ、と。
2022/11/18
「人生を変えたければ、仕事か出会う人を変えろ」と誰かがいった。今日も凄い出会いだった。
「プロは異常にすごい」と私は思った。
映画史家の伊藤彰彦さんと対談したときだ。対談したテーマは「好きな角川映画、東映映画」というもの。作品タイトルは
『友よ、静かに瞑れ』
『愛情物語』
『幻魔大戦』
『恋や恋なすや恋』
『日本暗殺秘録』
『昭和残俠伝 死んで貰います』
すごいでしょう。普通は選ばないラインナップ(笑) それにしても、伊藤さんが何を話しても答えてくれるのよ。凄すぎ。なおこのなかでも『日本暗殺秘録』は元首相の暗殺事件もあったし必見の映画とは思う。現代の日本人は、南無阿弥陀仏と南妙法蓮華経の違いすらわからないが、南妙法蓮華経と唱えながらテロリズムを行った時代があったのだ。
この辺の近代史を知りたければ「血盟団事件」「井上日召の生涯」「昭和天皇 第三部 金融恐慌と血盟団事件」は必見。かつての日本では格差社会が生じ、言論の不自由もあった。決して容認できないが、日本にもテロリズムが生まれる素地があったのだ。あ、これって現代と同じ?
そして、スピッツのキーボーディストとしても知られるクジヒロコさんとお会いする。なんたる柔軟さ。どんな質問にもお答えいただける。なお私のスピッツ論については「坂口孝則が語るスピッツ」にほぼ書いている。音声がよければ、こちら「スピッツ私的ベスト10」をどうぞ。
クジさんとお話して思ったが、アーティストとは業のことである。生まれ出ずる悩みと、そしてそれを切り開くために音楽がある。それを全身で語っていらっしゃるように私には思われた。
もっといえば、音楽をせざるをえない人生の宿命といったもの。そして、音楽の質をつねに高めるために命を賭し、その過程で音を紡ごうとする。悲しみや怒りや、あるいは愉悦というものがそこから生まれる。
2022/11/17
日本テレビ「スッキリ」に出る直前に紅白歌合戦の出演アーティストについてコメントすることになる。コメントって考える時間は、ほぼない。逆にいえば、常に考えとかないといけないんだろう。
時間は10秒しかなかったので「BE:FIRSTは事務所設立数年で、かつデビュー一年後に紅白だなんて、ジャパニーズ・ドリームじゃないですか。かつKING GNUの常田大希さんはJ-POPで極限まで先端なことやっているから注目ですよ」だった。
さらに「Official髭男dismって常にコード進行の妙で、良い意味でファンの事前期待を裏切ってますよね。すごいコンポーザーだなあ。あとJO1っておじさんたち知ってますか? ありゃまいりましたよ。だってサビとかAメロとかって概念を超えて、なにかとてつもなくすごいものなんですよ。あとVaundyね。ライブを観に行ったら、ご本人は病み上がりだったんだけれど、それでも声量がすごくて、さらに全曲全フレーズがクライマックスというすごい曲構成なんですよ」なんて解説をする時間は、もちろんなかった。
午後からは事務所で作業。
そしてオンラインイベントに参加。おそるべし人数が集まって、ちょっと驚く。2019年だったら、その人数を集めようと思ったら、大ホールを貸し切っても足りなかった。いまではZoomで可能だ。疫病騒ぎは変えたものと変えなかったものがあるけれど、オンラインイベントは大きな可能性を拓いた、と私は思う。
そんで夜にTwitterを見ていたら、なんだか相当数の「いいね」をいただいていた。私こそ感謝。
2022/11/16
午前中にびっくりすることがあった。
仕事の関係で「暇ですか?」というメールが届いたので(そりゃ忙しいよとは思いつつ相手のことを思って)「暇ですよ」と返信した。すると「いいですね、暇な人は」と始まるメールをいただいた。
おそらく素直でいい人なのだろうが、他者の気持ちを想像するのが絶望的に苦手なのかもしれない。
私は返信でいろいろと皮肉でも書こうと思ったが「すみません、急に忙しくなりましたのでご対応できません。申し訳ありません」と述べることにした。
現在、格差社会が嘆かれている。しかし、こういう人が失業したり低年収に陥っても同情する人は少ないのだろうなあ、なんて思った。
2022/11/15
「以前、私は入隊後、鬼軍曹の元で働いていました。最初のミッションは、半年以内にイランにハッキングしてミサイルを止めろ、というものでした。そこからビジネスの世界に入ったのですが、軍隊に比べたら楽勝ですよ」とある人が教えてくれた。イスラエルでのことだ。
兵役を経験したら、ビジネスでのことなんてラクに思える、とイスラエルの投資家が教えてくれた。そうだろうなあ。イスラエルでは徴兵制があるのだ。
なぜこの話を思い出したかというと、企業の幹部と「社員の本気度」について話したから。そら、若者も必要がなければ本気になりませんよ。さらに現代ではルールがありますから、必要以上の働きを強制できませんよ。とはいえ、枠の外に出る働きをしないと、一角の人物になれないのも現実。イスラエルのように徴兵制があるわけでもないし……。
ところで、今日は企業人の前で講演をした。
講演では「聴く気もない」人にたいして話をせねばならない。これはきわめて奇妙なことだ。というのも、私が社会人のころ、興味がなかったら聴きにいかなかった。しかし世の中には上司に言われたからといって、行きたくもない講演会に向かう会社員がいるらしい(!)。
人生で一番に重要なのは時間なのに、なぜ聴きたくもない講演会にいくのだろう。不思議だ。行きたくなければ、せめて交渉くらいしないのだろうか。自分が不要な時間を強制的に費やされるのであれば、仕事を辞めたほうがいいと思うのだがどうだろうか。
こういうことを述べると「坂口さんだから、そう言えるのですよ」と反論される。でも私は二十代から同じことをいっている。単なる勇気だけでは? すくなくとも私は他者からの強制は少なくしていきたい。
ところで、話が変わるようだが、コンサルティングの現場で社員の方と話すと「私は変わる気はありません。何をやっても、給料が変わりませんから」と言われるケースがこれまで3例あった。これも恐るべきことだ。この人は自分の子供に「私は変わる気はありません。何をやっても、給料が変わりませんから」と言うシーンを見せられるのだろうか。まあ、見せられるのだろうね。子供もそういう考えが伝播するだろう。
しかし、驚くのが次だ。「ならどれくらい給料が変わったらいいんですか?」と訊くと「数万円」と答える。「え、たったの、数万円?」と私は驚く。それくらいなら出世したらすぐだし起業や副業したら一瞬だ。
なによりも私はたった数万円ごときで自分の行動を左右されたくないと思う。ねえ、自由って数万円ていどで束縛されることなの? 自分の子供にそう言える? などと思っていた。
2022/11/14
