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小説、映画、ドラマの感想。

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「阿修羅のごとく」ネトフリで再ドラマ化!むちゃくちゃ楽しみ🤍原作:向田邦子、監督:是枝裕和。キャストも好きすぎる〜いましかできない組み合わせ。12月すっ飛ばしたい〜っっ🕊🕊🕊

坂口安吾さん。『恋愛論』を読んだ私が語るわよ♬

坂口安吾さん。『恋愛論』を読んだ私が語るわよ♬

自分の身体を衰えさせないために、熱意の発散のために朗読を収録して毎日配信している。
毎日、は目的ではなくて、面白くなってきてやめられなくなったから自然に毎日になった。

そろそろ本業に戻るため、難しいめの長編はしばらく読まない。

坂口安吾は、はじめて読んだ。
『恋愛論』は婦人公論で発表されたというから婦人向けだ。
とても力強くストレートではっきりしたメッセージだった。
頑固そうな作者の人柄を思っ

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小説『陰獣/江戸川乱歩』朗読配信した🌹ネタバレなし。

小説『陰獣/江戸川乱歩』朗読配信した🌹ネタバレなし。

今朝、stand.fmにて最終回を配信しました。

殺人事件、ミステリー、元は興味なかったのだが……。
ぱっと目に入ってしまい。

小学生から少女小説を読み始めて(折原みと、藤本ひとみ、津原やすみ、等々)
それから文学作品に入って、読む速度が遅いから徹底して自分の読みやすい文体を探し続けた。
どんなに話題書でもベストセラーでも、書店で手に取って文体を確かめて、ダメだ~と思うと読み進められないのでパ

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映画「君たちはどう生きるか」を観た私の個人的な思い出。(ネタバレあります)

映画「君たちはどう生きるか」を観た私の個人的な思い出。(ネタバレあります)

私は全作品を観るようなジブリフリークではない。
好きになって何回も観た作品はある。(猫の恩返し!)
映画の評論をしたことはなく、
ただ自分の思い出を語るためにこれを書いている。

小説が原作の漫画を娘に買い与えたが私は読んだことがなかった。
元の内容をわからずキャストもまったく知らぬまま観ることになった。
ひとつ挙げるなら岡田斗司夫がネタバレなしで評論したYouTube動画をさらっと観た。
話題作

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映画『キリエのうた』を観たが配役でウケる。

映画『キリエのうた』を観たが配役でウケる。

また前情報ほぼなしで自宅で観た。

2009年生まれの娘といっしょだったので、途中、震災のこととか登場するミュージシャンはあの曲のあのひとだとか解説しながらになった。

広瀬すず、アイナが映るティザー動画を数分観たくらいであとは記憶に残さずに忘れていてあらすじも知らなかったため、えぐい描写が来た時は娘に申し訳なく思った。
しあわせなベッドシーンは娘の要望で早送りになったが、2回目のベッドはしっかり

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おとなは秘密を守る。~ドラマ『カルテット』の個人的衝撃

おとなは秘密を守る。~ドラマ『カルテット』の個人的衝撃

2017年頃はまだまだ息子が小さく私に余裕がなく、連続ドラマを落ち着いて観られる気持ちではなかった。
椎名林檎の楽曲を演者が歌うとか、坂元裕二の脚本とか楽しいに決まってるのに。

2021年についに『大豆田とわ子と三人の元夫』を娘とリアルタイムで鑑賞して、この感じ終わって欲しくない!と強く思ったことが今年まで尾を引いていた。

もう観るしかなかった。

会話劇、という雰囲気でこれは翻訳では伝わらな

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ドラマ『テセウスの船』正しさの限界を見た。(ネタバレなし。)

ドラマ『テセウスの船』正しさの限界を見た。(ネタバレなし。)

原作漫画は読んでおらず、ドラマ放映時はなんだか話題になっているようだと流していた。
娘がサブスクでドラマを視聴していて、私は前半は家事をしながら途中から参戦。
わからない箇所は娘に説明してもらいながら後半からがっつり視聴。

おそろしいことに、テレビ放送終了後にネットで「犯人は○○だった」と散々言われていたことをふいに思い出してしまい、嘘であってくれと思いながら最後まで走った。けっきょく○○だった

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映画『ロン 僕のポンコツ・ボット』友だちってなんだっけ?を考える。

映画『ロン 僕のポンコツ・ボット』友だちってなんだっけ?を考える。

せっかくの夏休み。
だが、我が家は夫に連休がないことや帰る郷里がどこにもないこと、私がものぐさなこと(笑)、自動車運転免許を持たないなどの理由で、外は暑いし母と子で家にこもって暮らしている。
これを最低というのか最高というのかはこどもが後で勝手に評すればいい。

せめて一本は親子で映画を観たいと思い、ディズニープラスで映画を探した。
映画はわがままな私たちの心をひとつにまとめるツールである。
娘と

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映画『蜜のあわれ』一瞬の煌めきを閉じ込める器。

映画『蜜のあわれ』一瞬の煌めきを閉じ込める器。

室生犀星の小説「蜜のあわれ」をスタエフで朗読配信した。

私は小説を読むときも映画を観るときも、頭を空にして楽しむために先に情報を仕入れないようにしている。
そのため、本作も小説に一目惚れして朗読を決めた後は、映画がどんなものか調べないようにしていた。

朗読全16回の毎日配信が終わったので、もうめちゃくちゃ楽しみにしていた石井 岳龍監督の映画「蜜のあわれ」を視聴した。
たったいま、「箱男」も石井

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