書き言葉は本音だと思われがち
2023年8月29日(火)朝の6:00になりました。
言いたいことも言えない世の中じゃ、P _ _ _ _ _ 。
どうも、高倉大希です。
SNSの普及によって、言えないことは書くという風潮が誕生しました。
日常生活の鬱憤を匿名で吐き出す、という考え方です。
書き言葉は、たしかにそんな側面ももち合わせています。
ただ、あらゆる書き言葉がそうだというわけではありません。
こうして毎日文章を書いていると、どうもこれが本音だと思われがちです。
話し言葉は建前で、書き言葉は本音だと、なぜだかそう思われてしまうのです。
冷静に考えてみれば、書き言葉の方が圧倒的に嘘をつきやすい表現方法です。
表に出すまでに、いくらでも加工することができます。
話し言葉は、そうもいきません。
出したが最後、なかったことにはできなくなります。
それでも書き言葉が本音に見えるのは、単純に文脈の問題です。
書き言葉は文脈をもたずにはじめられるので、本音のように見えるのです。
とあるエッセイストのもとには、定期的に「このエピソードは実話ですか?」という質問が届くそうです。
この質問をする人は、一体なにを求めているのでしょうか。
実話だったら、なにがどうなるのでしょう。
実話でなかったら、なにがどうなるのでしょう。
ものを読むときに、これが本当なのか嘘なのかという観点しかもっていないから、書き手に対してこのような疑問を抱くことになります。
はじめに述べた、書き言葉は本音だと思われがちであるという話とまったくおなじです。
勝手に本音だと思われること自体は、べつに大した問題ではありません。
ただ、そこにこだわられてもこちらは困ってしまいます。
毎朝6:00に書いているのです。
いちいち、そんなに一生懸命考えているわけがありません。
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