Sable Hillsのお二人を招いたラジオ番組のPODCASTが公開。単に私が暴走しているだけの面白い?内容となった。いろいろご意見はあるだろうが、メタルの希望=Sable Hillsを応援していきたい。
ところで内容は上記のリンク先をお聞きいただきたい。私はずっと(ときにはじめてお会いする人を前に)質問を繰り返している。質問によって答えをもらって番組を盛り上げる。
そして本業では、ずっと質問を繰り返してクライアントの問題点をあぶり出す。
これはほとんど唯一の自慢できる特技なのだけれど私はずっと質問が途切れない。番組中にずっと質問ができる。質問がないと、相手は話しにくいし、何よりも質問によって仲良くなれる。昔に「質問力」なる類似書がたくさん売れたけれども、私こそ質問力をもっているのではないかな(笑)
会話が途切れがちな人もいるかもしれない。どうすればいいか。私の導いた結論は一つだ。
「相手のことを好きになる」。これに尽きる。誰もが興味をもっているのは人間そのものだ。これに例外は、たぶんない。無名な人だって、人生を描いた映画があれば見てみようと思う。
自分とまったく異なった人生を歩んでいる人がいる。これこそ奇跡ではないだろうか。好きになれば質問が出る。相手のクライアントも好きになれば知りたいことは無数に出てくるはずなんだ。
それにしても、UEDAさんとTakuyaさんにはお世話になりました。また飲みたいな。スーツじゃないときに(笑)
2022/11/13
日曜日でいろいろ書を読む。クジヒロコさん「C階段で行こう」を読む。スピッツのキーボーディストとして有名。そんで傑作。なるほど、RCサクセションがルーツなのね。私は「胸ヤケ」が好きだなあ。
なお石井光太郎さん「会社という迷宮」は傑作。コンサルタントは全員読むべし。しかし、わからないだろうなあ。著者の本質が。
ところで考える総量が、その人の成果につながる。少なくとも、実力につながると思う。売れていても、長続きしない人は、熟考の時間が少ない。偉人たちと話していると、検討と考慮の量がすごすぎて驚く。
「うわあ、こんなに凄いことを考えているんだなあ」と思ってしまう。
2022/11/12
「ありがとう、といえなかった人生」。こんなことを最近、考えている。
というのは、私の好きなバンドで解散したり、あるいは重要なメンバーが脱退したりしているのだが、その理由を訊いてみたら些細な行き違いのケースが多い。
みなさんは結婚しているだろうか。あるいはパートナーがいるだろうか。付き合い始めの時期を思い出してほしい。相手にたいして相当な配慮をしたのではないだろうか。それで成り立っていた。しかし、しばらくすると相手に配慮をなくし、ぞんざいに扱ってしまう。だから日常に「ありがとう」とも言わなくなる。それで多くは離婚に至る。
バンドでも、あるいは日常の友人関係でも同じだと思う。相手がどうであれ「ありがとう」とこちらから言ってみる。それだけで多くの人間関係が改善する。「愛している」は恥ずかしくていえなくても「ありがとう」くらいは言えるだろう。こんな簡単なことをなぜ学校で教えないのだろう。
キケロー「老年について 友情について」は名作だし、吉野源三郎「君たちはどう生きるか」が最近では注目された。しかし、私が思うに、日ごろの人間関係を考えさせる傑作は「子どものための哲学対話」だと思う。私は、この本をいろいろな人に配ったが、どうも賛同を得られなかった。なぜだろう、ここには人生でもっとも大切なことが書かれているのに。
ところで私は小学6年生のころ、山田風太郎の「人間臨終図巻」に多大な影響を受けた。もう人生なんて、適当に生きればいいのじゃないか、と思ったほどだ。この「適当」とは文字通りの適当ではなく「ある種の諦観をもつ」の意味なのだが……。
もし読んだことがない人がいれば「人間臨終図巻」は強く勧める。
2022/11/11
ぼくは2001年に22歳だった。ぼくは馬鹿者だった。ぼくはその時が永遠に続くと信じていた。
なんて。
こんな感傷的な文章を書いたことがある。しかし、2022年に再び同じことを書くとは思わなかった。
2010年にぼくは、ふとしたきっかけでテレビ局に呼ばれた。赤坂のテレビ局で、そこで1時間ほど話した後に、テレビに出演することが決まった。ぼくは素人だった。いまでもそうだ。その素人が、いきなりスタジオに呼ばれることになった。
出演した後に、「ふたたび来てくれますか」といわれた。そして、その仕事がきっかけになって、汐留のテレビ局と六本木、お台場のテレビ局にも出ることになった。
もう一度、繰り返すと、<ぼくは2001年に22歳だった。ぼくは馬鹿者だった。ぼくはその時が永遠に続くと信じていた>と同じ感じで、ずっと続くと思っていた。しかし、当たり前だけれど、番組が終わることもあった。生きている以上は当然だ。
ただ、ほんとうに不思議なんだけれど、仕事が空白になると、誰かが仕事をくれた。「時間は真空を嫌う」と誰かが言っていたけれど、たしかに偶然にも空いた時間を埋めるように誰かがぼくに依頼をくれた。
2022年から2023年にぼくのなかでの大きな二つの仕事が終わりつつある。それは全仕事の10%ではある。しかし10%って少なくはない。これからどうなるだろうか。わからないけれど、目の前に全力を尽くしていれば2023年4月からも何かがはじまるだろう。これは宗教的な意味ではなく、ほぼ確信だ。
2022/11/10
セックス団体のドキュメンタリー(Netflix)が圧巻だった。あらためて、関係者のインタビューだけだとはいえ、こういうドキュメンタリー動画を作成できるNetflixに感心する。
内容は、女性起業家が設立した企業の物語だ。女性にオーガズムを教えるためのフリーセックスの団体を追いかけたものだ。ところどころがモザイクになっており、団体が堕落していったさまも描かれる。ドキュメンタリーとしては教祖(起業家)のルーツに迫っていない点などは不満だが、学ぶところは多い。
ああ、しかしこういうドキュメンタリーを見ている場合ではなかった。本業の資料を大量に作成し送付。その後、仕事で待ち合わせのために街中へ。
「お客さん『スッキリ』に出てるでしょ」と街中で声をかけられて驚く。珈琲店の女性給仕からだった。なぜ驚くかというと、私だったらどんな有名人でもマスクをつけていたら、たぶんわからないからだ。
私は、仕事をしたことのある芸能人の人であっても気づかないくらいだから特別かもしれない。おそらく(1)人の外見に興味がある (2)人のコンテンツに興味がある にわかれるのだと思う。
私は完全に(2)というわけか。でもこっちのほうがラクでいいよ。芸能人に驚かずにすむ。
2022/11/9
「もし、ここで俺がずっと放送禁止用語を連発したらどうなるんだろうな」なんてことを考えていた。
というのも、この日は某社から依頼されて東京の会議室からライブ配信を中継していた。内容は真面目なビジネス講義だ。部屋に独りぼっち。しかし受講者は全国から私を見ている。PCにカメラをつけての講義は、疫病騒ぎになってから2年8ヶ月くらい続けている。
