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やっぱり旅が好き by ctb_travel

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旅先の思い出と、時々ノウハウ。 Instagram ctb_travelでは、旅の写真を公開中。
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発見!幻のしまなみ海道フェリー航路

発見!幻のしまなみ海道フェリー航路

せとうちの旅といえば、鞆の浦、尾道、しまなみ海道。鞆の浦から尾道には観光用のフェリーが就航しているのですが、かつて無数にあった尾道、今治を結ぶフェリー航路は、今や「しまなみ海道」に架かる橋に代替され、多くが廃止されたようです。それでも「しまなみ海道」をフェリーで渡りたい!と、地図を目の皿にように探した結果は・・・。今回は、そんな旅のガイドブックにない、幻のしまなみ海道フェリー航路の旅をご案内します

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まさにアナザースカイな海外滞在記5選

まさにアナザースカイな海外滞在記5選

 人生で初めての海外はロンドンでした。10日ほどの滞在で何かを成し遂げたわけでもないし、特別なイベントに参加したわけでもない。ホームステイをし、美術館を訪ね、ロンドナーの日常に触れるだけの、ただそれだけのことが、人生観を大きく変え、今の自分の土台となっています。ここにレコメンドするのは、もっと濃ゆい体験をした方々の、まさにアナザースカイ的な5冊の海外滞在記です。青春の、あの甘酸っぱさをぜひご賞味く

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カンフーだけじゃない!香港に恋する映画5選

カンフーだけじゃない!香港に恋する映画5選

幼い頃、香港ほど映画のイメージと密接に結びついた地名はありませんでした。現在、政治的イメージが強すぎるこの地の魅力を再度見つめ直す、今こそ観るべき香港映画をご紹介します。

1本目
フルーツ・チャン
メイドインホンコン

 青春時代がもし、社会の大きな変革期であったなら。1997年、中国に返還された時期の香港を若者の目線で描いた本作。そこに漂う漠然とした不安は現在の状況を示唆しているようで、今こそ

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奇跡の旅が味わえる本5選

奇跡の旅が味わえる本5選

 コロナ禍で旅行に行けず一年が終わろうとしている人は多いことでしょう。かくいう私もウズベキスタン旅行を泣く泣くキャンセルしました。この週末も、どこにも行かない。そんな秋の夜長にオススメする読書旅行5選をご案内します。

1冊目
沢木耕太郎著
深夜特急

 旅人永遠のバイブルといえば、地球の歩き方か本書でしょう。ユーラシア大陸を横断するというバックパッカー憧れの旅は、その後電波少年の企画にもオマージ

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パリに恋する映画5選

パリに恋する映画5選

 パリに行きたい!住みたい!永遠の憧れの地を、フィルムに焼き付けた名作5選をご紹介。もちろんConnecting the Booksなので最後にはブックレビューもあります。翼よ!あれが巴里の灯だ!

1本目
フランソワ・トリュフォー
大人は判ってくれない

 フランソワ・トリュフォーのデビュー作にして、ヌーヴェルバーグの傑作。少年の葛藤を描いた本作は、監督の自伝ともいわれ、その心理描写に優れたシー

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【麦酒夜話】第二夜 金沢のおでん

【麦酒夜話】第二夜 金沢のおでん

 婚前旅行は、親には内緒。そんな奥ゆかしい奥さんが彼女だった最後の夏、2人で金沢へ行った。楽しみは、できて間もない21世紀美術館。中でもレアンドロ・エルリッヒのスイミング・プールは、雑誌やテレビで何度も見ており、そこで写真を撮ることが、旅の目的になっていた。到着したその足で向かい、アニッシュ・カプーアのL'Origine du mondeに圧倒された。兼六園、浅野川、ひがし茶屋町、近江町市場。美味

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【麦酒夜話】第五夜 ホーチミンの警告

【麦酒夜話】第五夜 ホーチミンの警告

 東南アジアらしさが残る最後の国ベトナム。こんなキャッチコピーに惹かれ大学4年の卒業旅行に、友人のTくんとホーチミンへ行くことにした。彼は高校時代の友人で、ロンドン、パリ、上海を旅行した仲だ。本来であればお互いそれなりに予算をかけてヨーロッパにでも行きたかったのだけれど、残念な懐事情で早々に断念。しかし、せっかくなので面白そうな近場の国を探したところ、前述のキャッチコピーに出会った。

 なんでも

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【麦酒夜話】第六夜 メコンデルタの誘惑

【麦酒夜話】第六夜 メコンデルタの誘惑

(第5夜 ホーチミンの警告からの続き)
 オップは、翌朝ホテルの前で早くから待っていたようだ。私たちを見つけるなり、早く行こうと声を掛けてくる。ミトーまでの道のりは1時間ほど。高速道路らしい道を、ヘルメットもなく2人乗りで走る。時速は110kmほど出ていた。舗装はされているけれど、ところどころ砂が散らばっている。そのたびに急減速するから生きた心地がしない。こけたら最後。そう何度も心の中で叫んでいた

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【麦酒夜話】第八夜 ブロムレイサウス

【麦酒夜話】第八夜 ブロムレイサウス

 目覚めたら3時だった。陽はまだ遠く、空は薄い紫で覆われている。向こう側で聴き慣れないサイレンの音がする。ここはイギリス・ロンドン近郊ブロムレイサウス。時差ボケの青年は、ホームステイ先へ無事にたどり着けた事実を反芻していた。

 関空からシャルルドゴール空港への長い空の旅の後、ヒースローへ乗り継いだ。到着したのは夕方で、その1時間少しのエールフランスの機中、バゲットが出たことにお国柄を感じ驚いた。

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ウズベキスタン旅行の前に、絶対に知っておきたい5つのこと

ウズベキスタン旅行の前に、絶対に知っておきたい5つのこと

コロナ前の予定を無期限に延期していたウズベキスタン旅行を遂に決行。2024年8月12日からのわずか1週間でしたが、濃密な体験で、再訪したい思いが帰国後もずっと続いています。比較的スムーズな旅でしたが、2017年のミャンマー旅行以来7年ぶりの海外ということもあり、諸々事情も変わっていて、反省点も多く見つかりました。9月発売の雑誌TRANSITで表紙を飾るウズベキスタンは今後ますます注目される国でしょ

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