Kazuya Watanabe

上海中医薬大中医学部卒 中医師 鍼灸師 札幌在住 現在認知症の母親を介護中。介護の話や、中医学の話、思ってる事のコラムエッセイのページ 現代中医学派 鍼を使った現代中医学 https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000565619/?cstt=15

Kazuya Watanabe

上海中医薬大中医学部卒 中医師 鍼灸師 札幌在住 現在認知症の母親を介護中。介護の話や、中医学の話、思ってる事のコラムエッセイのページ 現代中医学派 鍼を使った現代中医学 https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000565619/?cstt=15

最近の記事

上海に決めたわけ

鍼灸の専門学校を卒業し、国家資格を取得したころの話です。 専門学校の先生に、先生、整形外科的な疾患は治療法が鍼灸ではいろいろと発表もされているし、学校でも習いましたが、内科的な疾患や精神疾患、脳神経などあまりやらないですよね。さらっとしか習ってない。 そうだな。それは日本の国の厚労省が整形外科疾患以外は鍼灸は効果ないと思ってるか、それ以外はやらせないという姿勢なんじゃないかな?だから教科書にも載ってない。 厚労省が教科書編纂はするのだし、それが元になって国家資格の試験は

    • 父の話2

      昨日の父の話を書いていて思い出した事がありました。 最初からここを読んでいる人はわかってる事かもしれませんが、僕はよく日曜にはお寺にいくとか、神社に行くという話を書いています。 たまになんでそんなに日曜の度にいくんですか?ずいぶんと、仏様や神様に熱心なんですね。と言われることがあります。 そんな時はそーなんですよ、趣味でして・・・なんて事を照れて言っています。 実は、もともと世の中の真実を探求する事は趣味でもありました。 行きついたのが仏教でした。そこで僧侶の学校にも通いま

      • 父の話

        札幌は昨日の未明からの雪で積雪は3センチ?くらいでしょうか? 少し雪が降りました。 それも、今日は割と天気がいいのでだいたいは溶けてしまっています。 明日は雨らしいので全部溶けるのだろうと思います。 父で困ったことは食事の件です。 もともと上海に島根から移ってから、中国との関係がまずくなって一家は島根に帰ったのですが、一家で4名とか5名とか人数を決められて船に乗れなかったのが父です。 この時の記憶はあまり父自身も覚えてないので、かすかな記憶しかありません。おそらく

        • 新しい鍼灸治療の未来

          毎週いろいろな研究会の先生と連絡を取ったりいろいろな先生から治療の話の相談があります。 だいたいは、往診の相談だったり研究会の相談だったり。 まあ、いわゆる学会的な組織というのは新しい研究発表の場であったりするものなのですが、僕の知る限りなかなか最近は鍼灸や漢方の場で新しい研究発表はありません。 西洋医学の分野ではちょっと前はIPS細胞にまつわる再生医療や、ヒト幹細胞により若返りがいろいろ発表されていました。 実際にヒト幹細胞は、導入するのにおのすごい効果でしかも、他

          毎朝の日課

          毎朝の日課で行う事として、行っている方も多いと思いますが、神棚にお水を取り替えて、神様にお祈りをします。 祈るという行為が人によっては自分の欲をぶつけちゃいけないと教える方もいます。 しかし、祈りという事は、自分の願望を古来よりお願いする事をいいますので、過度な欲求や法律的に、おしくは常識的におかしな願いじゃなければいいと思います。 人を傷つけたり、その願望を成就することで不利益を被る人がいてはいけません。 そもそも信仰とは願望をかなえるためのものであったはずです。

          毎朝の日課

          金曜の午前

          本日は午後からの仕事の日ですが、9時から自分の心臓の循環器病院、母の面会、ズームでの打ち合わせと、午前中だけでいろいろ動かなくてはいけず、忙しい午前でした。 循環器は二か月前からはじまったCPAPのチェックです。 現在は、最初の鼻マスクから口を覆うフルマスクへ変更もうまくいかずに、鼻の穴に直接エアーを送るピローマスクになっています。 欠点はなにせ、エアーが高圧でくるので、それが気になって寝れたとしても目が覚めちゃう事。 これはCPAPであればみんなそうなんですが、致し

          金曜の午前

          質問票から

          渡邊さん、お時間のある時にこれをお書きください。 これは、私ども医療機関がご家族とご本人がどのような考えでいるのか、どのような死生観をお持ちであるかお聞きするためのものです。 決してどういう事を書いたとしても、ご家族さんのご意見を尊重いたしますので、遠慮なくお書きください。 わかりましたといって、もらった用紙をじっくり家で見てみました。 これまでの暮らしで大切にしてきたことはなんですか? 今の暮らしで気になってる事はなんですか? これからどのように暮らしていきたい