つまり某社は私に任せてくれている。しかし部屋のなかでPCに向かって話し続けるのは考えるに奇妙なことだ。
昔、マンガ「エスパー魔美」において主人公がバスの運転手を読心するシーンがあった。ほんとうは右に曲がらないといけない。運転手は変わらない日常に飽きて、心のなかで「左に曲がってやる」と誓う……。しかし、やはり運転手は右に曲がるのだ。私は子供だったが、日常を繰り返す悲しさが異常なほど印象に残っている。
私も「ここで放送禁止用語を連発したら」と思う。もうその手の仕事はこなくなるだろうし、怒られるだろう。でも、どうなるんだろうか。と、ここまで書いたが、私はやはり終わりなき日常に没入していた。
宮台真司さんにも同名の書があって、それはとても面白いけれど、私は藤子・F・不二雄さんの「並平家の一日」というブラック短編が怖くて好きだ。「パラレル同窓会」という短編で読める。恐懼する。
すべてが平均的な日常を過ごすだけの人間たち。その怖さは言い表せない。それは日常を繰り返す自分にも向けられている。
2022/11/08
Travis Japanが売れるのは必然であるーー私が言いたいのはそれだけだ。
今日、Travis Japanの活躍がニュースとして流れてきた。これは自慢であるのだが、私はTravis Japanが売れるであろうとだいぶ前に番組で予想し、やっぱりそうなった。わっはっは(高笑い)。でも、ほんとうにそうだった。
【だいぶ前に語ったTravis Japanが売れる必然】
・日本のポップスの完成形である
・歌謡要素もありアジアだけではなく、世界に認められる要素がある
・歌詞は世界展開を象徴的に示唆している
・バックの演奏が異常なキレをもち、ダンスを輝かす
・ダンス&ホーンセクション変拍子を含めて見事なアレンジ
・サビが4つ打ちで、盛り上がり→クール→カタルシスの解放、と見事な展開
とまあ、私はきっとこのグループが世界で広がるだろうな、と予想していた。ありがたいことに「予想が当たりましたね」と反応してくれた人も多い。
音楽面だがTravis Japanの最高の一作「BIG BANG BOY」では、こういう歌詞がある「BIG BANG Wow-ey oh-ey、BIG BANG oh oh oh oh、BIG BANG Wow-ey oh-ey、BIG BANG oh oh oh oh」。ここがC#mだけで突き進む。すごい。すごすぎる。その後も、C#m→A→F#m→Eと最小限の展開で、ダンスの魅力を通じて訴求性を挙げ続ける。
なんだ、このすごいグループは。
ふふふーー。と思っていたら、コンサルティングの仕事が待っていた。日中はその仕事で、そのまま帰宅。
2022/11/07
「テレビ的なるものがあるという。ぼくはいまだにそれを知らない」。とまあ、「富野由悠季 全仕事」に載っている富野さんの檄文っぽく書いてみた。テレビの打ち合わせ。
テレビは視聴者にわかりやすく、をモットーにしている。それがテレビ離れを招いていると指摘もあるものの、現場からすると逆に視聴層を拡大したいと思って「もっと、もっと、もっと、わかりやすく」と志向している。
問題となるのは専門的内容の場合だ。ちょっと抽象的だが専門家は……「うーん、そうねえ、たしかにそういえなくもないけど、例外もたくさんあって、理論も確立していないから、まだなんともいえないんですよ」と述べたい衝動に駆られる。むしろこの態度のほうが真摯だろう。世の中に黒と白、善と悪を断言できる物事などほとんどない。
でも「まあ、テレビですからねえ。まあこう言い切っちゃいましょうよ」「そうねえ」なんてやっちゃうのがテレビ的ということだろうか。
私がテレビに出ると専門家と称する人から「わかってない」と指摘をいただく。いや、そんなことはわかっているんです。こっちはギリギリの妥協のなかで伝えようとしているんです、といいたくなる(もういっている)。
資料作成と移動。疫病騒ぎから完全に脱したわけではないけれども、出張が増えてきた。疫病騒ぎ前は年間100日以上の出張があったけれど、さてどうなるか。
2022/11/06
「こういう原稿を書けますか?」「はい、数時間後に」。こんな感じで緊急の仕事に対応している。
「安い、早い(速い)、うまい」とまではいかないが、緊急の依頼についてはできるだけ素早くこなすことを心がけている。
「文章をうまく書けない」というだけではなく、実際に書けない人は、私からすると自分の文章に自信をもちすぎではないかと思う。だって、文字を詰めるくらいはできるでしょ。それに「面白くなくても、とりあえず書く・作る」ことが大事だ。
その昔に渡辺浩弐さんの傑作「ひらきこもり」のすすめで「作品をなんでもいいから100作れたらプロになれる」(大意)と書いてあって感心した。いや関心かな。量をこなすことが一番だと。
駄作を連発するな、といわれるかもしれない。でも量をこなすのが最善の道だ。だから私が好きな作家やミュージシャンには多作の方々が多い。たまたまかな。フランク・ザッパも、いや、あるいは桑田佳祐さんだって大量の作品を残している。マイルス・デイヴィスは……多作といって良いか不明だが。
この日も緊急対応の仕事を二つこなして就寝。
2022/11/05
「日本人は自粛は好きなんだけれど、元に戻るのが苦手なんだよね」。こういう話を企業人たちからよく聞く。保守は得意だけれど、革新は苦手という日本人像は続いていたのか。
夜にUNDEAD CORPORATIONのライブに向かう。
なんというか、リズム隊の安定度が上がっていて良い。ライブ後にDOUGENさんと話したらリハをきっちりしたり、備えを万全にしたりといった話を聞いた。社長ともご挨拶。
ライブ空間は2019年なみ、とまではいえないけれど、かなり戻ってきた様子。といってもクラブなんかでは無視してやってたところもあったけどね。メタルは優等生ということか。
この日はガンズ・アンド・ローゼズのアリーナライブなのでTwitterではその話題でもちきり。でも、昔の曲を聴くよりも私は新たな音楽を聴き求めたほうがいいな。
むかし佐野元春さんと浜田省吾さんだったと思うが「変わることは難しい。それは技術的に難しいのではなく、ファンが求めるものから完全に離れてしまうことが難しいのだ」という話をしていた。ビジネスとして考えるのであればなおさらだろう。だから、固有名詞は出さないが、某外タレは日本に来たら自分たちがやりたくもない往年の名曲を繰り返すのだ。ビジネス的には大正解。
しかし矛盾するようなのだが、これまで私が尊敬する人たちは「昔の成果を捨てられる人たち」だった。あっさりと昔の栄光を捨てて新たなことを始める。葛藤があるのだろうか。たぶんあったに違いない。しかし捨てて前に進む。
そういうひとに、私はなりたい(宮沢賢治風)。
