ピアスと父と…父のピアスの穴は、わたしが開けました。
「一緒に、あけるぞ!」
そう言って、バツンとわたしの耳に穴を開けたのは、他ならぬ実の父でした。
もともとファンキーでアクティブな父。
自分が、明るい色に自宅で髪を染めたとき、
染粉が余ったからと
「なぁ、塗ってやるって!」
と言って、
今で言うインナーカラーにされたのは、
わたしが中3のときでした。
受験なんておかまいなし。
「余ってるのに勿体無いだろ?」
と笑顔で言い切り、受験を考慮して、ハーフアップの下のところを
有無を言わさずに、染め上げました。
(今で言う裾カラー