1人追いかけ再生工場 ⑪ 『若く見られて困ってます』
40年近く生きてきてずっと女性に縁のない人生だった。運動もダメでコミュニケーションも苦手だった私には勉強しかなかった。
かと言って勉強が得意だったわけでもなく、二浪してなんとか入った大学では気の合う友人もなかなかできなかった。
気が付いたら大学デビューする前に卒業していた。当然彼女なんてものはできることなく、強いて言うなら右手が恋人だった。
女性への興味は毛根の幹細胞くらい無限に湧いてきていたが、ムッツリ教(ムッ教)の熱心な信者である私は、そんな内なる助平を1ミリも出すこと