2022/11/04
「結婚するのは簡単だ。離婚するのに比べたらね」。むかし大阪の場末で出会った紳士がこんなことをいっていた。ひとは思わぬところで名言を拾い上げることがある。もしかしたら、これも名言だったのだろうか。
もしかすると、この結婚を「就職」、離婚を「退職」と置き換えてもよいのかもしれない。
Twitter社の大量解雇の話題が流れてきた。私は日本法人にお呼びいただき、いろいろとお話を聞いた。ああ、これら大量のプレゼントをくれた社員の方々はどうなっているのだろうか。
とても不思議なことなのだが、TwitterなどのSNSを見ていると、解雇された(と思われる元Twitter社の)知人たちからはある種の愉悦が見て取れる。パーティーをやってこれまでの戦友たちと語りあっている。
もちろん強がりもあるかもしれない。しかし、と私は思う。
なぜならば、人生における理不尽な体験にも、何らかの意味があるのだ、と位置づけ直しているように思われた。そして見つけた意味は、何らかの形で自分の人生を再び肯定させてくれるようになる。
人生の道程は直線ではないかもしれない。
そう、中年になれば、人生の意味を再定義することも多くなるだろう。花が咲き誇るときだけが花の生命ではない。ゆっくりと色を失うこと、そしてそっと朽ちることさえも生命の実相なのかもしれない。そしてふたたび咲くことを願って。
2022/11/03
「BE:FIRSTは文化復興運動である」
今日、朝の情報番組「スッキリ」に出演していたら、直前に北朝鮮がミサイルを複数回発射。まったく他ニュースに触れる時間がなかった。今日はBE:FIRSTのデビュー記念日で、それについても触れられなかったので、代わりにここで述べる。
BE:FIRSTの説明は省く。最低限の素材で、その組み合わせの妙で魅了するグループ、とここでは紹介しておきたい。
そもそも日本は音楽後進国のように思われているがとんでもない。マイク・モラスキー「戦後日本のジャズ文化」、あるいは菊池 清麿さん「評伝 服部良一 日本ジャズ&ポップス史」、または高護さん「歌謡曲――時代を彩った歌たち」の例を挙げるまでもなく、日本音楽史とは外来の文化摂取と自国音楽の積極的な解釈によって創られてきた(なお高護さんの本がオススメ。尾崎紀世彦さんの『また逢う日まで』の歴史的意義もわかる)。
JAZZやクラシック、モダンミュージックを取り入れ新たな音楽を創造する文化運動だった。そして80年~90年代のバンドブームを経て、J-POPの時代へと至る(なお正確にはJ-POPの単語が誕生したのは1988年だ)。このJ-POPは複雑なコード展開を武器とするように移行していく。
いっぽうで1989年に韓国では規制緩和が行われ、海外旅行自由化、パラボラアンテナ輸入許可などによって海外の文化が流入するようになり1992年あたりには海外のHIPHOPをさかんに取り入れるようになる。ソテジワアイドゥルは韓国語ラップを決定づけ、ソテジは多大な影響力をもち、ヤン・ヒョンソクはBIGBANGや2NEIなどを送り出すYGエンターテインメント設立する。そして現在のK-POP隆盛につながっていく。
現在、欧米では、数コードだけの使用で楽曲が成立し、そのリズムやメロディの変化で特徴づけられる。
前置きが長くなった。
そこでBE:FIRSTの誕生だ。おそるべき感度で作られたBE:FIRSTの楽曲は、ミニマル・アートに似る。最小限の素材と反復。しかしながら、メンバーの差異により無限の充足にいたる道程。それはもはや茶道、陶芸、侘び寂びと通底する。
つまりこれは先祖返りであり、しかしながら先端を走るという絶妙なバランスによって構築される。日本の音楽シーンを再起動、再復興させる。私はオーディションからデビューにいたるまでスタジオでVTRを見ながら、そのような感想を抱いた。もちろんTVメディアはこのような感想を述べる場ではない。
「BE:FIRSTは文化復興運動である」と述べたのはその理由による。いや文藝復興なのかもしれない。こんなことはテレビで話す尺もないのでここに記した。
『Bye-Good-Bye』
「Bye Byeだけじゃ終わんない」のところ、GM7→F#7→Bmときて反復にいたる。ここがいい。
『Brave Generation』
「Lost Generation応答してもがくその理由を愛で繋いで」のところ、E→F#→B→F#で、その後の反復(たまにBはG#mに変化するが)にいたる。ここもいい。
つまり反復による差異をもって、これまでのJ-POPやK-POPを脱構築しているのだ。まさにドゥルーズ的。00年代に刺さったトゲをむしろ強みにーーそれがまさに脱構築の意味だがーー転換する試み。
「BE:FIRSTは文化復興運動である」とともに新時代の創造運動である。
2022/11/02
このところ「~を紹介したいと思いますー」というYouTuberが多い。「~を紹介する」でいいのではないのか。しかし、これはできるだけ他者からの批判を避けるためだといわれる。「思う」んだったら勝手だもんね。
ちなみに、テレビ司会者の「思います」をはじめに指摘したのは天才・上岡龍太郎さんだったと記憶する。批判やクレームを避けようとするテレビ文化について偉人はかくも先見的だったのだ。
その対極にあるような、水野和夫さんの「次なる100年」を読む。資本主義への警告と断言にあふれている。細かな提言は、私としては反対。日銀の役割についても??と思う。しかし、それでもなお水野さんの圧倒的な言い切りに魅了される。さっそく知人に勧める。面白い本。
次にカール・ロジャーズの名作「ロジャーズが語る自己実現の道」を再読していたら、過去にはまったく気にもしなかった箇所が輝いて見えた。これこそが名著を再読する喜びだろうか。
ロジャーズは、「怒っているときにヘラヘラしたり、知ってるのに知らないフリしたり、褒めたくもないのにホメちゃったりするのはよろしくない」(大意)、これが自分の人生のもっとも大きな教訓だといっている。
ううむ。これは興味深い。さらに感じるものがあった。みんなも、忖度とまではいえずとも、相手に合わせるよね。それが、結局は自分のためにも相手のためにもならないとロジャーズが”断言”していた。
午後から夜はずっと資料作成だけれど、ロジャーズのこの言葉がずっと胸に残った。
2022/11/01
「、」(句読点)を使わずに文章を書く小学生がいた。理由は「てんを取る」。その小学生はプロサッカー選手を志していた。そして現在は日本人でもっとも有名なプロサッカー選手になっている。
とまあ、この話を思い出したのは、本日まったく句読点を使わないメールが届いたからだ。ちょっと気持ち悪いよね。
ところで似た話がある。「アフリカの某部族が踊ったら必ず雨が降る」という。理由は簡単。雨が降るまで踊るからだ。
そうか、あきらめなければいいんだ!
