この急須は……? お店に謝らなくちゃ
キヨはまちがうことが増えた

いくつかの町を転々とし
そのたびに「ふるさとに帰りたい」と云う

家はやがて 空き地になった

楓の枝に腰かけ 貨物列車を眺めた畑
隣の公園の錆びたブランコ

静寂と鉛色の雪雲の町を後に
円はキヨを想った <完>
画像1

いいなと思ったら応援しよう!

久藤 あかり | はじめまして!
スキ、コメントが1番うれしいです。私の記事を元にあなたの記事を書いてもらうのも大歓迎!ご感想お待ちしています。