          質問票から

          診断書

          本日は、母の施設にきてくれる訪問診療の医師の訪問の日でした。 本来は施設にきてもらえるので、家族が行く必要はないのですが、今回はお願いがあり、どうしても行く必要がありました。 以前もここに書きましたが、前の老健の施設長が書いてくれなかった診断書の件です。 ここに書こうか悩みますが、前の老健の施設長は内科医師です。認知症の診断などはできません。 認知症の診断となると、さまざまな検査をしたうえで専門医が診断をするというのが決まり事ですし、それはどんな疾病もかわりません。

          母の心配

          今日も昼休みに母の面会に行きました。 昨日の母の様子がおかしかったので、気になったところでした。 母は、昨日はなんで私はここにいるのかと考えても思い当たることがなくってさ。なんでここにいるんだろう。ここはどこなんだろと何度も何度も考えてもさ、答えが見つからない。 頭の中で同じことをずっとぐるぐる考えていて、答えが出ない。 ここは病院なら退院はいつなんだろう。ここは養老院なのか。でも私の知る養老院はこんな設備がよくなかった。 母は養老院(たぶん昔の老人ホーム)と言って

          親と子の関係

          親と子の関わり方というのは難しいものです。 兄弟でも温度差があり、親子でも温度差も方向の違いもあります。 先日弟がしばらく母のところに顔をだしていないので、連絡をしました。 返答がメールできたのですが、行っても認知が進んでいて、話が通じないので行っても仕方ないだろうからいかないと返事がきました。 そういうものでしょうか? 人それぞれ感覚も感性も違います。 幼少期にどう親に扱われたかで、親に対しての思いも違うでしょうし、悪く扱われたからと言って、親に対しての思いが深い方も

          親と子の関係

          民泊

          今の漢祥院の上の部屋、つまり今年の2月までは母が住んでいた部屋は民泊になっています。 僕が当初は運営しようと思って考えていました。 が、以前民泊を運営してて困った事が、外国人への対応でした。 様々な対応をしないといけないのが、自分的にはできないことでした。 近くでやるということはいろいろな事が見えてしまい、解決に向けてやらないといけなくなります。 たとえば前に話した火災報知器が鳴りっぱなしになる事態がありました。 外からは止められませんし、中にいる人は外国人です。

          日常雑感

          本日は午後2時からの診療開始になります。 午前は、自分のかかりつけ医に行き、その後に母の面会にいきました。 叔母が来ていたことを確認すると、一昨日くらいに来たでしょ?忘れてないよ。と言っていました。 わかっているようです。 認知の症状が緩和されているのか、それとも海馬の短期記憶ではなく、すぐさま長期の記憶に今回の出会いが入ったのか。どうなのでしょうか? 不思議なものです。 東北大学の発達神経医学研究所の大隅典子教授は、このほど、男性の年齢が上になればなるほどその精

          叔母と母

          何名から昨日はお母さんは大丈夫だったの?とご心配いただきました。 ありがとうございます。 アメリカの叔母さんは、あの日に一度札幌に夕方くらいにきて、1時間くらいお話しして帰ったようでした。 翌日の朝(つまり昨日の朝)9時に僕は一応念のために、母のところに見に行き、昨日の夜中はどうだったか介護士さんにお尋ねすると、いえ昨日はゆっくり寝ていました。大丈夫だったようですよ。と言っていただきました。 母に、昨日は叔母さんがきたのはわかってる?と聞くと、それは当たり前だよ。覚え

          頭痛と鬱病

          東邦大学の端詰教授は、うつ病は、心の病気でもあると同時に脳の疾病であるという見解をこのほど出しています。 これは、端詰教授は「セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンという神経伝達物質の調整がうまくいかなくなって起きる。脳の病気だと捉えた方がよいと言っています。 片頭痛に悩む人は、うつ病を発症しやすい傾向があります。共に、セロトニンという神経伝達物質が関係しているからです。 セロトニンについてのおさらいしましょう。 セロトニンは、脳内の神経伝達物質のひとつで、ドパミン

          国境なき医師団の叔母再び

          親戚の中で、たった一人だけですがかなり行動的でものすごい努力家の方がいます。 母の事を叔母と呼んでいるので、僕からみると祖母の姉妹の子供?になるので僕からみるとなんでしょう? 大叔母?なんでしょうか? つまり親戚ではあるんですが、詳しくはわかりません。 この叔母は以前も僕のブログに登場していますが、現在は60歳代になる初老の叔母さんです。 現在はサンフランシスコ在住。 彼女が北大に在学していた時代に、留学生のアメリカ人と恋愛になりましたがアメリカ人の彼はキリスト教

          国境なき医師団の叔母再び

          認知症

          先日の母の事があってからの事なのか、夜は携帯がいつなるかと気が気じゃなく、ゆっくりと寝れない夜でした。 母は父との結婚生活の中で、おそらく常に我慢を強いられたのだと思うのです。 その一つが、嫌いな食べ物を嫌いとは言えない人生もその表れだと思います。 父は、そばが大好物でした。 いつも昼はそば。 しかも365日そばを食べない日はないんじゃないか?と思うほどのそば好きで、土日はそば屋巡りが趣味のような人でした。 そのそば屋巡りに付き合わされていた母は、子供の僕の目から