ところで私はずっと「不在通知メール」をあきらめていた。メールを出して相手が不在になったときに届く「申し訳ありません。私は○月○日まで不在です」という、あれである。
「不在通知メール」はつまらないし仕事を逃す可能性があるので、私はあきらめていた。でも、あきらめずに、「不在通知メール」をきっかけに私のことを好きになってくれる可能性を模索して、下の文章を書いた。
「申し訳ありません。私は不在です。実はいまインドの山奥にいるんですってレインボーマンかよ、俺は(川内康範風)。あるいはWi-Fiの絶望的な状況にいて、御社からのメールを受信できないかもしれません。HELP ME! でも捜索願は出さないでね。創作願いだったらいいぜぇ(スギちゃん風)。それにしても俺からのメールの返信が楽しみだよな。ただ、俺はメールを書くのが楽しみじゃないぜよ(坂本龍馬風)。でも、たまにはこういう会えない時間が愛育てるのさ(郷ひろみ風)。」
などと書いてみたが、あまりにも私のキャラクターと違うので、なりすましと思われるかと思って、この「不在通知メール」は止めたのであった。
2022/10/31
本日、クライアントの若い社員の方から「上司からの制約ばかりで上手く仕事ができない」と聞く。しかし、上司からの制約がない状況とは起業したり独立したりする場合のみだ。
シーナ&ザ・ロケッツは、あるライブで、一つ前のバンドが騒がしすぎてクレームが届いた。シーナ&ザ・ロケッツのせいではないのに「シーナ&ザ・ロケッツは一曲だけの演奏にしてくれ」と頼まれた。
かなりの制約だ。しかしシーナ&ザ・ロケッツは「サティスファクション」をなんと45分も続けたのだ。「俺は満足できない」とローリング・ストーンズのミック・ジャガーの歌詞を皮肉のように繰り返したのだ。これこそロックではないだろうか。
つまり制約があるからこそ輝く工夫。ここに私は制約ゆえの個人の活躍を見る。
制約や障害を喜ぼう、というと奇妙な提言に聞こえるだろう。しかし冗談ではない。すべての制約や障害は愉悦の起源である。
2022/10/30
このところ「STREAM DECK」にはまっている。これはPCのサポートツールで、ボタンに操作を覚えさせえて日常の事務作業をラクにするもの……。と書いてもわからないだろうが、超絶便利でびっくりした。RPAとかマウスマクロなんかもいいけれど、隙間をつくすごい商品。小さい方でもいいかもしれない。ビジネス系の人に会うたびに勧めている。
さてハロウィンの前日に渋谷に向かう。Tシャツを予約していて、それを取りにいくはずで……しかし、それにしても人が多い。韓国の悲しい事件が起きたばかりだというのに。といっても、ここに集まる若者(っていう表現はいやだけどさ、10代から20代の方々ね)が悪いわけではない。
「ハロウィンって何の日?」そう聞いても、ほとんどの人は答えられないに違いない。そもそもクリスト教のなかでカソリックとプロテスタントの違いがつかない人が大半だろう。だからカソリックの「牧師」などといってしまう。
しかしそれにしても大騒ぎだなあ。微笑ましい。大騒ぎして自分を見失うこと。この自分を見失うことが人生の醍醐味だといえる。
自宅に帰ってから、仕事の資料作成と原稿の続きを書く。それにしても「JVKE - golden hour」はひさびさの名曲。その後に洋モノのメタル新作をざっと聴くがあまり心惹かれるものがない。デスボイスからはじまってメロディになる展開。ある意味の様式美で、もうお腹いっぱい。ジャパニーズのほうが良いね。
Rise From the Deadのこの動画は面白いなあ。
2022/10/29
この日、「外国のタレントから、来日時に日本のタレントXXX(女性)をアテンドしてほしいと言われ、本人に訊いてみたらXXX万円なら良いと言われた」と広告代理店の方から話を聞いた。
アテンド、といっても単に食事をするだけではあるまい……と私が予想をしても仕方がない。そういう世界もあるのだな、と思う。
その日本人の女性タレントは誰もが知っている方。来日中の外国タレントも肉体派で有名な男性。もちろん口外はしない。
ところで、一般大衆は「芸能界はすごいところだな-」と思うかもしれない。しかし、ちょっと違う。外から思うほど特殊な感じではない。普通の方々がやっている。とはいえ私が感じている限りだが。
ただ、まったく普通の世界と同じではなく、もちろん特殊なところが残っている。あくまで一部の芸能人に……という状況判断が正しいのではないだろうか。
それにしてもXXX万円を払ってそんなに優位性を誇りたいだろうか。私は身近なパートナーとか彼氏彼女に優しくしたほうがいいと思うのだが。
それにしても笑ったのが「このXXX万円というのは消費税を込みで請求していいのか」とか「このXXX万円は接待交際費として計上できるのか」と広告代理店の方々が懸念していたことだ。
会社員って大変よね。そういう経費精算のことも気にするもんね。でも、そういうことはもはや損金にしなかったらどうかな。
2022/10/28
何かに感動するとき、それは対象を自分自身の人生に重ねているのではないだろうか。
テレビの仕事が終わり、Thousand Eyesのライブへ向かう。Thousand Eyesはメロディックデスメタルバンドで。2022年に新作Thousand Eyes「Betrayer」を発表したばかりだ。時間に余裕なく、直前に到着したがステージ前に場所を確保。
Thousand Eyesはメンバーのさまざまな障害や不幸を乗り越えてきた。私はThousand Eyes=千眼、というとウィリアム・アイリッシュの名作小説「夜は千の目を持つ」を思い出す。あの甘美で異常な文体にあふれた小説も主人公の人生における桎梏を背負う話だった。
ここでは詳細を記さないが、ドラムのYU-TOさんは、ある種の病気を背負っての出演だった。
ドラマーとして病気を背負いながら演者として生きていくとは、打ちひしがれるほど強烈ではなくともプレッシャーを受けながら、葛藤のなかで「あるべき姿」を追想しながら、理想像と現実を対比させながら苦難の道を歩む過程でもあるといえる。
自分の負い目を気付かれないように、隙を見せないように努め、強靭に生きていこうとする。相当に大変だったと思う。ご自身の再生を賭けた闘争であるとともに、それはご自身の人生を賭けたツアーでもあった。
YU-TOさんと話すと、想像以上に明るい。しかし、私は今日、その明るさはひたむきに自分の運命を切り開こうとする姿勢からくる輝きであることを知った。
悲しみとは「愛」の別名なのだろう。愛がないところに演者としての悲しみはない。
応援している。
2022/10/27
ひさびさに衝撃を受けた。このところマイア・バルーをずっと聴いている。このアーティスト性はなんだろう。形容できない、真にオリジナルな音楽。フレンチ? ジャパニーズ? 歌謡? といった説明はすべてむなしい。
https://www.youtube.com/channel/UCgZPrgNoLHrM1lpui8VOpsg
私は曲「RINGO」が好き。
ところで私は体重計にずっと乗り続けていたら26年ほど体重が変わっていない。体重計に乗り続ければダイエット(あるいは体重維持)できるとはなんと簡単な方法だろうか。「見たら解決する」という信念を私はずっと持っている。うまくいかない人は、見たくない真実を直視しようとしない。
