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日記-仕事,設計の話-

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2023年10月の記事一覧

バッファですがなにか

バッファですがなにか

スケジュールを考える時も、建築の収まりを考える時も気にするのは余裕である。

建築の方の話をすると、建築は目に見えるモノを扱う。そのモノ同士を、余裕をもたせず、ぴったりと合わせるのは難しい。

例えば、テーブルを片付けて、リモコンをテーブルの端っこに、ぴったりと合わせて置くとしよう。
手の平をテーブルの縁に当てて、できる限りぴったりになるように、リモコンを手に当たるように置いたとしても、真上から見

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長く好きなものは馴染んでいる

長く好きなものは馴染んでいる

うちにはコーヒーカップが6種類ぐらいある。
多くて場所をとるから半分ぐらいはしまってしまった。
今さっき使ってたものは鎌倉で買ったマグカップだ。
ただこれが1番のお気に入りというわけではない。
1番愛着が湧くのは、昔ニコアンドで買ったマグカップだ。
愛着が湧くのに理由なんてものはないと思いつつ、あえて答えを出すとしたら、どのマグカップよりも長く使っているからなのかもしれない。
そのマグカップは一度

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新卒マインド

新卒マインド

とにかくお客さんの頭の回転が早い。
しかも1人じゃなくて全員だ。
着いていくのに必死だし、こんな打合せを週に最低3回もやっているので、最近こんな日記ばかり書いている気さえする。

そもそも「この人、頭の回転が早いなぁ」と感じる理由を整理しておこう。
まずは「言葉が詰まらない」
次から次へと言葉が出てくる。あれ待てよ、これはぼくも調子のいい時はそうだな。
続いて「語彙が豊富」
これは反省すべきところ

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賞をとるための3つの心得
・シンプル
・とがり
・網羅性

何か言われても、やってよかったと思えるように。

何か言われても、やってよかったと思えるように。

やっぱり言われるとへこむ。昨日もへこんだ。打ち合わせが終わった後に、こうした方がいいかもしれませんねと言われた。朝一に言われてしまったので、ちょっと引きずってしまった。ただ同時に思ったのは、ここまでへこむ必要あるのかなということだった。

この案件は上司からの引き継ぎということもあり、とにかくお客さんや協力さんから失望されたくない。だから準備だけはちゃんとやった。
資料を読み込み、その資料をパワー

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『カワスイ』進化した水族館のキーワードは“環境体験”

『カワスイ』進化した水族館のキーワードは“環境体験”

ルフロンとは長い付き合いだ。

ルフロンは川崎駅にある商業施設である。僕が生まれた1992年の時には既に存在しており、小学生ぐらいまでは、しょっちゅう家族とルフロンに足を運んでいた。
だが川崎駅の改札口のすぐ近くにラゾーナが2006年にできて以降、改札から少し離れたルフロンにまで行くことが少なくなった。
大型テナントが撤退したりして、大変な時期があったようだが、もはや家電兼トイザらスと化したヨドバ

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侍から教わった自分道

侍から教わった自分道

昨日の午後に照明のショールーム見学会があった。
チャットに「オフィスから出発する人はエントランスに何時に集合時間してください。」と連絡をして、集まってもらった。
この会を企画したのは僕ではないのだが、3日に分けて行われるため、企画した人に今日の担当をお願いされたのだ。

Googleカレンダーで集まったメンバーを見て、少し緊張が走った。僕以外が他部署の設計グループだったのだ。しかも新しく入社した人

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ただいいものを作ればいい世の中じゃない

ただいいものを作ればいい世の中じゃない

「〇〇という賞をとりたい」

というお客さんからの要望がある案件で、今日はハッと気付きがあった。本件はまだ計画段階で、やっとレイアウトが7割決まった程度なのだが、PMと呼ばれるこのプロジェクト全体をマネジメントする立場の人が、その賞に提出するための雛形を用意して話していた。
僕はその時に少し驚いた。

通常だと施主に作ったものを引き渡してから、雛形を埋めて提出するのだが、計画途中にどうやって雛形に

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自由に育った人の助けになる言葉

自由に育った人の助けになる言葉

僕は発表が好きである。
毎週行うチーム会で、メンバーのためになりそうなことを、モニターに自分の画面を映しながら、発表をする。ただ一方的に話すのは好きではないので、スライドを見ながらみんなでお喋りするような雰囲気が理想である。

1か月ほど前、チーム長との面談で、話しが盛り上がる内に気が大きくなって、「チーム内だけじゃなくて、外でもやってみたい」と口走ったら、「やってみたら?」と即答をもらった。

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情緒を育てる存在

情緒を育てる存在

昼休み、仕事に余裕がある時はカメラを持って散歩に出かける。心の向くままに撮ろうと抽象的に意気込んでもなかなかシャッターは押せないので、とりあえず目がある程度引き込まれたら撮るようにしている。

僕にとって、カメラはどんな存在何だろうって撮りながら考えた時に、今日の時点での答えは、「情緒を育てる」存在なのかなと思った。
カメラを持つようになってから、常に自分の心のセンサーが「敏感」に設定されている感

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選んでもらわない

選んでもらわない

仕事の帰り際、同期の人といい話し合いができた。その人は同期だが、社会人歴は5年ぐらい先輩である。

その先輩は来週休みで、毎週行う定例会には、いつもは2人で参加するのだが、来週は1人で臨む必要があった。なので、こういうものを準備していこうとか、こんな質問がきたら返せるようにしておこうとか、そういった話をしたのだが、その中でもスタンスの話は「確かにな」と思った。

いつものやり方の場合、2プラン持っ

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言いづらいことをはっきりと言えるように

言いづらいことをはっきりと言えるように

月曜日は毎週、僕らとお客さんと協力さんと3社交えて定例会を行う。人数は10人ぐらい。大きなモニターにスケジュールや図面を映しながら進行する。

この仕事は僕がメインではない。助っ人で途中からプロジェクトに入り、メインはチーム長だ。なので基本的に話すのは僕ではない。ただ全く話さないと、信頼を得られないので、話す役目をもらう。ただ今日は別件の予定があり、途中で抜けなくてはならなかったため、役目はもらわ

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