仕事で三田にあるマネーフォワードにお邪魔する。イベントをすることになってその打ち合わせ(あくまで打ち合わせ)。そこで家計のお金の管理と見える化について話をする。そこでも事実を「見る」のが重要であって、具体的な方法など脳の無意識にまかせればいい。
マルクスは「人間が課題として認識できるものは解決法が与えられる」といった。そもそも人間は解決できないものは認識できないのだ。
話をマネーフォワードに戻す。数年前のことだが、中国の深センにいった。「Where is to exchange?」とホテルの受付女史に訊いたら「What exchange?」と逆質問された。それくらい現ナマをもっているひとすらいなかった。誰もが電子マネー&QR決済だった。
日本では「クレジットカードとか電子マネーは使いやすいから浪費しやすい」と経済評論家が語っていた。しかし逆ではないか。キャッシュレスと電子マネーで支出を明確に見える化できれば、おそらく支出は減っていく。すくなくとも適正化するはずだ。
そもそも言葉とは神の一部を具現化したものといえる。その言葉をいかに受け取るか。私はクリスト教者ではないが、キルケゴールの生涯の苦悩もそこにあったのだろう。そして言語とは究極の見える化である。
そういえばマックス・ウェーバーはカソリックではなくプロテスタンティズムが、労働者がお金を稼ぎたい欲望を神の人類創造の象徴として表現し、それを近代資本主義成立の礎とした。つまり「カソリックは『金を稼ぐのを反神的な行為』っていうけどさあ、もともと人間ってそういう感情をもっているから、勤勉に働くことが神の意図じゃねえの」と、人間の実態が神の望むものを「見える化」したものだといったのだ。
2022/10/26
トイレをしているときに見知らぬ男性から覗かれる。こんな経験をもつ男性はどれだけいるだろう。
この日、仕事で新宿JR駅に行く。7・8番線が中央線で、その下にトイレがある。そのときに男性Aを3回ほど見たことがある。もしかしたら、他の方も見たことがあるかもしれない。
その男性Aはトイレ(小)をしながら、隣の男性を覗くのだ。非常に気持ちが悪い。そういう趣味なのだろう。
私は、その男性Aがいないと思っていたら、私の隣に立たれたことがある。あのときは気持ち悪かったね。でも、叫ぶのもどうかと思って、その場をやりすごした。
たしか2019年くらいのことだと思う。新宿で飲んだ23時くらいだったか。私がそのトイレに入ると、男性Aが用を足していて、その隣にはサラリーマンがいた。そのサラリーマンはその男性Aをはじめて見たのだろうか。自分が用を足しているところを見られて、とても不快な様子だった。すると男性Aが「えへへ」と笑っていることに怒ったのだろうか。
「俺は膨張率は高いんだ」と怒っていた。
なるほど、そういう怒り方もあるのかと感心してしまったのだ。あれは2019年前……。
2022/10/25
「月10回テレビに出ている」と20代の私が、将来の自分(40代)を知ったら驚いたに違いない。9月でカウントすると、私は11回テレビに出ていた。とはいえ、街中で話しかけられることはほとんどない。MCのようにずっと映り続けるわけでもない。私は本業があるのでテレビ出演はあくまで副業にすぎない。
ただ、たまに例外があって、突然に声をかけられることがある。それが今日だ。
「えっと、あの、テレビに出てますよね」。こんな感じで地下鉄で話しかけられた。
それで話を続けてくるなら良いのだが、そのあとに話が続かない。
「えっと、あの、テレビに出てますよね」
「ええ、ありがとうございます」
「……」
次の駅までどう時間を埋めればいいのだろうか。たぶんコメンテーターの仕事をやっている人は、おなじような空白の時間に苦しんでいるに違いない。「あのMCの方ってどうなんですか?」と訊かれても答えないけれど。
ところで、この話を書いて思い出したのだが、番組で数回だけご一緒した東野幸治さんの話をしたい。東野さんはMCとして一流だが、その理由がわかった気がした。
というのも東野さんは、常に演者に0.1秒単位のアイコンタクトをしてくる。これが異常にすごい。
「この話の後にふってもいいか」とアイコンタクトで確認するのだ。きっと目をそらした人は「ふっちゃだめ」、目を合わせた人は「ふってOK」と判断なさっているのだと思う。あまりにも瞬間芸。
それで恐るべきMC技を披露する。ふった人が的確なコメントをできるのは当然だ。あまりにも感心してしまい、東野さんはすごいと私は震えた。
私は東野さんのラジオもYouTubeで聞いているが、映画、音楽、演劇、マンガ、小説……その関心事項に尽きることはない。私は東野さんが現代メディア演者の最高峰だと考えているが、それが大衆に理解されていないように思う。
2022/10/24
目の前で女性がずっと泣く。こんな経験をしたら、どうしたらいいだろう。
今日、六本木ヒルズに行った。そのとき、ふと2年前のことを思い出した。2階に映画館があって、その向かいに六本木ヒルズの受付がある。それをさらに進むとエスカレーターがあって、となりに数人が腰掛けるソファがある。
2年前の思い出とは、そこで一人の女性が号泣していたことだ。
本質的な情報ではないが、その女性は20代のように思われた。私はその女性を横目に通り過ぎて、美容室に行って、さらに書店に行った。
2時間後。ふたたびそこを通り過ぎると、女性が泣いていた。正確には、泣き続けていた、というべきだろう。私は受付の女性に「あそこで女性の方が泣き続けているので助けてくれませんか」と述べた。受付の女性の顔が急に激しくなり対応するといってくれた。
「2時間くらい泣き続けていますが、お伝えしてくれたお客はいなかったんですか?」
「はじめて知りました」
現代の不幸は誰もが多忙のなかにあって、他人の悲しみにそっと寄り添えない点にある、と私は思う。向上と効率性だけを求められ、他者は機械的な方法でしか触れ合うことができない。
あの女性はなぜ2時間も泣き続けていたのだろうか。そして、彼女を放置した2時間に、通り過ぎた人たちは何を見、何を感じたのだろう。
2022/10/23
「話がつまらんかったら、みんなから馬鹿にされるらしい」と聞いた。何の話かというと、息子の小学校で、父親たち(ほんとうは母親たちでもいいと思うんだけれど)が交代で「自分の仕事の話」をするというもの。で、父親の話がつまらなかったら、子供が馬鹿にされるってさ。それこそ馬鹿らし。
そんで私が話す番がまわってきた。小学生たちは爆笑してくれた。以下、記憶で話した内容を記す。
みなさん、こんにちは。
仕事の話なんだけどね、話しません。だって興味ねえだろ。お父さんたちがYouTuberだったらみんなにとって面白いけどね。みんなが興味をもってくれるように話してくれっていわれたけど、先生たちだってみんなが興味をもたない話を聞かせられないわけだからね。
それで、みんなに伝えたいことは、話す必要がなければ話すな、ということだよ。もう一度いうよ。クソ長い話よりも、話さないことこそが相手に強い印象を与えることがあるんだ。
じゃあ終わり。ありがとう!
(なぜか子どもたちは笑いながら大拍手をくれた)
2022/10/22
面白い話を聞いた。
財産のない70代の父親「この前に出会った女性と再婚しようと思うんだ」
息子たち「賛成するよ。最後の人生を楽しんでね」
財産のある70代の父親「この前に出会った女性と再婚しようと思うんだ」
息子たち「バカいうな。その女性はオヤジの財産が目当てに決まってるだろ!」
ここには鮮やかな逆転がある。それは財産のない人ほど無敵であるという逆説だ。
本日、資産家の男性と会食。しかし、家族が何をするにも指図してくるという。金を持ったら自由になるはずだったのに、金を持たないほうが自由という逆説。なんということだろう!
「そうですか。では金を手放しましょう」
「そうはならないんだよ」
ここにも大きな逆説がある。
2022/10/21
「クラシック音楽の正統な後継者はメタルである」。
とこういうセリフを聞いたら怒りたくなる人がいるだろう。しかし、私はそう思っている。
音楽家の森本恭正さんが書いた『西洋音楽論』は傑作だ。森本さんの記述がすごい。以下、「彼ら」とあるのは音楽の巨匠たちを指している。
<彼らの音符一つ一つには残らず膨大な怒り、嘆き、興奮、官能、悦楽そして力しか言いようがない何かが漲っているからだ。(中略)現代の音楽家を見てみたまえ。こうした狂気を見据えて作品に取り組む者が、一体どれだけいるか、心を掻き毟られ、手を震わせながらシューベルトの楽譜を読み、ベートーヴェンに陶酔し、チャイコフスキーの切実さに体を重ね合わせるようにして、弾いている者が一体どれだけいるのだ(『西洋音楽論』より)>
A Ghost Of Flareを観に行った。衝動ともいえる演奏。そしてバイブスを通じて応える観客たち。おそらく狂気をもっとも受け継いでいるのはメタルなんだと私は確信している。
私はA Ghost Of Flareを観ながら、ジャック・アタリの「ノイズ」を思い出していたが、それは音楽の原始体験に触れたからだろう。私はインキャパシタンツの音楽に戦慄を覚えたが、そのような極端な表現にしかもはや可能性を信じることができない。
2022/10/20
「おめえの言っていることは間違いだ」
と言われた経験がある人は多いと思う。しかし会議室ならともかく、メディア出演時には議論ができずに、さらに誤解されたままのケースが多い。
たとえば私が「親の考えが子供の進学に影響する」と言ったとする(これはあくまで例)。すると「いや、私は親の考えに反して、自らがんばって大学まで進学したから、その発言は間違いだ」といわれる。
私は必要十分条件であると言っているわけではない。まったく普通に「親の考えが子供の進学に影響する」と「親の考えに反して、自らがんばって大学まで進学」と二つの内容は両立する。これは論理学といった高尚な話ではない。
また「マイナンバーカードを普及させるためには」という問いに「どんな成約もなければ取得者に100万円を配ったらどうですか」と答えるとする。すると「そういうのは趣味に合わない。国民が自発的に持てるようにするべきだ」と返ってくる。なお、このやりとりも、あくまで例であって似たような話はいくらでもある。
しかし問いが「普及させるためには」である以上、意見が普及に寄与するかどうかを評価しなければならない。趣味とか、好みといった尺度は関係がない。
上記、というように論理的に「えっ?」となるケースがある。あとは番組視聴者と番組製作者の感度に賭けようと思う。
ところで、このところ人的資本開示が注目を集めていて、セミナー会社は同テーマでやると満員だ。「経営戦略としての人的資本開示」「人的資本の会計」を読む。後者は学びがあった。
鹿島茂さんが「渋沢栄一」のなかで、いかに日本経済の祖となったかを書いている。いま世界はSDGsやらCSRやらCSV(Creating Shared Value)で騒いでいるが、もともと日本型経営はこれらをはるか先に包括した実践的概念だったと理解できる。
2022/10/19
「セックスのない愛よりも、愛のないセックスがましだ」。このセリフを聴いたのは大阪駅近くの演劇ホールだったか。20年以上前のこと。大阪出張の帰りに通りすがり思い出した。唐十郎の「少女仮面」だかに影響を受けた同級生たちと観に行ったのだった。20歳くらいで若かった。
ところで大阪での大学時代は一日一冊の本を読んでは、夜な夜なライブハウスに出かけていた。映画もよく行き、原一男さんの大傑作「ゆきゆきて神軍」(なんといまではネットで視聴できる)のリバイバルを観たのだが、右翼がたくさんいて怖かった……。という話を20年後に一緒に観に行った人たちに話したら、「一人か二人か変な人はいたが、それだけ」ということだった。つくづく人間の記憶は怪しい。
新大阪から東京に戻る。その際に、一冊くらいは雑誌を買おうかと悩む。本屋で週プレやらを眺めているときに、ふと昔のインタビューを思い出した。
「無人島にもっていく一冊」というテーマで。私は聖書から、無数の小説を接着剤でくっつけてもっていけばどうか、と答えた。たぶん100万冊くらい接着剤でくっつけたら、無人島はどこかの大陸と橋渡ししてくれるはずで、それは本の意味を超えている。
さらに100万冊を接着する、という行為そのものが脱構築的でありジャック・デリダ的だ。もはや読む、という動作を変容させるだろう。
などと答えていたら「まじめに話してください」といわれた。私としてはけっこう真面目だったつもりなのだが。
などと考えていたが読みたい雑誌はすべてdマガで読めるため撤退。新幹線でSable HillsのUEDAさんから勧められたPalefaceを聴く。これジャンルなんといったらいいんだろう? デスコア? まあエクストリームですね。ライブで観たら最高やろうなー。
2022/10/18
メッセンジャーの黒田有さんと食事をした。もともと番組に呼ばれて10回以上は出演した。何度か機会があったものの逸してしまい、はじめての食事だった。
こういう食事の場合は、すべてがそうであるように、内容はさほど覚えていない。楽しいという感想だけが残った。しかしスマホに印象的な言葉のみメモするから、無数の記録が保存されていた。
黒田さんと話しているとわかるのだが、分析哲学的な人である。実存的というよりも、分析哲学。フレーゲ的な感じがする。たとえば「お笑い芸人」なる言葉があるとするとその再定義を行う。なにかの活動をするときにも、その定義を根本から疑う。きっとそれが第一線で活躍することの理由なのだろう。
それにしても一般の方々にも気さくに話しかけていたのも印象的だった。黒田さんの「黒田目線」はジョイスの「ダブリン市民」と似た雰囲気を感じていたが、それは市井の方々と触れ合っているゆえか。
夜が更けていった。
2022/10/17
品川駅から新大阪に新幹線でむかうとき、私はかならず進行方向で左側に席をとる。
まったく個人的な話をお許しいただきたい。
東京から大阪に向かうのは、おそらく13年くらい繰り返している。そのときに、品川駅を越えたところである民家が気になっていた。というのも、その民家は(大変に失礼なのだが)さほど裕福には見えない。しかし、なぜか不釣り合いのように高級外車が停めてあるのだ。しつこいが、失礼ではあるものの、私に印象的だったのは事実だ。
ずっと見ていると、それが数年後にレクサスになった。なるほど、もしかしたら他を捨てても高級外車に乗ることを至上の楽しみにしているかもしれない。ふむーと思っていた。
すると数年たったころに、TESLAになった。なるほどねえ、高級外車、高級国産車ときて次はTESLAかあ、と私は面白くなった。そしてTESLAがずっと続いた。
そして2022年の夏くらいだ。
突如、トヨタのアクアになった。いや、アクアがダメという話ではない。むしろアクアは優秀な車だろう。乗り心地もいい。しかし、その後も何度か見るとアクアが続いているようだ。
この話はなんのオチも教訓もない。でも、車の持ち主は私が見ていることは知らないだろうし、ずっと気にしていることも知らないだろう。この奇妙な関係性で、「あら、高級外車から大衆車に変わった理由はなんだろう」と私はふと考えるのだ。
2022/10/16
サイゼリヤで隣の30代と思しき女性二人組が大声で話していた。
「私、さいきんー、五キロ太っちゃってー。水着きれない。もうきれない」
「大丈夫よー。まだ、遊べんじゃん」
「むりー。この前、もういい感じだよねー、と思わなくなったしー」
「いけるって。でも、ビールじゃなくワインにしよー」
「そんで、今日紹介したい儲かる話なんだけどー」
などと語っている様子を見て、私はふと遠藤ミチロウさんの著書「真っ赤な死臭」という詩集を思い出していた。ミチロウさんは傑作「お母さんいい加減あなたの顔は忘れてしまいました」の異様なリリックで12歳の私を籠絡したが、日常に潜む無意味な、しかし奇妙な薄汚さを探していた。身近な知人を”儲け話”に誘うのも、日常にありふれた”薄汚さ”かもしれない。
このあと女性がマルチレベルマーケティング(いわゆるマルチ商法)を喧伝したのは予想通りだが、その手法すらも典型的なものだった。つまり、特殊な方法があるわけではなく、一般的な手法を知らない人たちが騙されているのだ。
これは私が「営業と詐欺のあいだ」で10年以上前に書いたマルチ商法の手法と変わるところはない。おそらく重要なのは、新たな手法を知ることではなく、古典的な方法を知らしめることなのだ。
2022/10/15
この日、面白い話を聞いた。あるミュージシャンの方がメールをくれて「ライブハウスから事前に注意を受けた」という。「観客に声を出させないこと、ダイブをさせないこと」。だけど「勝手に始まったら仕方がないので、曲が終わったら注意してくれ」といわれたらしい。
私はピーター・ブルック「何もない空間」を思い出した。演じる側と観る側、その境界や責任はどこにあるのか。現代にふたたび問われるとは思っていなかった。
芸術は観る側と演じる側の境界を溶かす。その意味では、アーティストが出禁になるのは、観客が出禁になるのと同義であるはずだ。クラシック音楽は約200年前に演者と観客を分離したが、その後に融合しようとしている。それはたとえばチームラボの各種作品でも明らかではないだろうか。
ライブハウスの「反動」が時計の針を戻そうとしている。
2022/10/14
移動途中に、クリスト教(私はキリストではなくクリストと書く)の研究書を読む。「人類初のアダムはなぜ神の言葉がわかったのか」が主題。禁忌を犯すなかれ、という命令は、なぜアダムは理解したのか。言語とはそもそも他者が不在であれば存在しない。しかしアダムは神の言語を理解する=私という存在を理解したのだ。
そこからクリスト教は自己と神、私と原罪という壮大な物語を作っていくことになる。
しかしそもそも神の創造を信じていない=他動物からの進化を信じている立場からすれば、おなじく壮大な神学論争ということになる。
おそらく「死に至る病」のキルケゴールもおなじ問題意識だったのだろう。きっと子供の頃から洗礼を受けたひとと、受けていないひとでは問題の受け止め方が異なるだろう。
なお楳図かずお先生の大傑作「洗礼」はキルケゴールを遥かに超えて「神の存在と自己」を考えさせられる。すごいなあ。なぜこんな作品ができるんだろう。
2022/10/13
午前はずっと資料を作成し、午後はずっとテレビの仕事。なんとか午前中に資料を作成し終わる。
一人っきりで資料を作成するあいだには音楽をかけている。気が散ってしかたがない。しかし奇妙なことに、気が散ったほうが良い資料が作れる。それはさまざまに思考が飛ぶからだろうか。
私はヘヴィーメタルという音楽をよく聴くしミュージシャンの知り合いも多い。ただ、それ以外も聴く。この日は、JAZZ歌手ダイナ・ショア「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」あたりを流す。ビリー・ホリデイもいいけれど、ダイナ・ショアがいいかな。
また本田竹曠さん(本田竹彦さんともいう)というピアニストはご存知だろうか。「アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥー・イージリー」など特に良い。
ところで音そのものは独立しているのに、それが連続すると、なぜ人間はメロディや旋律を感じるのだろうか。ときに落涙さえする。これはフッサールの問題意識だったはずだが、それは音の連続であるはずの言語とコミュニケーション論につながる。
うぉ。こんな感じで、発想があっちこっちいってたらいつの間にか資料完成。
2022/10/12
オンラインセミナー。これはオンライン上で画面にむかって話すものだ。ビジネス上の話題を一人語りする。
これは人間に向かって話すのではなく、画面に向かって話す。だからほぼ酔狂なものである。だってディスプレイに向かって話すんだぜ。
ときに「このまま、私が放送禁止用語でも話し始めたらどうなるんだろう」と思う。人間を前にはそんなに変なことはしないと思う。でも、ディスプレイを前にすると、誰が聞いているのかもわからない。もしかすると、誰も聞いていないのではないか? そんな疑問が浮かぶ。私が、いきなり猥褻なことを語りだしても気づかないのではないだろうか。そんなことねえか。
ちなみに、これは誰も言っていないと思うが、オンラインセミナーでは座りながら話す。通常のセミナーでは立って話す。これは異常なほど差異がある。というのも、これが成り立つのだ。
・立つ=パブリック
・座る=プライベート
だからオンラインセミナーで過激なことや、あるいは炎上しがちなことを言ってしまう人が多いのは当然ではないかと私は思う。それは座りながら話すと、日常の延長になってしまうのだ。